【感想・ネタバレ】神鳥(イビス)のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年04月06日

八王子に勤務していたことのある地元作品と言えるかもしれない。

芸術作品から始まる物語。
芸術家が遭遇した事実を追体験する二人。

それまで越せなかった川を、共体験を支えに超える。
それまで斜めに構えてきた人生が前を向く時が来る。

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Posted by ブクログ 2012年01月17日

ホラーだったのか。こわかった・・・、すごく面白かったけど、ちょっと吐きそうだった。よくも悪くも朱鷺が印象深い鳥になった。そういえば、鳥って顔が怖いよね。くちばしも尖ってるし。普段は大人しいけれど、鳥って怖いな。考えたことなかったけれど、鳥って怖い。鳥は怖いな。読後悪かったらもっとよかった。

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Posted by ブクログ 2010年08月22日

この後、篠田節子はずっとフォローしているけど、この頃の作品から受けた衝撃を超えていないような気がする。自分の感受性の問題もあると思うけど・・・

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Posted by ブクログ 2010年06月08日

この著者は『女達のジハード』とやら有名な本を出しているようだが、読んだことはない。
一気に読み上げるほど面白かった。

途中男の言うところの信仰とか。
日本の土着?アニミズム信仰ってそういったものが多いと思った。

「朱鷺飛来図」見てみたいと切に思った。











朱鷺のまぬけな顔や丸い...続きを読む嘴を知っているからあまり怖いと思わなかった・想像できなかったと感想で書いている人がいたが、主人公達もそれを見て想像できないと言っていたのに、あのマヨイガ的空間で種を滅ぼされそうになるまえの攻撃をするあの姿とのギャップを描いた女史はすごいと思う。

寝たら攻撃してくるところはフレディの助力があったのか?
いや、ま、その理由もあげられてはいます。作中で

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

篠田節子の傑作だと思っています。
朱鷺の美しくも恐ろしい姿が目前に迫る作品です。
鉛色の空、薄紅色の鳥、真っ白な雪を染まる鮮血、牡丹ではなく…地獄絵図。
まさに恐怖を実写化した物語だと思いました。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

篠田節子さんのベスト一冊です。とにかく怖い。読んでる最中に何度後ろを振り返ったことか(怖すぎて・・・・)。

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Posted by ブクログ 2022年06月14日

読み終わったもの備忘録。

確かに朱鷺って、天然記念物で絶滅したばかりに悲劇の鳥になっているけれど、赤い脚はちょっと迫力あるよね。

というところから、繰り広げられるミステリー。

篠田節っちゃんお得意の怖さ。

今ならCG使って、かなり怖い映画化ができそう(期待)

男性に素直になれない主人公と、...続きを読むガサツだけど優しい男の展開が少し古臭く感じるけど、そこがまたいい。

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Posted by ブクログ 2015年08月11日

後半おどろおどろしい描写はあって、ひたひたと迫って来る恐怖は感じたけど、そこまで怖くなかったかな?
イラストレーターの葉子と、バイオレンスとエロが売り物の流行作家美鈴のコンビが面白かった。
葉子は金髪ヴィクトリア風のイラストが売りなのに、逞しくてクール、一方の美鈴は大きな身体なのにちょっとお調子者で...続きを読む情けなくて、この2人のやり取りがユーモラスだったから、怖さが薄れたのかな。

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Posted by ブクログ 2014年02月16日

コレこわッ!朱鷺と鶴なら赤江瀑に植えつけられた鶴に軍配なんだけれども、ひたすら怖い。ホラーとは思わず読みすすめて拍子抜けはしていたものの、ぐいぐい引き込まれてあっという間の1時間。折しも雪で断絶された(頑張れば帰れるけれど)集落にいるのである。このリアリティのある怖さが、やっぱりうまいなあと感心。ヘ...続きを読むタな人が書いたらスプラッターの出来そこないで、コメディにもなってしまいそうなのだが。どこに着地するか全くわからなかったから、まさか朱鷺が襲ってくるとは。

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Posted by ブクログ 2013年08月12日

先日遡行した奥多摩の巳ノ戸谷あたりが舞台だと言うので読んでみた。凄く良くできたホラーで一気に読んだ。主人公2人の掛け合いもテンポ良くなかなか面白く、予感を残しつつ終わるラストも良かった。満足。トキの事少し詳しくなった。

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Posted by ブクログ 2012年11月04日

この作品と、赤江瀑の「禽獣の門」を続けて読むとちょっとした大型鳥類恐怖症ができあがるのではないかと(笑)

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Posted by ブクログ 2011年11月10日

タイトルに覚えがあるから読んだはずなのに、しばらく頭の中でイビスという単語がぐるぐるしていた記憶もあるのに、あまり覚えてないなぁ。

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Posted by ブクログ 2011年08月13日

「朱鷺飛来図」が描かれた理由と珠枝の謎の死と
映画監督の不審死の原因を探るために奥多摩に向かう主人公二人。
ここまでなら、よくある好みの展開だったりするが
奥多摩の山中に足を踏み入れた途端に迷い込む魔境。
何かがいる気配ではなく、いない気配。ここで既に怖い。
これは種そのものを絶滅に追いやられた朱鷺...続きを読むの怨念ですよ。
散りばめられた伏線を回収するかのごとく収束に向かい、
謎が解明された時、更なる恐怖が主人公たちを襲う。
ページを捲る手を止められなくて一気に読んだわ。
主人公の1人がヘタレだってことにイラっとしたけど
面白かったからいいでしょう。

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Posted by ブクログ 2011年03月23日

相変わらず篠田節子の作品は面白い。ちょっと強引かと思う展開もあったものの、ぐいぐいと引きこまれていく。朱鷺の生態を含めて無知だったので、合わせて写真を見たり百科事典で調べたりして勉強になった。

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Posted by ブクログ 2009年12月23日

朱鷺が人を襲う、その発想がまず凄い。
近年の彼女の秀作たちに比べると、正直中身には少々古臭さを感じるし、キャラクター設定や彼らが交わすやりとりの描写なんかはそれほど巧いとは思わないが、それでも読者を捉まえて離さない、抜群の読みやすさを誇る筆致はさすが。

文庫版巻末の解説になっていない解説はちょっと...続きを読むひどかったなあ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

若くして亡くなった女流画家の遺作「朱鷺飛来図」の
謎を追って、イラストレーターの女性と落ち目の作家の男性が
新潟や奥多摩へ旅行して、恐ろしい目に遭うホラーです。
朱鷺の描写が綺麗で、そこがまた恐怖を呼びます。
朱鷺飛来図と言う絵画を自分も見てみたいと思うほどでした。
ただ、せっかく美しくて怖いお話で...続きを読む、最近読書にはまっている
中学生の息子に読ませたいのに、作家の
男性の台詞が品が無くて余りお勧めできないなぁ。
男性の下品さだけが玉に瑕でした。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

篠田節子の作品から1冊選ぶとするとこれ。弥勒とかゴサインタンとか重厚な作品もいいけど、この短い作品に一番引き込まれた。そして怖かった。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

とにかく怖い。
本を読んで震えるくらい怖いのはいつぶりかわからないくらい。読み終えた後も恐怖は終わらない。解決してない気もするが、たまにはこういう結末もあって良いのかも。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

「絶滅した種の怨念」を人間が芸術として表現する・・・。そのためには健全な肉体と正常な精神を犠牲にしてまで。
生きとし生けるもの、すべてには「種の保存」という本能がある。それを他の力で押さえつけられ滅ぼされたとき、すさまじい怨念が残っても不思議はないかもしれない。だとしたら、今の地球上にはどれだけの怨...続きを読む念が渦巻いているんだろう・・・と背筋が寒くなった。

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Posted by ブクログ 2014年01月13日

この作家の作品を読んだことが無く、何の予備知識も持たず表紙から歴史小説と思って読んだらホラー小説だった。
結構怖かった・・・

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Posted by ブクログ 2012年11月26日

トントン拍子で話は進んでいく。主人公というものはなんて運がいい生き物なのだろうか。
ホラー小説とは思わず現代的な謎解き小説だと思って読み始めたのでいきなりマジカル的で心霊的な要素が出てきてびっくりした。
最後には全部ぴったりはまってウーンなるほどなあと納得

クライマックスの描写もリアルで生々...続きを読むしく少々恐怖を感じ、それなりによかった
一気に読んでしまった
全体的に幻想的で陰気
どれくらい陰気かというと私の性格ぐらい陰気だ


全然関係ないけどつり橋効果でリアルにくっつくカップルはどれくらいいるんだろう。
☆は3にしておいたけれども実際3.5ぐらい
佐渡島に行ってみたい。

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Posted by ブクログ 2012年10月08日

本の雑誌を読んでいて衝動的に買って読んでみました。絶滅したトキにまつわるホラー小説。少々主人公の男女のキャラが土曜ワイド的なのはご愛嬌ですが、中盤から終盤にかけてはじわじわとホラー度が増してきて心拍数が上昇しました。
小松左京氏の短編にもトキの絶滅をモチーフとしたホラーがありました。ちなみにニッポニ...続きを読むアニッポンという学名はこの短編で知りました。

PS:キャラの一人美鈴慶一郎という名前が本の雑誌でよく見る鈴木輝一郎に見えてしまう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年10月05日

篠田さんの作品って、婚期を逃していると自分で思い込んでいる女性がよく登場しますね・・・。
時代からか、私から見たら「全然OKじゃない?」と思える年齢なのだけれど、時代の流れでしょうか・・。
そしてこの女性の家族もあからさまに結婚してくれることを願っていて、早とちりしてるところが面白かったり。
...続きを読むホラーなんですが、所々笑えてしまうのが、今まで読んだ篠田作品とは異なるかな・・。

このバイオレンス作家の男、美鈴慶一郎の人間性が面白いです。
バイオレンスとは程遠い、おっとりした感じの冴えない男に見えるんだけど、話が進むうちに駄目な部分まで許せる気分になります。
きっと彼が自分に正直で、そんな自分もさらけ出しているからだと思うんですが・・。
そして主人公の谷口葉子は失恋してから化粧気のないお仕事人間になってしまって、男性を寄せ付けない頑なさがあり、仕事ゆえの熱心さから一番いけ好かないタイプのバイオレンス作家と仕事で組むことになるんですが、この二人のやり取りがまたちょっと笑える。


雪を耳に詰め込み、頭を石で打ちつけて失神し凍死した河野珠枝。河野珠枝の生涯を映画化した女性監督もまた謎の自殺を遂げていた。
河野珠枝の描いた「朱鷺飛来図」には怖ろしいもう一つの絵が隠れていて、それに気がついた二人はますますこの絵に関する情報を集めようとする。
そして踏み込んではならない場所へ入って行き・・・
異次元空間に迷い込んだ彼らを襲う、神鳥・・・

それは人によって絶滅の道に追いやられた朱鷺の怨念の世界・・
巨大な鋭い嘴は迷い込んだ二人を狙う。

後半になると、神鳥との戦いや逃避が怖ろしく迫ってきますが、本当の恐怖はその後からなんだな・・と。
精神までも蝕まれそうになる二人がとった方法、それは上手く行くか分からないままに物語は終わります。
気になるラストですが、きっと彼らなら自分たちの問題も含めて、逞しく乗り越えていけるような気がします。

最初は何故河野珠枝が悲惨な死に方をしたのか、映画監督までが何故自殺したのか謎ですが、ラストに近づくと分かってきます。

怖いんだけど、ちょっと面白い場面もありで娯楽性があるのかしらん。
なので、閉塞感はラストまではあまり感じませんでした・・。

きっと良いほうに向くんだろうなと思えるラスト、お互いが支えあえているうちは・・ね。

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Posted by ブクログ 2010年07月17日

彼等が見た物は、本当に現代で起こったことだったんだろうか?

絵が、絵が!としか言えない。ラストは意外でした。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

夭逝した明治の女性画家が死の直前に描いた「朱鷺飛来図」。
この画の妖しい魅力に魅せられたイラストレーターと作家の男女。
この画に隠された謎を探ろうと2人は画家の足跡を追う。
2人が奥多摩の山中で遭遇したのは時空を超えた恐怖の世界。
ヒッチコックを思わせるような鳥をモチーフにしたホラー作品。 ...続きを読む
画家の謎を追う展開や生きざまには引き付けられるが,
真相とラストが単純なパニックホラーで少し残念。
ただ,迫り来る鳥の描写はうまく,恐怖を演出している。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

朱鷺飛来図に隠された真の意味を探る話。
本来のイメージと大きくかけ離れた描写に恐怖を感じた。
怖さというよりも,気味の悪さを感じさせる本だった。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

ホラーです。
この本を読み終えたらすぐにネットで登場する鳥を探してみました。
その姿を改めてみた時ブルブルと震えがきました。
目が怖い!色も怖い!鳥怖い!あのくちばしでトントンと・・。
しかし、主人公の相棒がどうしても気に食わない。
二人がコンビを組む事になる経緯も不自然。強引過ぎ。
相棒のキャラ設...続きを読む定もうちょっとどうにかしてほしかったです。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

ホラーです。間違いなく鳥が怖くなります。物語の鳥が、絶滅した朱鷺であって本当によかった。これがもっと身近に出会う可能性のある鳥だったら、外を歩くのも嫌になるかもしれない。物語の核となる奥多摩で出来事はホントにぞっとするのですが、昔の女流画家のある傑作の謎、それを追う現代の二人それぞれの制作に対する情...続きを読む熱は本当に逼迫したものがあり、感動させられます。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

トキが肉食である、ということをこの本で初めて知りました。朱鷺色、ニッポニア・ニッポンという学名、様々な美しいイメージを見事にぶち壊してくれる本です。ヒッチコックの「鳥」も怖い映画でしたが…これを映画化したら、もっと怖いだろうと思います。互いに限界を感じている女性イラストレーターと流行小説家が迷い込ん...続きを読むだ、白昼の悪夢世界。「食えるものは怖くない」というヒロインの呟きは、大したもんです。

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