篠田節子のレビュー一覧

  • 絹の変容

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    動物パニック小説、たかが15センチの虫(?)に脅かされる世界って…
    展開の速さと、リアルな恐怖感が絶妙

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    2025年01月23日
  • 冬の光

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    主人公はもちろんですが、登場人物が豊かな設定で濃いです。さらに、もちろんですが、人物像設定以外も濃いです。

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    2025年01月18日
  • 斎藤家の核弾頭

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    2024年に某制度を国民に事実上強制した、「デジタル」といえば何でも許されると思っている、実力と乖離して意味不明に自信満々な、あの某世襲政治家が憧れていそうな超管理社会ディストピアを描いた小説。
    抜群に面白い。
    1997年に刊行されたとは思えないほど、いまの現実社会とこの社会が目指してるものを正確に皮肉り嘲笑っている

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    2025年01月09日
  • 女たちのジハード

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    前半100ページ程はなぜ?直木賞受賞したのって感じだった(康子さんの競売物件、紀子さんのDV騒動)が、東大病院の医師、理想の夫を獲得したかに見えたリサが発展途上国民族への支援という男の夢に殉じてネパールへ旅立つ、翻訳家を目指し搾取され、遂にアメリカ留学し、英語で生きることをやめ、ヘリコプターパイロットを目指す紗織、脱サラトマト農家との出会いから食品加工で起業をはじめる康子。怒涛の聖戦、ジハードでした。『鉄道員ぽっぽや』と直木賞受賞を分け合った作品だ。小気味いい作品です。みんながみんな『たった一つの自分の人生を選び取る』お話です♪

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    2024年12月03日
  • ゴサインタン 神の座

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    アジアからの花嫁。八王子の豪農の息子。新興宗教の教祖。ネパールの貧困と神聖。よくもこんな話が誕生するんだとその着想、描き切る筆力の感心させられる。300ページ過ぎた辺りでどこに連れていかれるのか不安になりながら、カトマンズのゴサインタンで「日本から男が一人、求婚しにきた。それだけだ。金はないが、体は丈夫だ…畑仕事は得意だ」で長い旅路が終わった、そして「耀くばかりに無邪気な笑顔」…神の座の物語。

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    2024年12月02日
  • 斎藤家の核弾頭

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     首都圏大地震や出血性激症性感染症の大流行、経済混乱による物不足を受けて、家族主義を単位とする国家主義が復権し、国民能力別総分類制度、反体制派からは、「国家主義カースト制度」が導入された2075年の日本が舞台。30年近く前の作品なのに、物語のいたるところに、〈今〉を思わせて、読んでいてなんだかとても怖くなる作品です。

     階級制度が敷かれた日本で、特A級の市民である最高裁の裁判官だった斎藤総一郎は職を追われ、国家からは家族共々、現在住んでいる場所の移転を命じられる。やがて移転先で目にする光景に総一郎は――。

     ということで、後半は壮大な戦いの物語にもなっているのですが、特に魅力的だなと思った

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    2024年11月11日
  • 仮想儀礼(下)(新潮文庫)

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    怒涛のラスト250ページ。放心状態だ。主人公の二人の男たちが本当の宗教家へ脱皮していく様が痛々しい。

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    2024年10月08日
  • アクアリウム

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    10年ほど前。
    古本屋の一冊百円のコーナーにあり、題名が目に留まり買った。すでに帯もカバーもないのでなんの前情報もないまま読んだのだけど、面白かったので、色んな人に貸した。
    どんな話か知っていた方がいい場合もあるけど、何も知らずに読む本はどこに連れて行かれるか未知で面白い。

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    2024年10月04日
  • ゴサインタン 神の座

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     測りし得ない作者の創造力に圧倒された。
    一人の人間の変わりゆく様々な欲を味わえた気がする。
    農村地方内での人間関係、家系、また人が加わるその人の内情、ありとあらゆる様々な色の染まった絵画のようで面白かった。
    今の自分の概念が変わる作品に出会えた。

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    2024年09月16日
  • 夏の災厄

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    とても面白かった。

    ただ、首都圏が被害にあってないので
    国民が他人事のように書いてあるが、
    新型インフルやコロナであんなに大騒ぎしてたのに
    死者があれほど出たこのパンデミックで
    あのような扱いはないなと思った。

    しかしコロナの時も思ったが
    所詮はよその国頼みなんだと哀しく思った。
    日本人は医学界でも優秀だと信じたい。

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    2024年09月11日
  • 四つの白昼夢

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    日常に起きた、白昼夢のような四つのお話。
    不可思議な話のようで、蓋を開けてみれば意外な事実。
    そう思って、安心して読んでいたら、最後の二つは不思議話と、バリエーションに富んでいて、でもさすがの文章力で読ませてくる。コロナもうまく絡めてあるところも、さすがとしかいいようがない。ベテランの筆致をみた。

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    2024年09月08日
  • 女たちのジハード

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    確か、高校生の時に初めて読んだと思いますが、性差の話とか、女性の努力とか、それまでまったく触れたことがないけど、多分世の中こんなもんなんだろうな…という世界の出来事が綴られているにも関わらず、なんか圧倒されて元気が出たのを覚えています。また読みたいな。

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    2024年08月14日
  • 鏡の背面

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    登場人物の裏にある背景が緻密に記されており、ありえないほどの没入感があった。
    「人格」とは脆いものなのかもしれないと学びになる一冊だった。

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    2024年07月24日
  • 田舎のポルシェ

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     順風満帆とは言えない人生。その転機を迎えてロングドライブをすることになった人たちの踏ん切りとリスタートを描くロードノベル短編集。
              ◇ 
     深夜3時。台風接近中ということだが空には半月がかかっている。
     ここは灯りの消えたコンビニの駐車場。私は車を待っていた。ハイエースが迎えに来ることになっている。

     しばらくするとヘッドライトがコンビニを照らしながら入って来た。軽トラなのでコンビニ目当てかと思っていると、目の前で止まった。運転席の窓から手ぬぐいを被った男が顔を出す。

    「どうも。増島さんですか?」
    「あ、はい、増島ですが……」
     その目つきの鋭さにひるみつつ答えるより早

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    2024年07月20日
  • 長女たち(新潮文庫)

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    厳しい現実を突きつけられ、考えるさせられる。親(や自分)の老化は誰にとっても他人事ではない。
    女1人がどんなに足掻いてもどうしようもない。論理と感情が相反する。正解のわからない問題に対してどう折り合いをつけるのか?
    自分ならどうするかなぁと読後も考えてしまいます。

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    2024年07月16日
  • アクアリウム

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    地底湖に棲む謎の生物“イクティ”を救え!
    ダイビングの最中に突然現れた謎の生物は不可思議なコミュニケーションで正人の意識に入り込んできた。果たしてその正体とは。幻想的な描写を得意とする篠田節子の原点となるファンタジー小説。

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    2024年06月03日
  • 田舎のポルシェ

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    初本。良い凄く良い 篠田節子さん、何故に出会わなかったのよ自分って。謝辞でお世話になる人を挙げてるけど、段取り踏んでしっかり屋台骨作るから嘘もなくて潔い。米360㌔を乗せて軽で高速走るとかね。27時間だけの出会いなのに内容が濃いし徐々に知られる事情だけでない瀬沼の生き様も全部乗せて走るまさにポルシェですね。出だしの謎解きがほんと面白いし、あーやって実家は凋落していくのだな〜と、ラストで360㌔どうしようと声に出すのと瀬沼の性格そのもののどうにかなるっしょが締まるってこと。増島も心のモヤモヤ吐き出してスッキリしてるし。ポルシェの次のボルボでも雨と車と悪天候と岐阜県と出ていて、縛りあるのか?と思っ

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    2024年02月24日
  • 恋愛未満

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    恋愛要素なんてほとんどなかった…ホラーだよこれは…
    「マドンナのテーブル」と「夜の森の騎士」より思い込み一直線の女性がマジで怖ェもうやだぁ篠田節子さすが

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    2024年02月23日
  • 仮想儀礼(下)(新潮文庫)

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     新興宗教の聖泉真法会の教祖、桐生慧海。ある意味では貧乏な教祖様である。あまり欲もない。
     宗教的なカリスマ性もない。公務員的な生活規範とカウンセラー的であるとも言える。
     桐生は教祖というものが、自分にはむいていないとも思っているが、信じたい人はやはり教祖様でないと宗教は成り立たない。信じる人によって、教祖は持ち上げられていく。
    「すべての生命を尊び、すべての生命を愛する。我は神のうちにあり、神は我のうちにあり」
     結局仏像なんていらないものであり、祈ることで自分の中に神をつくる。
    ゲームブックの『グゲ王国の秘法』という大きなシナリオで、聖泉真法会は作られていった。
    信者が、7000人になっ

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    2023年10月15日
  • 女たちのジハード

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    これは面白かった。
    それぞれの女達のキャラがいいのはもちろんのこと、ストーリーもすばらしい。
    時代を感じる部分はあるが、それがまたかえって良い。

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    2023年08月29日