篠田節子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近、心おだやかになるような本ばかり、読んでいたのですが、桐野夏生の「I'm sorry, Mama」とこの本を読んで、冷たい隙間風が心にぴゅーぴゅー。いや、そういう本も嫌いじゃないんですけど、ちびっこのいる母として、なんとなく心穏やかでいたい気持ちもあったりして。って本の内容とは関係ない・・で、内容。一番印象的だったのは、「灯油のつきる時」なんとなくラストが想像できてしまうのですが、うまいなあと感心。寂しいときのやさしい言葉ってすがりたくなるものなのですよね。何げないひとことでも。「観覧車」は個人的にどっちにも感情移入できず。「秋の花火」は、老人の性について考えさせられました。いや
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Posted by ブクログ
短編集。いつものホラー&サスペンスなかんじではなく、幻想的な作品が多いです。
『ニライカナイ』:一人の女性の青春期から壮年期までを描いた作品。短編なので、とにかく淡々と勢いよく進んでいきます。決断の時のあまりの執着のなさ、人生なにが転機となるかわからないおもしろさ、が好きです。‘ピンクの鼻の鼠たち’っていう表現は生々しさとかわいさがあって好きです。
『コヨーテは月に落ちる』:この本のなかで一番幻想的な作品。登場人物たちのちょっとしたダメ人間さに危機感を抱かされます。
『帰還兵の休日』:主人公はどこかにいそうなちょっと嫌な奴という感じでした。飄々と生きるホームレスの老女たちは美しく頼もしい。
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