篠田節子のレビュー一覧

  • 女たちのジハード
    バブル期が終焉を迎えようとする時代、実績でしか評価されない厳しい状況のなかで自立を目指す5人の物語。結婚、企業、海外留学などいろいろなエピソードが語られ読み応えがあった。
  • 竜と流木
    美しい島に突如現れた凶暴な捕食者。真っ黒で俊敏、どう猛でトカゲのようなその生き物は、口中にさらに恐るべき武器を隠し持っていた…! 生物パニックミステリー。
  • 弥勒
    仏教美術の保護のため、ヒマラヤの小国「パスキム」に潜入した新聞社員・永岡英彰が直面したのは、壮絶なる政変という現実であった。この世に「救い」は必要なのか⋯
  • 仮想儀礼(下)(新潮文庫)
    スキャンダルの末、財産を失った教団。だが、残った信者たちの抱える心の傷は、ビジネスの範疇をはるかに超えていた。さまよえる現代の方舟はどこへ向かうのか-。
  • 仮想儀礼(上)(新潮文庫)
    スキャンダルの末、財産を失った教団。だが、残った信者たちの抱える心の傷は、ビジネスの範疇をはるかに超えていた。さまよえる現代の方舟はどこへ向かうのか-。
  • 絹の変容
    日本人は絹アレルギーを発症する人は少ないが、欧米人には発症する率が日本人よりも多い。この事実がストーリーの核となるストーリー。
  • セカンドチャンス
    さすが。
    面白く最後まで。
    読後感は爽やか。
    子どもがいるひとと子どもがいないひと。
    女同士でも分かり合えないと思っていたけど、50代になれば関係ないのかな?
  • 百年の恋
    20年以上前に出た本。
    当時読んだら100%夫を応援するが、子育てをしている今、どちらにも共感できる。
    配偶者は他人であるという前提と、何事もお互い当事者意識を持つということが、幸せな家庭を築くことにつながると思う。
    20年以上前にこれを書いた作者の思い。
  • セカンドチャンス
    大原麻里、51歳。
    一念発起して水泳教室に通い始める。

    長い介護の末に母親を見送り、婚期を逃し独身生活を送る麻里。
    市の検診には引っ掛かり、医師からは冷ややかな態度を取られ、体質改善を試みる事を決意。

    水に顔も付けられず、泳げなかった麻里だったが、オンボロ水泳教室でインストラクターや仲間に揉まれ...続きを読む
  • コミュニティ
    人間の欲深さや狂気をあぶり出すブラックユーモアに溢れた短編集
    初めは嫌悪を抱いていたのに徐々に慣れていってしまうおぞましさを体感できる「コミュニティ」
    幻想的で残酷なポケットの中の晩餐がお気に入り
  • 絹の変容
    現実にもこういったパニックホラー系の出来事が起こったらどうなるんだろうと思うほどリアルでした。
    特に身近な生物(虫)が突然変異により暴走しだし、被害を拡大していく様は身の毛もよだつ描写でした。
    今回のお話は無事収束?に終わりましたが、徐々に手を付けられなくなる様子は某ゾンビ映画を思い出しました。
  • セカンドチャンス
    二十年あまり介護を終えて母親を見送った大原麻里は、独身で高血圧・高脂血症のアラフィフだ。
    健康のために運動を勧められても色々理由をつけて一歩を踏み出せずにいたが、友人の言葉もありスポーツセンターでスイミングを始めることになった。

    この主人公の麻里、親の介護をはじめ、親戚付き合い、町内会の行事など、...続きを読む
  • セカンドチャンス
    51歳の麻里。
    医師から痩せるように言われ、通い始めたスイミングスクールでのお話。
    麻里は親の介護に終われ、気付いたら独身のまま51歳。
    元々、世話好きで義理堅いので、当たり前にこなしてきた介護や親戚との付き合いや町内会の仕事。
    でも、幼なじみの千尋に言わせると、“利用されるだけの人生”。
    何かと理...続きを読む
  • セカンドチャンス
    p.94
    「クロール五十メートル泳げるようになりますように」

    初詣で願うには、些細なお願い。
    でも、自分だけの目標に、胸が熱くなる。
    諦念と自負を持つ中年の毎日にも、挑戦もあるし楽しみも作れるのだ。
  • 女たちのジハード
    「貴様いつまで女子でいる問題」などという本を読んだ後にこれである。時代にして、こちらは15年前なんだけど、女性はかくあるべき、みたいな気持ちと、自立した女性、みたいなのの狭間で大変ちゃあ大変。
    しかし欧米のいつ捨てられても良いように、というスタンスで自立を目指す世界の大変さよ。日本の男性は甘すぎなん...続きを読む
  • 失われた岬

    てんこ盛り

    篠田節子さんの筆力と神秘的な題材のミステリーが大好きで、この作品も楽しく読了。
    いくつもの要素がモリモリ詰め込まれてて飽きることがなかった。
    東アジアの緊張感は2023年1月現在非常にリアルに差し迫って感じてしまい、本当に怖い。
    あと石垣さんが相沢さんに向ける感情が気になりすぎる。
    エリート...続きを読む
  • 長女たち(新潮文庫)
    あー、迫力すごい…

    畳み掛けるようにこれでもかこれでもかと突きつけられるかんじ。的を得ていてリアルで容赦ない。

    あっという間に読んでしまう。

    長女としては思い当たる節もたくさんあるし…なんか怖かった。
  • 長女たち(新潮文庫)
     さすが、篠田節子さん‼︎ シャープで面白い。
    わたしも長女なので、大いに共感しました。

    『家守娘(いえもりむすめ)』
     認知症の母の介護に悪戦苦闘する長女。 恋も仕事も、次から次へと・・・。 しかし、最後は期待通り。 力強く生きていく姿に安堵します。

    『ミッション』
     舞台は、ヒマラヤ奥地...続きを読む
  • セカンドチャンス
    最初は、体験入学のつもりがあれよあれよという間に大会に出るまでになるなんてと思いスルスルと読めました。麻理さんとは同年代の身としては歳関係ないと思うものの、言い訳を理由にしてます。ウンウン笑笑
  • セカンドチャンス
    いくつになってもワクワクしたい。
    水泳に限らずなんにでも挑戦だー!

    こういう小説の大好きやわぁ。