篠田節子のレビュー一覧
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地方で埋もれた画家があるエッセイがきっかけで注目されるようになる。
でも、遺された画家の妻智子はその作品の一部を「偽物」と言い張り画集に掲載するのも、展覧会で展示するのも認めない。
妻の言動が段々と常軌を逸してきて、途中から「これはホラーじゃないよね?」と、困ったお婆ちゃんだと思いながら読んだ。
妻...続きを読むPosted by ブクログ -
題名にあるとおり、猿や豚などの動物がモチーフになった短編集。
ミステリーの部類にはいるのかな。
どの話も怖いです、そして気味が悪い・・・
こんな構想をどこで思いつくのか、かなり専門的に踏み込んだ部分もあり、作者の幅の広さを感じます。
今まで篠田さんのは何冊か読んでいますが、こういうたぐいの話は初めて...続きを読むPosted by ブクログ -
近未来SF小説って感じでしょうか?
うなぎと猿の話は面白く読めましたが、
最終話はいまいちピンときませんでした。
題名からして元になる小説がありそうな感じでしたが、
よくわかりませんでした…Posted by ブクログ -
奇をてらったことでも突き抜ければまた違った道も開ける。本作品は田舎町が舞台だが、これは変われない、変わろうとしない硬直化社員を多く抱える会社でも同じことが言える。予想外に最後に中国ネタがあり、苦笑いしてしまった。Posted by ブクログ
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地方の名士に生れた主人公輝和は、40まで嫁が来ず、ネパール人の妻を貰う。家を守るために従順そうだという理由だけで貰った嫁は、宗教的な活動を始め、資産を食い尽くす。
細々と自然からの恵みだけでの生活がなんとか安定していたところ、妻が突然姿を消す。和輝は失踪した妻を探しにネパールへと旅立つ。
幸せと...続きを読むPosted by ブクログ -
拠り所を探す人たちが徐々に集まってくる、そして巨大化していく‥話の展開としては面白かった。ただ、上巻だけでも長いと感じた上に、これで下巻もあるのか、と思うとその点はなんとも。Posted by ブクログ