51歳の麻里。
医師から痩せるように言われ、通い始めたスイミングスクールでのお話。
麻里は親の介護に終われ、気付いたら独身のまま51歳。
元々、世話好きで義理堅いので、当たり前にこなしてきた介護や親戚との付き合いや町内会の仕事。
でも、幼なじみの千尋に言わせると、“利用されるだけの人生”。
何かと理
...続きを読む由をつけてはスイミングスクールに通うのを後回しにしようとする麻里に発破をかける千尋。歯に衣着せぬ物言いで、だからアンタはダメなんだよ!と。
そんなこと言ってくれる友だちは貴重ですね。
やっとのことで通い始めたスイミングスクールには、自分と同じようなぽっこりお腹のおじさん(表紙にはぽっこりさんが何人かいます笑)がいて、ちょっとご飯に誘われれば、私そんな気ないんですけどー、、、と意識しちゃって、でも相手には全然そんな気がなかったりして……
最後までそういう話はホントに特にありません笑
そこがリアルで逆に良かったです。
異性の友だちなんて今までできたことなかった麻里が、新しい環境で男女問わず新しい仲間ができて、なんてことない内容のグループLINEを送り合う。
まさしく第二の青春です。
若い人が読んだらきっと退屈なお話なんだろうと思うけれど、それなりの年代の人たちには「わかる、わかる」ってところがたくさんあると思います。ある程度の年齢になったら“自分ファースト”大事です。