篠田節子のレビュー一覧
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女たちのジハード
女たちのジハード 75/100点
『女たちのジハード』は、篠田節子による第117回直木賞受賞作で、バブル崩壊後の日本を舞台に、中堅損保会社に勤める5人のOL(リサ、紀子、みどり、康子、紗織)が、結婚、キャリア、自己実現といった人生の岐路で、男性優位社会や自身の願望と闘いながら、それぞれの「聖戦(ジハード)」を繰り広げる群像劇。(AIより)
○良かった点
・男性優位社会で生きづらさを感じている5人のOLそれぞれの人生が描かれる。結婚=女性が目指すべきゴールというような前時代的価値観の中で”聖戦”後に最終的に着地するそれぞれの登場人物の未来はむしろ令和の今にも繋がるべき価値観であり、全く古 -
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「絵を描ければ、それだけでよかった…」本の帯に書かれた一行は、物語の中心であるマリンアートの作者ジャンピエール・ヴァレーズが発した言葉なのか、それとも別の誰か?
偶然見かけた海の絵に引き込まれた有沢真由子は経済紙の美術専門出版社に勤める50代。
かって問題ある売り方で一大ブームを起こしたアートの再燃かと疑いながらそのその絵に魅せられていく。
金髪の魅力的なダイバーである作家という触れ込みのヴァレーズはどんな人物なのか?
以前現実にブームを引き起こしたクリスチャン・ラッセンの絵を思い浮かべながら読み進めた。
物語はハワイ島へ。ヴァレーズの妻という日本人やマリンアートを描く人々を通してヴァレーズの -
Posted by ブクログ
ジャーナリズムの世界に飛び込んだ主人公の寿美佳は、素人が発信する大量の低俗な情報と競いながらもなんとかフリーのジャーナリストとして生き残って来た。
ある日、発生生物学分野のクセナキス博士の妻と名乗る女性から、主人を救い出して欲しいとの依頼があった。
当時の保守政権下のアメリカ大統領から、博士が訴追される事態に追い込まれ、その直前に博士はオーストラリアに逃れた。
しかしオーストラリア政府はアメリカに忖度したのか、政治犯として博士を逮捕し、摂氏60度に達する砂漠の真っ只中に存在している悪名高い精錬所を併設している鉱山で、博士は強制労働に充てられているとの噂があった。
その地から夫を救ってくれと云う -
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Posted by ブクログ
1990年代に一大ブームを巻き起こした画家ジャンピエール・ヴァレーズ。バブル期の大衆の心を掴みながら、美術界からは黙殺され芸術家の扱いすらされなかった”終わった画家“。
美術系編集者として仕事一筋でやってきた有沢真由子は、かつて鼻で笑っていたヴァレーズの作品に30年の時を経て対面し、不覚にも安らぎを覚えてしまう。
なぜまた今ヴァレーズなのか?ヴァレーズブームとはなんだったのか?
画家本人を取材するため単身訪れたハワイで真由子が掴んだものとは…
面白かった〜。
かつてのブームを知る人なら誰でもクリスチャン・ラッセンを思い出すね。
美術界から芸術扱いをされなかったにもかかわらず売れに売れ、大人気