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あなたは、そこまでして私の人生を邪魔したかったの――。認知症の母を介護するために恋人と別れ、仕事のキャリアも諦めた直美。孤独死した父への悔恨に苛まれる頼子。糖尿病の母に腎臓を提供すべきか苦悩する慧子。老親の呪縛から逃れるすべもなく、周囲からも当てにされ、一人重い現実と格闘する我慢強い長女たち。その言葉にならない胸中と微かな希望を描き、圧倒的な共感を呼んだ傑作。(解説・徳川家広)
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Posted by ブクログ
<poka> 女性が描いた女性の話は信用できます。男が描いた女性の話は信用できないので読みません。 <だいこんまる> 私、長女です。
現代の「親問題」が浮き彫りになった中編集。食生活の向上や医学の発展から長生きが普通になった世の中で、苦労を強いられるのは長女たち。 母親として、子供に迷惑をかけずに、ボケる前にポックリいきたいな…と思わずにいられない。
厳しい現実を突きつけられ、考えるさせられる。親(や自分)の老化は誰にとっても他人事ではない。 女1人がどんなに足掻いてもどうしようもない。論理と感情が相反する。正解のわからない問題に対してどう折り合いをつけるのか? 自分ならどうするかなぁと読後も考えてしまいます。
長女体質…主人公3人の思考、行動、いちいち同意出来た。ヤダヤダと思うけど、生まれてからの環境で、こういった性分は出来上がるのではないか? 今まさに直美と彗子と同じ状況。 きっと死ぬまで私は変われないだろうな。
身につまされる話 家守娘の母娘の会話はリアル いつの時代も、いや 今の時代だからこそ核家族になり突きつけられる現実。 他人ではないから甘えがあり、思い出があり、切なさとの葛藤を抱えながら行き着く思い。親子でなければ行き着かない結果だと思う。
恐ろしい本だと思った。3編の短編小説はいずれも長女が主人公だが、現代の深い問題をえぐりだすような内容となっている。解説者の言葉を借りれば、「老人が尊厳をもって天寿をまっとうすることと、数が少なくなった若者が幸福で充実した人生を送ることと、両立が困難だということ」がテーマになっているように思われる。第...続きを読む二話の「ミッション」ではヒマラヤの山奥の村を舞台にしているが、長女の側面はほとんどなく、現代の日本人にない彼らの生死感にはハッとさせられ、価値観を激しく揺さぶられる。
登場する三人の40歳代となる長女たちは、高齢化社会の陰で責任を一身に背負い、過酷な状況に置かれた人達だった。 男の兄弟や次女、三女たちは何気に苦境から逃げ切るかのような生き方が可能だが、責任を一身に背負ってしまう性格の長女にとっては、自由さえ遠い存在となる生き方を歩まなければならない。 そんな生き方...続きを読むを選ばざるを得なかった三人の長女たちの中編からなる物語だ。 ⚫︎家守娘 認知症を患う母親の介護のため、キャリアと恋を諦めて自宅に縛り付けられる長女。 自らの自由は求められないのか⋯ ⚫︎ミッション 自由な生き方を模索して生きてきた長女は、一人暮らしにした父親を孤独死させてしまう。 その贖罪の念に悩む長女の心情が綴られる。 ⚫︎ファーストレディ 心情的に良好な関係ではなかった母親が、重度の糖尿病を患う。 救うためには腎臓移植が唯一の術だが、母親に提供するべきか悩む長女。 ここに登場した主人公の長女たちは、社会的に自立した人たちだ。 自立した長女は、様々な問題を抱えることになると云う一面が宿命的にあるように思える。 男女雇用機会均等法が1986年に施行された後、若い女性たちが口にしたのは「女性の自立って大変だから、私はいらない」と、笑いながらインタビューに応えていた報道を思い出す。 昔は人生50年などと言われていたが、今や人生100年時代だから大変な問題なのは明らかだが、解決策は見当たらないのが実情だ。
下記3つのエピソードが収まった本。 ・家守娘 ・ミッション ・ファーストレディ 私も長女だけど、ここに描かれてるような思い遣りや責任感や共感を母親に寄せたことはないなと感じた。 ファーストレディで描かれる主人公が母親の行動の背景にある孤独に思いを馳せて、大きな決断をして寄り添う場面があるけど、私は...続きを読むどこまでいっても「とはいえ、選べたでしょう?その選択をしたのは貴方でしょう?」という眼差しを向けてしまうから。 程度の差こそあれ、望んでない私に子供(孫)を求める感じとか、見たいものしか見ようとしない感じとか。 作中に描かれてる母親と自分の母親が重なる部分がある気がして、気が重くなると同時に、本当にうまく描く作家さんだなぁと感じた。 ミッション だけは毛色が少し違ったように感じた。 どう生きてどう弱りどう死ぬか、みたいな 文化や価値観だけでない経済状況やインフラみたいなことも含めて形成された死生観の異なる環境で、自分が思う正義や常識を持ち込む難しさがひしひしと伝わってきた。 彼女が今後をどう生きるのか、続きを読んでみたい。 全体を通して、重いけど、読んでよかった。 言語化得意な友達がこの本読んでどう感じるのか聞いてみたいな。
3人の長女たちの物語。 帯にある「当てにするための長女と、慈しむための他の兄弟。それでも親の呪縛から逃れられない」 というフレーズが心に染みる。 今現在、老いた母の面倒をみながら葛藤を抱える自分を振り返り、あんな気持ちになるのは自分だけではないんだと安心する。 そして、自分はそんな母親にはなりたくな...続きを読むい。
あー、迫力すごい… 畳み掛けるようにこれでもかこれでもかと突きつけられるかんじ。的を得ていてリアルで容赦ない。 あっという間に読んでしまう。 長女としては思い当たる節もたくさんあるし…なんか怖かった。
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長女たち(新潮文庫)
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篠田節子
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