篠田節子のレビュー一覧

  • レクイエム

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    ネタバレ

    ホラー小説になるのだろうけど始終物哀しい空気でした。SFあり、壮絶な戦争ものもあり、引き込まれます。
    なかでも「コヨーテは月に落ちる」と「帰還兵の休日」が好きです。破滅ものが好きなのかも…と思ったら物騒ですが。作者の後書きを読んで思ったのですが村山由佳さんどうしてコヨーテにお詳しいんだろう?
    「レクイエム」は壮絶でした。確かに、第二次大戦中に悲惨な戦場にいた従軍経験者は戦争経験語らないと同僚も言ってましたし、わたしの母方の祖父も家族に全く語らないままだったようです。
    愛する人が永遠に失われようとしている時に自分は体内に取り込めるのか…考えてしまいました。

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    2022年05月03日
  • 本からはじまる物語

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    ネタバレ

    本、もしくは本屋さんにまつわるショートショート。
    いろんな作家さんたち集結。
    でも、やっぱり好みの作家さんのしか読めなかったわ。

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    2022年04月29日
  • 仮想儀礼(上)(新潮文庫)

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    組織化されるまでの経過は、もうギャグ小説かと思うほど、桐生の信者へのツッコミが面白い。

    言葉にしている内容と心の声が真逆で、嫌々相談に乗ってる感じにニヤけてしまった。

    大きな組織となっていくと、怪しい人達(自分たちもだけどw)が周りに増えてきて、物語がどう着地するのか先が楽しみ。

    やはりこの方の文章はとても読みやすい。

    ただ、いつもより引き込まれる感じはなく、途中閉じるとペースが落ちてしまった。
    この感じで下巻もペースが落ちたままだと、結構長いからしんどいなー。

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    2022年04月21日
  • 本からはじまる物語

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    本にまつわるショートショート18編。半分以上がファンタジー系。当然というか、本屋が舞台の話が多い。隙間時間にちょうどよかった。

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    2022年04月12日
  • 女たちのジハード

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    すっかり忘れていた直木賞受賞作。記憶する限り、著者の作品を読むのも初めてか。
    コレが期待以上に面白かった。主要登場人物4人それぞれの書き分けがスバラシイ。ぼくは、中でも康子と紗織の二人のキャラクターに強く惹かれた。30年前だったらどちらにもホレてしまいそう。それらキャラクター一人一人に関し、安直でありきたりではなく、かといって荒唐無稽に過ぎることのないリアリティも感じられる物語を演じさせた筆力にも感服。

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    2022年04月04日
  • 銀婚式(新潮文庫)

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    ネタバレ

    一見普通の人の普通のおじさんの地味なストーリー

    …なんだけど、結構恵まれている。

    きっとそんなに都合良く仕事決まらないし
    ましてや教授なんてなかなかなれないし
    別れた妻とまた…なんて展開は
    現実の女なら別れた旦那となんて嫌だと思うし。

    けど、なかなかジンワリくるものがあって
    楽しかった。

    将来自分も孤独を味わう事は確実なので
    こういう話を読むと少し胸が苦しくなる



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    2022年03月31日
  • 冬の光

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    父親はお遍路巡りをして何故海に身を投げたか次女が休みを利用して父親の足跡を辿るところから父親の大学生からの話が始まる。
    大学時代に付き合っていた人と数十年ぶりに再会して何度か会い家族にばれそれでも妻は離婚に踏み切らず彼女と金輪際会わない約束をさせられてそのままでいる。
    そして成り行きで東北の大震災のボランティアに参加し彼女の死の真相を知る。自殺は一つの事でなくたくさん絡まり合って自殺してしまうが父親も彼女の死を知って、お遍路では慰めにならなかったのか。
    と考えて読んでいるとありえない死の真相で家族にしてみれば自殺ではなかった救いがあるだろうが、帰ったら車をメンテナンスしようとお遍路途中で死を選

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    2022年03月06日
  • 鏡の背面

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    長かった。すごく深いテーマだし、聖女なのか悪女なのかという謎には引き込まれたけど、展開が冗長に感じて疲れてしまった。途中ホラー的なポイントは、さすが篠田さんでゾクゾクと怖かった。オカルト的な人たちが出てきたところは、こういうのって本当に女性は弱い。私もめちゃくちゃ信じちゃった。長嶋さんみたいな超現実的で論理的で修羅場を潜ってきた人がいて安心した。私も長嶋さんに危ない所を救われた感(^^;
    ラストは私に全く理解できなかったので、どういう事?みたいな。ただ、強すぎる女だったんだろうなという事は分かった。

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    2022年02月21日
  • 百年の恋

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    ネタバレ

    夫婦の役割や生活が逆転すると、それまでの「女がやって当たり前、男がやって当たり前」という役割分担の理不尽さに気付くかもしれないなー。

    そして、あえて夫婦の役割を逆転して描くことによって、社会で戦う男の苦労、家を守る女の不満などなどを改めて感じることができたりして。

    夫婦共働きで、家庭での役割分担にモヤモヤしている女性のみなさん!
    一度読んでみてはいかがでしょうか。
    私は梨香子の男らしい働きっぷりにスカッした気持ちになりましたよー。

    結婚しても出産しても生活のスタイル、自分自身のスタイルを変えない梨香子はすごくかっこいいと思いました。
    あ、でも梨香子は私生活は本当にダメダメだけど。

    そし

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    2022年02月17日
  • 女たちのジハード

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    ネタバレ

    この作品が刊行されたのは1997年1月。そして今は、2011年11月。
    14年前も今も、働く女性の立場はなんにも変わってないんだなー。

    男女雇用機会均等法だのなんだのと、建前だけの法律が作られたってだけで、実際社会に出て働く女性のポジションなんて今も昔も全然変わらず、昭和の時代で時間が止まっている感じ。

    それでも社会に出て働きたいと思う女性たち。
    結婚して家庭に納まれば納まったで、世間に取り残された感があり、働き続ければ続けたで、これまた女としての人生のレールから外れてしまった感は否めない。

    どっちが幸せなんて決して結論はでないけど、自分が後悔しない生き方をしたいっていうのが根本にあるん

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    2022年02月17日
  • 夏の災厄

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    何かで紹介されていて、このコロナ禍を予想していたかのような内容ということで、興味を惹かれて読んでみた。

    埼玉県の架空の市で未知の感染症が拡がり、それに対応する役所や医療関係者の戦いを書いている。かなり厚くて読むのに時間がかかった。

    書かれたのは1998年だけど、今のコロナ禍の状況と似通っているところがある。最初に発生した地域の住民が差別されるとか、変異した日本脳炎という設定だが、蚊が媒介するということで、虫除けスプレーが売切れになるとかリアルである。
    コロナ禍は終わっていないが、最終的に住民へのワクチン接種で収束に結び付くというのも現実と共通している。

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    2022年01月15日
  • 夏の災厄

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    コロナの20年以上前に書かれたとは思えないリアルさ。
    作中の新型脳炎はコロナより病状がエグい。最後はちょっと尻窄みかな。

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    2021年12月28日
  • 家鳴り

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    ネタバレ

    とても面白く読めました。

    短編はあっさりしていて物足りなく感じることが多く苦手なのだけど、なかなかに考えさせられるストーリーが多かったです。


    1話目『幻の穀物危機』の旦那の頼りなさには笑えました。
    一人で駆け回る割には、毎回何も収穫ないし。
    いずれくるであろう首都直下型地震の後、こんな日本になってしまうのかと考えさせられる話でした。

    3話目の『操作手』もよかったです。
    自分が介護される歳になったら、こんなロボットが実用化されていたらいいな〜


    篠田さんの書くお話は女性が強いんですよね。

    だからなのか、男性がほんと頼りなくて…


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    2021年12月26日
  • 冬の光

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    久々に篠田節子を読む。
    うむ。むむ。むむむ。
    でも、最終、優しい話ではあった。

    人の死に様とか、その他も、生々しくて。この生々しくてグロテスクな感覚が、篠田節子だよな。と、改めて思いながら。。。
    これに、中高時代、ひどく影響を受けたことを思い出す。

    でも、ホラー、SFの篠田節子ではなく、宮本輝的な篠田節子でした。

    登場人物の自分としては立ち上がって生きている様と、だからこその孤独と。

    #篠田節子 #冬の光 #読書記録

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    2021年11月21日
  • 冬の光

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    四国お遍路を終えた帰り道、フェリーから身投げした父。
    高度成長期の企業戦士として、専業主婦の母に支えられ、幸せな人生を送っていたはずの父。
    そんな父は、大学生の時の恋人と、20年余ずっと関係を持ち続けていた。

    父親を恨む母。嫌悪感をあからさまにする長女。父の足跡を辿る次女、碧がたどりついた答えとは。



    父、康弘。正直もっとうまく立ち回ればこんなことにはならなかっただろうと思ってしまう。その頑固なまでの素直さ、真っ直ぐさが仇になることもある。
    大学生の時のままだ。

    そこに性愛がなくても、確かに彼は紘子のことを愛していたのだと思う。それは罪なんだろうか。運命のように何度も巡り会う強い絆

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    2021年10月24日
  • 鏡の背面

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    ネタバレ

    前半は面白い
    新アグネス寮といわれる社会的弱者の女性たちが住む場所が火事が起き、そこで先生と慕われていた小野尚子が死亡する
    しかし、のちの調べで遺体は全くの別人で過去に連続殺人を犯した半田明美であると判明する。調べを進めるうちに、20年以上前から小野先生は半田明美であったことが分かり、施設の職員は混乱する。
    何の目的で?いつ入れ替わった?紛れもなく小野先生であり疑わなかった周りの人達
    本物の小野尚子はフィリピンで殺害されていた
    半田明美がマンションに残したデータから、幼い頃からの家庭環境の悪さから犯罪に至ったことが記されており、小野尚子をそのまま真似ることで自分が洗脳され本来の自分を見失ってい

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    2021年09月20日
  • 鏡の背面

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    ネタバレ

    途中まではすごく良かった。
    ぐんぐん引き込まれて寝不足に。
    電車内で夢中になり、2つも駅を降り過ごして遅刻。
    こりゃあ面白い!と思っていたけど。


    後半、心霊現象のあたりから謎解き部分まで
    どんどん無理矢理感が増して行き
    ラストはどうにも尻すぼみ…
    でもまたこの作家さんの本読んでみようかな。

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    2021年09月18日
  • 竜と流木

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    生態系の破壊や進化、それに伴う天敵、そして共生、そんなエッセンスいっぱいのお話。
    現実には起きてもおかしくない、もしかしたら起こっているかもしれないということが、また面白さを増す。(面白がってはいけないが…)

    こういう題材の作品はいいね。好き。

    ただ、本当に個人的な感覚なんだけど、文章が少し読みにくかった。
    特に、細かく表現するために1文が長くなり過ぎたり、句点の位置に違和感があったりして、1回で理解できない部分があった。
    これがなければ、もっと情景がすんなりイメージできて、ワールドにどっぷり浸かれたと思う。

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    2021年08月15日
  • 鏡の背面

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    202106/骨太長編。オカルト的なとこで途中読むのやめようかなと思ったり、動機がいまいち理解しきれない(そこまですることに納得がいかない)とこもあるけど、読み応えあり、結局一気読みしてしまう面白さ。それにしても自分が認識していると思っていることなんて、ほんと不確かなのだなあと恐ろしくなった…。

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    2021年08月03日
  • 夏の災厄

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    なぜ舞台となった昭川市で新型日本脳炎が蔓延したのか? なぜそれがインドネシアのブンギ島と繋がるのか?
    謎は解けた。でも話が淡々と進み過ぎ?
    物語としては、クライマックスを感じることなく終わってしまった。

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    2021年07月17日