篠田節子のレビュー一覧

  • 沈黙の画布(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    地方で埋もれた画家があるエッセイがきっかけで注目されるようになる。
    でも、遺された画家の妻智子はその作品の一部を「偽物」と言い張り画集に掲載するのも、展覧会で展示するのも認めない。
    妻の言動が段々と常軌を逸してきて、途中から「これはホラーじゃないよね?」と、困ったお婆ちゃんだと思いながら読んだ。
    妻はなぜその作品を「偽物」と主張するのかを巡るミステリーであり、美術品を巡る様々な事情も絡んできて、興味深いけど、あまり先が気にならないのは何故だろう?
    最後には画家がブレイクした裏側も明かされ、世の中こんなものなのかもといった、モヤモヤとした感覚が残った。

    0
    2015年04月01日
  • 聖域

    Posted by ブクログ

    強烈に惹きつけられる作品ということは間違いないです。
    宗教どうこうの問題じゃないです。
    しかし、主人公をもう少し優しさというか、柔軟さを兼ね備えた人物に描いてくれたらパーフェクトでしたね。
    こんな男でも惚れた人がいて、またその男を想ったまま亡くなったひとがいる。
    何だか違和感。

    0
    2015年02月23日
  • はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか

    Posted by ブクログ

    題名にあるとおり、猿や豚などの動物がモチーフになった短編集。
    ミステリーの部類にはいるのかな。
    どの話も怖いです、そして気味が悪い・・・
    こんな構想をどこで思いつくのか、かなり専門的に踏み込んだ部分もあり、作者の幅の広さを感じます。
    今まで篠田さんのは何冊か読んでいますが、こういうたぐいの話は初めてです。

    0
    2015年02月03日
  • 贋作師

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    個人的に「篠田節子」への期待値は高いので、
    これはスケールが小さいし、悪い意味で通俗~。
    北森鴻と桐野夏生の村野ミロものをごった煮にした印象。
     
    主人公をサポートする彫刻家が狂言回しだし、
    ゲイって設定も「ここ、色恋入りませんから」って
    それぞれの言動や心情の描写でわからせるべきところを設定に説明させて済ませてる感じ・・・

    弟子が画家の妻に病の進行をものとせずのめり込んでいくさまは壮絶で、これを軸にした話にしたほうがずっといい作品になると思う。

    0
    2015年01月06日
  • 聖域

    Posted by ブクログ

    2014.11.8

    すごい作品だった。
    宗教、信仰、生と死、人はなぜ生き、生かされているのか…。
    終始どんよりと東北の海の色のように暗く重たいテーマで進むこのストーリーを私の稚拙な文章力では書き表せられない。今までに読んだこのとのないジャンルのストーリーでした。
    最初にこの本を買った時に思い描いていた話の展開とは全く違っていて、序盤の『聖域』のあらすじ部分は読むのが辛かったけど、中盤から実藤が水名川泉を追って東北に行くあたりで徐々に話が急展開していき、引きこまれていきました。
    読み応えのある作品でしたが、ちょっと自分には重たすぎ、なんだかどんよりとしていて読んでて不安になるような小説でした。

    0
    2014年11月08日
  • はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    近未来SF小説って感じでしょうか?
    うなぎと猿の話は面白く読めましたが、
    最終話はいまいちピンときませんでした。
    題名からして元になる小説がありそうな感じでしたが、
    よくわかりませんでした…

    0
    2014年10月03日
  • ロズウェルなんか知らない

    Posted by ブクログ

    奇をてらったことでも突き抜ければまた違った道も開ける。本作品は田舎町が舞台だが、これは変われない、変わろうとしない硬直化社員を多く抱える会社でも同じことが言える。予想外に最後に中国ネタがあり、苦笑いしてしまった。

    0
    2014年06月28日
  • アクアリウム

    Posted by ブクログ

    熱帯魚趣味のオタクな公務員正人が、ケイブダイビングの友人の死の探索に行った事から、不思議な生物と出会い捕われて行く。少し不気味な香のする、環境問題をも扱った、一人の戦い。

    0
    2020年04月27日
  • アクアリウム

    Posted by ブクログ

    水中洞窟に生息していたイルカに似た哺乳類。彼女を助け出そうとする主人公。
    話がなんとなくじめじめしていてグロテスク。

    0
    2014年06月21日
  • 廃院のミカエル

    Posted by ブクログ

    宗教に関して、知識がないので、読みにくい部分があった。
    後半に近づくにつれ、現実的になり少し冷めてしまった。

    0
    2014年06月03日
  • カノン

    Posted by ブクログ

    しっかりとした知識に裏打ちされ、緻密な描写で読者を引き込む篠田節の一作である。
    音楽から最後には登山まで、よく取材されているのは感心する。しかしながらカセットテープを中心に、呪いや謎の怪談じみた超常現象が作品のキーとなるのだが、ちょっとばかり消化不良気味。不倫だの学生運動だの、必要だったかどうかという点については少々疑問が残る。というか、全体的に「駄長」としか言いようのない印象で、長編1冊にするより、1冊に2作ほどの中編にするべきではなかったのか。ここまで長くするのなら、テープの逆回転や学生運動、登山など、必要性に関してもう少ししっかりした理由付けが欲しかった。

    0
    2014年06月16日
  • アクアリウム

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    森の中の地底湖に、一人で友人の死体を探しに行くという設定からして最高に怖い。真っ暗な水の中での一挙一動と心理状態の描写に病みつきになった。お気に入りの一冊。

    友人の死因はあえて答えを2通り用意しているのだろうか。藪のなかみたいな感じで。イクティに謎を残すために。私はそういうのは好きでないな。
    後半の自然愛護騒動についても、大衆のおろかさは指摘できるけど、じゃあどうすればいいかは見えてない、みたいな作者のたち位置が嫌。この作者の本は他には3冊しか読んでいないが、それらもそう感じた。でも好きだから読む。

    0
    2014年02月27日
  • 神鳥(イビス)

    Posted by ブクログ

    この作家の作品を読んだことが無く、何の予備知識も持たず表紙から歴史小説と思って読んだらホラー小説だった。
    結構怖かった・・・

    0
    2014年01月13日
  • 神の座 ゴサインタン

    Posted by ブクログ

    地方の名士に生れた主人公輝和は、40まで嫁が来ず、ネパール人の妻を貰う。家を守るために従順そうだという理由だけで貰った嫁は、宗教的な活動を始め、資産を食い尽くす。

    細々と自然からの恵みだけでの生活がなんとか安定していたところ、妻が突然姿を消す。和輝は失踪した妻を探しにネパールへと旅立つ。

    幸せとは何か、金や名声か、自給自足の慎ましやか共同生活か、何があれば心は満足するのか。それを追い求めている小説。

    言いたいことは分かる。長く丁寧に色々な事象を加えて、和輝は求めているものにたどり着く。そうだろうね。という感想。

    0
    2013年11月19日
  • 家鳴り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何気無い日常から狂気に堕ちていく短編集。実際に起こり得そうなものも多く、自分がこんな事態になったらと思うと冷や汗をかいた話もいくつか。
    短編集と言うことでテンポよく、人間の恐ろしさや、狂気、人生の無情等様々な物語が読めて飽きませんでした。

    ただ読んでいて、登場する男性の情けなさ過ぎるのではないかと。男性のイメージってこんなものなんだすかね笑

    0
    2014年01月09日
  • 仮想儀礼(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    途中で少し、あの狂気染みた感じには恐れを感じた。長かったものの、終わり方としては綺麗だったような。上巻とはまた違った味わい。

    0
    2013年10月02日
  • 仮想儀礼(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    拠り所を探す人たちが徐々に集まってくる、そして巨大化していく‥話の展開としては面白かった。ただ、上巻だけでも長いと感じた上に、これで下巻もあるのか、と思うとその点はなんとも。

    0
    2013年10月02日
  • 聖域

    Posted by ブクログ

    ミステリーやサスペンスの類を期待して読んだのですが、ちょっと思ったのとは違いました。

    めまぐるしい展開があるわけではなく、主人公が苦悩をかかえながら進んでいくロードムービーのような印象の小説。

    0
    2013年06月09日
  • 絹の変容

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    再読。
    アレルギー体質の自分には、心底恐ろしい話。
    でも、篠田さんの一番好きな作品『夏の災厄』の原点とも思えるパニック小説で、引き込まれる話です。
    長編好きなので、物足りない(大急ぎ)感を覚えてしまうけれど、かなり面白いと思います。
    虫が苦手な方は、ご注意下さい。

    0
    2015年06月17日
  • 美神解体

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    平田さんは
    あれで、良かったんだよ。

    愛する人形と一緒になれたんだから。

    主人公も
    きっと幸せになれる。

    そんな感じがしました。

    0
    2013年05月27日