【感想・ネタバレ】蒼猫のいる家(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

家庭で居場所を失ったキャリアウーマンが年下の男と出会って……。意外な成り行きに大人の孤独がにじむ表題作の他、未体験の快感と美容効果を保証する、謎の無脊椎動物が巻き起こす騒動を描く「ヒーラー」、借金まみれのカメラマンが山奥で雌犬の“ヒモ”となる「クラウディア」など。濃厚な物語世界に、動物たちの凜々しさや人間の愚かさを凝縮した絶品の五篇。『となりのセレブたち』改題。(解説・田中兆子)

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Posted by ブクログ

短編集。少し恐ろしくて、かなり皮肉で、そして少し愉快な物語が多いです。さまざまな形で異形のものといえるようなものが登場する点も魅力的。
お気に入りは「クラウディア」。これが一番笑える物語かも。犬にいいように扱われる主人公の姿は情けなくって滑稽なのだけれど、それも最後には清々しく温かな物語になってしまうのが不思議なような。
しかし猫派な私としては、やはり表題作「蒼猫のいる家」が気になるところ。こっちの猫はどうも困りもので、可愛いという感じがまーったくないのですが。それでも嫌いにはなれないし。魅力のようなものは感じてしまいます。猫ってそんなものかもね。

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2019年03月07日

Posted by ブクログ

『トマトマジック』、『蒼猫〜』と読み進み『ヒーラー』で、え?SF?ってなった。読後感がそれぞれ違う短編集でお得感があります。
どの話も皮肉が効いてるけど、動物がでてくる二編はラストに(どっちも主人公の状況はどん詰まりなのに)爽やかささえ感じさせる救いがある…気がする。
表紙が猫。

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2018年12月31日

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