篠田節子のレビュー一覧

  • 銀婚式(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一見普通の人の普通のおじさんの地味なストーリー

    …なんだけど、結構恵まれている。

    きっとそんなに都合良く仕事決まらないし
    ましてや教授なんてなかなかなれないし
    別れた妻とまた…なんて展開は
    現実の女なら別れた旦那となんて嫌だと思うし。

    けど、なかなかジンワリくるものがあって
    楽しかった。

    将来自分も孤独を味わう事は確実なので
    こういう話を読むと少し胸が苦しくなる



    0
    2022年03月31日
  • 冬の光

    Posted by ブクログ

    父親はお遍路巡りをして何故海に身を投げたか次女が休みを利用して父親の足跡を辿るところから父親の大学生からの話が始まる。
    大学時代に付き合っていた人と数十年ぶりに再会して何度か会い家族にばれそれでも妻は離婚に踏み切らず彼女と金輪際会わない約束をさせられてそのままでいる。
    そして成り行きで東北の大震災のボランティアに参加し彼女の死の真相を知る。自殺は一つの事でなくたくさん絡まり合って自殺してしまうが父親も彼女の死を知って、お遍路では慰めにならなかったのか。
    と考えて読んでいるとありえない死の真相で家族にしてみれば自殺ではなかった救いがあるだろうが、帰ったら車をメンテナンスしようとお遍路途中で死を選

    0
    2022年03月06日
  • 鏡の背面

    Posted by ブクログ

    長かった。すごく深いテーマだし、聖女なのか悪女なのかという謎には引き込まれたけど、展開が冗長に感じて疲れてしまった。途中ホラー的なポイントは、さすが篠田さんでゾクゾクと怖かった。オカルト的な人たちが出てきたところは、こういうのって本当に女性は弱い。私もめちゃくちゃ信じちゃった。長嶋さんみたいな超現実的で論理的で修羅場を潜ってきた人がいて安心した。私も長嶋さんに危ない所を救われた感(^^;
    ラストは私に全く理解できなかったので、どういう事?みたいな。ただ、強すぎる女だったんだろうなという事は分かった。

    0
    2022年02月21日
  • 女たちのジハード

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この作品が刊行されたのは1997年1月。そして今は、2011年11月。
    14年前も今も、働く女性の立場はなんにも変わってないんだなー。

    男女雇用機会均等法だのなんだのと、建前だけの法律が作られたってだけで、実際社会に出て働く女性のポジションなんて今も昔も全然変わらず、昭和の時代で時間が止まっている感じ。

    それでも社会に出て働きたいと思う女性たち。
    結婚して家庭に納まれば納まったで、世間に取り残された感があり、働き続ければ続けたで、これまた女としての人生のレールから外れてしまった感は否めない。

    どっちが幸せなんて決して結論はでないけど、自分が後悔しない生き方をしたいっていうのが根本にあるん

    0
    2022年02月17日
  • 百年の恋

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夫婦の役割や生活が逆転すると、それまでの「女がやって当たり前、男がやって当たり前」という役割分担の理不尽さに気付くかもしれないなー。

    そして、あえて夫婦の役割を逆転して描くことによって、社会で戦う男の苦労、家を守る女の不満などなどを改めて感じることができたりして。

    夫婦共働きで、家庭での役割分担にモヤモヤしている女性のみなさん!
    一度読んでみてはいかがでしょうか。
    私は梨香子の男らしい働きっぷりにスカッした気持ちになりましたよー。

    結婚しても出産しても生活のスタイル、自分自身のスタイルを変えない梨香子はすごくかっこいいと思いました。
    あ、でも梨香子は私生活は本当にダメダメだけど。

    そし

    0
    2022年02月17日
  • 夏の災厄

    Posted by ブクログ

    何かで紹介されていて、このコロナ禍を予想していたかのような内容ということで、興味を惹かれて読んでみた。

    埼玉県の架空の市で未知の感染症が拡がり、それに対応する役所や医療関係者の戦いを書いている。かなり厚くて読むのに時間がかかった。

    書かれたのは1998年だけど、今のコロナ禍の状況と似通っているところがある。最初に発生した地域の住民が差別されるとか、変異した日本脳炎という設定だが、蚊が媒介するということで、虫除けスプレーが売切れになるとかリアルである。
    コロナ禍は終わっていないが、最終的に住民へのワクチン接種で収束に結び付くというのも現実と共通している。

    0
    2022年01月15日
  • 夏の災厄

    Posted by ブクログ

    コロナの20年以上前に書かれたとは思えないリアルさ。
    作中の新型脳炎はコロナより病状がエグい。最後はちょっと尻窄みかな。

    0
    2021年12月28日
  • 家鳴り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とても面白く読めました。

    短編はあっさりしていて物足りなく感じることが多く苦手なのだけど、なかなかに考えさせられるストーリーが多かったです。


    1話目『幻の穀物危機』の旦那の頼りなさには笑えました。
    一人で駆け回る割には、毎回何も収穫ないし。
    いずれくるであろう首都直下型地震の後、こんな日本になってしまうのかと考えさせられる話でした。

    3話目の『操作手』もよかったです。
    自分が介護される歳になったら、こんなロボットが実用化されていたらいいな〜


    篠田さんの書くお話は女性が強いんですよね。

    だからなのか、男性がほんと頼りなくて…


    0
    2021年12月26日
  • 冬の光

    Posted by ブクログ

    久々に篠田節子を読む。
    うむ。むむ。むむむ。
    でも、最終、優しい話ではあった。

    人の死に様とか、その他も、生々しくて。この生々しくてグロテスクな感覚が、篠田節子だよな。と、改めて思いながら。。。
    これに、中高時代、ひどく影響を受けたことを思い出す。

    でも、ホラー、SFの篠田節子ではなく、宮本輝的な篠田節子でした。

    登場人物の自分としては立ち上がって生きている様と、だからこその孤独と。

    #篠田節子 #冬の光 #読書記録

    0
    2021年11月21日
  • 冬の光

    Posted by ブクログ


    四国お遍路を終えた帰り道、フェリーから身投げした父。
    高度成長期の企業戦士として、専業主婦の母に支えられ、幸せな人生を送っていたはずの父。
    そんな父は、大学生の時の恋人と、20年余ずっと関係を持ち続けていた。

    父親を恨む母。嫌悪感をあからさまにする長女。父の足跡を辿る次女、碧がたどりついた答えとは。



    父、康弘。正直もっとうまく立ち回ればこんなことにはならなかっただろうと思ってしまう。その頑固なまでの素直さ、真っ直ぐさが仇になることもある。
    大学生の時のままだ。

    そこに性愛がなくても、確かに彼は紘子のことを愛していたのだと思う。それは罪なんだろうか。運命のように何度も巡り会う強い絆

    0
    2021年10月24日
  • 鏡の背面

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前半は面白い
    新アグネス寮といわれる社会的弱者の女性たちが住む場所が火事が起き、そこで先生と慕われていた小野尚子が死亡する
    しかし、のちの調べで遺体は全くの別人で過去に連続殺人を犯した半田明美であると判明する。調べを進めるうちに、20年以上前から小野先生は半田明美であったことが分かり、施設の職員は混乱する。
    何の目的で?いつ入れ替わった?紛れもなく小野先生であり疑わなかった周りの人達
    本物の小野尚子はフィリピンで殺害されていた
    半田明美がマンションに残したデータから、幼い頃からの家庭環境の悪さから犯罪に至ったことが記されており、小野尚子をそのまま真似ることで自分が洗脳され本来の自分を見失ってい

    0
    2021年09月20日
  • 鏡の背面

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    途中まではすごく良かった。
    ぐんぐん引き込まれて寝不足に。
    電車内で夢中になり、2つも駅を降り過ごして遅刻。
    こりゃあ面白い!と思っていたけど。


    後半、心霊現象のあたりから謎解き部分まで
    どんどん無理矢理感が増して行き
    ラストはどうにも尻すぼみ…
    でもまたこの作家さんの本読んでみようかな。

    0
    2021年09月18日
  • 竜と流木

    Posted by ブクログ

    生態系の破壊や進化、それに伴う天敵、そして共生、そんなエッセンスいっぱいのお話。
    現実には起きてもおかしくない、もしかしたら起こっているかもしれないということが、また面白さを増す。(面白がってはいけないが…)

    こういう題材の作品はいいね。好き。

    ただ、本当に個人的な感覚なんだけど、文章が少し読みにくかった。
    特に、細かく表現するために1文が長くなり過ぎたり、句点の位置に違和感があったりして、1回で理解できない部分があった。
    これがなければ、もっと情景がすんなりイメージできて、ワールドにどっぷり浸かれたと思う。

    0
    2021年08月15日
  • 鏡の背面

    Posted by ブクログ

    202106/骨太長編。オカルト的なとこで途中読むのやめようかなと思ったり、動機がいまいち理解しきれない(そこまですることに納得がいかない)とこもあるけど、読み応えあり、結局一気読みしてしまう面白さ。それにしても自分が認識していると思っていることなんて、ほんと不確かなのだなあと恐ろしくなった…。

    0
    2021年08月03日
  • 夏の災厄

    Posted by ブクログ

    なぜ舞台となった昭川市で新型日本脳炎が蔓延したのか? なぜそれがインドネシアのブンギ島と繋がるのか?
    謎は解けた。でも話が淡々と進み過ぎ?
    物語としては、クライマックスを感じることなく終わってしまった。

    0
    2021年07月17日
  • 鏡の背面

    Posted by ブクログ

    驚異的な献身ぶりから<聖母>と讃えられたNPO運営の老女が焼死。検死の結果、遺体が全く別人と判明する所から始まる物語。私がついつい手に取ってしまう【なりすまし】が題材のサスペンスで犯罪ルポタージュさながらの緻密さと読み応えがある。徐々に明らかとなる女の本性は聖母の実像と乖離し怖気を誘うが、中盤のオカルト路線がある意味で一番恐ろしい。終盤でもう一捻りあるかと期待したが、長丁場(本編630頁超)の割に平坦な着地点に収束してしまった。最後まで充分楽しめたので決して悪くはないけれど、流石にちょっと物足りないです。

    0
    2021年05月30日
  • 冬の光

    Posted by ブクログ

    日本によくありそうな家族の物語。人と人は触れ合って前向きになったり後ろ向きになったりするんだと改めて感じた。

    0
    2021年05月05日
  • 銀婚式(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    『銀婚式』というタイトルが

    読み終えた後になって
    じんわりと
    心に沁みてくる一冊。

    45歳以下には
    退屈で理解できない
    味わいかなーと。

    ひとりの企業人の半生を
    淡々と描いていて

    離婚や転職などの
    転機はあるものの

    それほど
    波乱万丈というわけでもなく
    どんでん返しがあるわけでもなく

    でも 同じ組織人として
    身につまされたり
    共感したり

    気がついたら 一気読みでした。

    もう 若くはなく
    ちょっと くたびれていて

    いい大人なのに
    悩んだり 躓いたり

    でも 確固たる信念を持った
    少し不器用な

    そして
    そんな自分を俯瞰して
    思わず笑ってしまえるような
    健全なユーモアを

    0
    2021年04月06日
  • 女たちのジハード

    Posted by ブクログ

    1995年くらい。バブルが終わり会社が変わりつつあるけど、寿退社や御局様、異動やセクハラなど、女性に対する意識や扱いはまだまだ変わらない、そんな時代。
    会社からの財形やボーナスまで男女格差があったとは。25才で結婚を焦り、30才で諦めの境地に入る、わかるけど分かりたくない。それぞれの女性が前向きに、そしてみんな思い切った道を進み始めたけど、やっぱり女性の人生は「結婚」と切り離すことはできないこと、そして会社での成功は望めないことが実感された。1人くらい会社で成功する人はいなかったのだろうか。

    0
    2021年03月27日
  • 冬の光

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    相変わらず文章は上手いし、持っていき方の技術が確かなのは間違いないんだけど、今作に関しては人物の造詣が空疎というか、端的に言うと薄い。
    生身の人間というより、如何にも架空の人物が紙上で動き回っているに過ぎず、共感が抱けない。
    遍路の途中で出会う秋宮梨緒の、物語における必然性、ましてや主人公の男が関係を持つ意味合いも解せぬまま。
    巡礼を題材にちょろっと展開される宗教的な描写には、「ゴサインタン」や「弥勒」がちらりと想起され、オールドファンとしては少し嬉しくなったが、残念ながらそれぐらい。

    0
    2021年03月10日