篠田節子のレビュー一覧

  • ロブスター【電子版特典付き】

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    未来の世界と異国の物語り。過酷さと自由って比例するのか。一部の人の生き方で全世界を俯瞰することはできないけど、やっぱり今をどうするか、その都度最適な判断は何か、と考えながら生きていくしかない。

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    2025年11月17日
  • 本からはじまる物語

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    好きな恩田陸さんが入っていたので思わず読んでみた。短いながらほっこりする感じのものが多くてよかった。

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    2025年11月13日
  • 女たちのジハード

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    ネタバレ

    損保会社に勤める5人の女性社員のお話。

    紀子にはずっとイライラさせられたけど、あとがき読んで男性にはこういうタイプが人気なんだと知って驚いた。時代ですかねぇ?

    競売は危険だとか、翻訳の仕事で食べていけるのはほんの一握りだとか、商売の難しさとか、そういった「今の自分の生活とは縁の無いこと」の裏側を、かなり知ることができたので、そういった点でもさすが直木賞作品だなと感じた。
    ラストは少々駆け足気味な感じはしたけれど、色んな面で知識を得ることができたし、全体的には面白かったので読んで良かった。

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    2025年11月12日
  • 青の純度

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    私は作者の小説を読むのは初めてだと思う。かつての作品『女たちのジハード(聖戦)』で受賞歴があるとの事だ。

    ところでこの作品は、あの時代(1990年代)を生きた者なら、誰もが知っている、そして、そのある意味不明瞭な?販売方法?で、その後全く取り上げられなくなったハワイ在住とされた画家、クリスチャン・リース・ラッセン、を題材とした作品の様である。もちろん作中ではそのような事には一切触れていないが、誰もが(あの時代を生きた者なら)その作品の売られ方、を含めた存在を思い浮かべながら、読み進めることができるであろう。

    そもそもミステリー仕立てであるようだ、主人公はある意味男らしい、女性編集者、彼女がその画家の氏素性、を調べるところからストーリーは深まっていく…、ミステリーであろうからこの先は書かずにいようと思う。普段、ミステリーを読まない私でも、十分に楽しんで読み進めることができた。多分、日数にして3日ほどで読み終えたのではないだろうか?

    同じ美術作品と作家、を題材として、その作品の発祥を後日他人が調べる過程のストーリー、と言う意味では、原田マハ著、リボルバー、に似ている所もあろうかと思う。

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    2025年11月08日
  • 青の純度

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    海やイルカなどのマリンアートの絵で
    1990年代に一大ブームを巻き起こした
    画家ヴァレーズ。ヴァレーズに関する
    本を書くため、編集者の有沢真由子が
    ハワイに取材に行き、その中で意外な
    事実を知る事になる‥というストーリー。

    物語は面白いといえば面白いのだが、
    前半はやや退屈。後半から徐々に面白く
    なっていく。新倉海玲(ヴァレーズの妻)の
    悪役っぷりがなかなか面白い。

    クリスチャン・ラッセンを思わせる画家、
    ヴァレーズ。著者の篠田さんが、ラッセンの
    モデル小説ではないと述べているらしいが、
    他の方も言われるように、どうみても、
    クリスチャン・ラッセンの絵が頭に浮かん
    できてしかたがなかった(調べてみた)

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    2025年11月04日
  • 青の純度

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    海中の絵、バブル以降流行ったんですよね。
    誘いを断れず展示を見に行った方が何時間も別室で拘束された悪徳商法の手口も聞いた事ありました。
    そんな絶妙にリアルとノーリアルな話をベースに、物語はぐいぐい進んでいきました。
    久しぶりに読んだけれども、ストーリー展開といい、主人公の女性の強さといい、篠田先生さすが、と思いました。

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    2025年11月03日
  • 冬の光

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    家族が大事であるのには変わりないけど、忘れられない大事な人がいるのもまた人生だなと思っているのでわからんこともないのだが、それにしても女々しくて不器用で、良くも悪くも優しいおじさんだな

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    2025年11月03日
  • セカンドチャンス

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    51歳の独身女性が主人公。自分の人生を取り戻すため水泳を通して自己変革する過程に、勇気が湧くような展開になっている。コーチの水泳指導が専門的で驚いた。

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    2025年11月03日
  • 青の純度

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    かって一世を風靡した画家の本を出すためにハワイに渡って調べるうちに画家の存在におかしな事がどんどん出てきて、最後には自分の身にも危険が迫ってくる。ラッセンを彷彿とさせる画家がモチーフ。

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    2025年10月25日
  • 田舎のポルシェ

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    ネタバレ

    ロードノベルって良いよね。
    それぞれの理由で、車に乗って、旅をする。
    篠田さんの本は多分初めて読んだけれど、結構良かったかな。
    なんか、こんな感じで旅してみたいなと思わせてくれる作品でした。

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    2025年10月24日
  • 青の純度

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    日本でだけファンが多い(よく売れた)ハワイの画家の絵。
    なんとなく「あの人」を彷彿とさせる。
    出版社の編集者がその絵の謎を解いていく話。

    ハワイ島が主な舞台。

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    2025年10月14日
  • 青の純度

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    途中まで読むのしんどかった
    真相が見え始めてからいっきに読み進めることができた。たぶんバブル当時の空気とかその商法を知っている人は楽しく読めるのでしょう。

    ラッセンの絵を、子どもの頃すてきな絵だなと思ったことはある。でも大人になってからはなぜか恥ずかしくて好きとは到底言えないし、カレンダーでも飾るなんてムリだった。なぜだろう、人気があったから余計に?
    「ゴッホよりふつうにラッセンが好き」
    このギャグが深い言葉のように思えてきた。

    篠田先生がラッセン(のような絵)のそういう微妙さを言語化しているのはすごいなあと思った。そう、悪くはないんだ、悪くないけど、受け入れがたい、と思いながらスマホの画像を何度も呼び出しながら読みました。

    あと、原田マハさんのようなアートミステリーを想像して読むとちょっと期待してたのと違うな、となると思います。

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    2025年10月11日
  • 青の純度

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    バブル期に流行ったマリンアートの作品に心惹かれた編集者の女性が、その画家に会うためにハワイ島へと向かうが、なぜか現地では知る人がいなくて…。

    画家の正体を探っていくミステリーとしてはおもしろい。でも、なにしろ画家のイメージや作風、問題となった商法などが、かつて日本で流行ったラッセンそのもので、読みながら常にそれがつきまとって残念ながら興ざめ。
    あくまでも好みの問題なのだけれど、絵画は好きで美術展にはよく足を運ぶが、バブル期の象徴のようなあの絵には今も昔も興味がもてず、そこがネックとなって小説を楽しむことができなかった。

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    2025年09月30日
  • 四つの白昼夢

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    ちょっと奇妙な物語。
    どれももう少し話の続きを…ってなるものが多かった。

    個人的に印象に残っている話は「多肉」でした。

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    2025年09月18日
  • 絹の変容

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    ネタバレ

    虫が出る描写が苦手な人は絶対読めない!!
    不快感がかなりあるため、元気な時に読みましょう…

    蚕が生き物(人間含め)に襲いかかる描写はもちろん、蚕の実験シーンや蚕が潰される描写もグロテスクでゾワゾワする。

    大きくて表面が硬く、すばしっこい芋虫が突進してきたら絶対泣き叫ぶ。

    主人公の妻が蚕の入ったケースを倒さなければ、蚕の被害に遭うことはなかったのか考えてしまう。
    ただ、このケースでなくとも、別の形で蚕が外に出て暴れる可能性もなきにしもあらずかな…

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    2025年09月03日
  • 神鳥(イビス)

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    ネタバレ

    神鳥イビスは、タイトル通り神に近い鳥イビス=朱鷺をめぐる物語です。
    古代から神聖視された鳥であり、日本では1981年に純粋な野生種が絶滅した「喪われた鳥」としても象徴的な存在。その意味でもタイトルにふさわしいと感じました。

    物語の核となるのは、夭折した明治の女流画家が残した「朱鷺飛来図」。
    その絵に魅せられたイラストレーターの女性と、バイオレンス色の強い作家の男性が、絵に秘められた謎に導かれ、幻想の“滅びの村”へ迷い込んでいきます。

    一見は吉祥画の体裁をとりながら、実は地獄絵図が仕込まれている―この設定がとても魅力的でした。吉祥と凶事の二面性を持った絵は、所有する者・見た者を破滅へと引きずり込んでいきます。

    ストーリー自体は惹き込まれるのですが、主人公コンビのやり取りがどうも落ち着かず、ホラーとしてはややしっくりこなかったのが残念です。

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    2025年08月28日
  • ロズウェルなんか知らない

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    資本主義ってこうだよなって話

    悪く捉えれば欲望を搾取しているだけ
    けど娯楽を提供するとか、もっと言うと生きるためには利益を出さなきゃいけない
    欲はあるもんだから同じことで同じように幸せにはなれないよなって

    100人中100人に刺さるものなんてないし、批判するやつはそれでほんとに苦しんでることなんて実際ないと思う
    そこのマイナスよりも実際に楽しんだ人がいるプラスの方がでかいんじゃないかと

    終幕はそうやって色々賛否して喜怒哀楽すること自体が馬鹿らしいんじゃないかとさえ思わせるものだった

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    2025年06月29日
  • 転生

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    金色のミイラがチベットの大地を駆け巡る奇想天外な話。チベット人の厳しい境遇もよくわかり、政治的なくだりも多い。最後は想像を超えたスケールの大きな展開が楽しめる。

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    2025年06月02日
  • 四つの白昼夢

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    『屋根裏の散歩者』『妻をめとらば才たけて』『多肉』『遺影』の四作からなる一冊。
    ベースは世間でもよくあるお話しですが、白昼夢とあるようにどこか現実離れをしたところもありつつ、そのバランスがすごく良かったです。
    『妻をめとらば才たけて』は、読み始めと読み終わりで登場人物への見え方が変わりました。一番好きな作品です。
    篠田節子さんの作品は初めて読みましたが、他の作品も読んでみたいと思います。

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    2025年05月13日
  • 四つの白昼夢

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    ちょっと怖いような不思議な四つの話。
    いい大人が何かのきっかけで一つのことに心を絡め取られてしまい、深みにはまっていく。それが「白昼夢」なのか。

    自分より長生きする亀と共に生きる人生、社会とも一線を引いて亀だけと生きる人生、恐ろしい。そしてその長寿の亀を自分のまだ形もない子どもに託そうとする大人にも空恐ろしくなる。

    アガベに心を絡め取られて何もかも無くしてしまう男性、その堕ちていく様子は怖いのに目が離せず一気に読んでしまった。
    のめり込めばのめり込むほど周りは離れていく。人が離れていけば、余計に目の前の自分を裏切らないだろう植物に傾倒していく。恐ろしい循環だ。

    みんな、気がついた時にはもう元に戻れなくなっているのだ。
    どれもこれもあのコロナ禍の時を経ている。
    思い返せば本当に怖い一時期だった。人の心も異常にしてしまう状況だったのだ。
    もう二度とあんな時代がやって来ないことを祈りたい。

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    2025年04月15日