篠田節子のレビュー一覧

  • 四つの白昼夢

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    白昼夢みたいな物語ということかな。『屋根裏の散歩者』は疑問が解決したのでホッとしたが、残りの3編は不思議な気分になった。『遺影』はそうであったらいいなという感じ。

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    2025年04月25日
  • 失われた岬

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    あまりの読み応えに驚く
    と言っても篠田節子さんの作品に浅く薄いものなどないと思うけれど
    岬を、否定するか
    岬に入るか
    自分はどちらだろう

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    2025年04月20日
  • 愛逢い月

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    篠田節子さんが若い頃に発表した6篇からなる短編集だ。
    篠田さんがデビューして初期から中期の作品と云うこともあり、とてもエネルギーに満ちた激しさがある。
    恋は甘美で至福の時を分かち合うものだが、やがて小さなすれ違いから破綻を迎える物語が綴られている。
    人の心に潜む執着心、独占欲、願望などが複雑に絡み合い、妄想と現実の世界との差から葛藤が始まる時、相思相愛の関係から残酷とも云える関係に変化するのだろうか⋯。
    そんな緊張感が伝わってくる短編集だ。
    突如にして小さなきっかけで愛が憎しみに変わり、狂気の沙汰とも云える行動に出たりする。
    世には幸せそうな家庭が散見されるが、一つ間違えばいとも簡単に不穏な空

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    2025年04月16日
  • 斎藤家の核弾頭

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    いわゆる近未来を描いた多くの作品のように空飛ぶ車がでてきたりロボットと人が共存していたり…というものではなく、超管理社会となった2075年が舞台。技術的なことではなく、社会的に近未来を描いていてその世界観だけでもすごく新鮮だし面白かった。しかもこれが1997年に書かれたってのがまた面白い。
    空想の世界ではなく、ある意味リアルに想像できてしまう世界なので、自分だったら……と考えながら楽しむ事ができました。

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    2025年04月09日
  • ロブスター【電子版特典付き】

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    数十年先の世界を描いた作品。
    環境破壊や貧富の格差がますます進み、「普通の暮らし」を送ること自体が難しい様子が描かれているが、たかが小説だと笑って済ませられない怖さを感じた。
    この作品で描かれているような状況を回避するために、今やるべきことがあるんだろうけど、それが何なのか、私たちは理解できているんだろうか。 

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    2025年04月06日
  • 失われた岬

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    北海道の果てにある「岬」の先へ行く選ばれし者たちと、残された者たち。スピった隣人、恋人、小説家の行く末やいかに…というノリで進むかと思いきや、物語後半はスピりの原因になるお薬発明話一色で、一気に失速した感が否めない。
    だからどうだ?というのを読み取れない時点で、自分がいかに貧相な感性を持った現代人であるかを突きつけられる。
    北の国からミサイルが飛んでこようと、新宿の外国人居住区で爆発事故が起きようと、人がまず見るのはスマホのニュースである。目の前が真っ暗になっても、最初に求めるのは太陽でなくスマホの電源だ。かくいう自分もそうかもしれない。そんなことをしている限り、岬には決して呼ばれないだろう。

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    2025年03月23日
  • ロブスター【電子版特典付き】

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    面白かった
    ファンタジーだけど、リアル。
    それぞれ行きやすい場所で生きた方がいい
    博士の最後も認めてあげなくては。

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    2025年03月12日
  • 聖域

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    作家と編集者、お仕事の話か…と思って読み始めたら出るわ出るわ。
    オカルト新興宗教スピリチュアル降霊…いざイタコの霊場恐山へ!?
    青森へ行ってきたばかりなので余計にテンション上がったわ↑

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    2025年02月26日
  • インドクリスタル 上

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    インドという国の成り立ち、習慣、風習、宗教観、制度、決して一言で形容することが出来ない複雑に絡み合った背景に物語は進んでいく。

    アウトカーストである日本に生まれ、日本に生きていると読み進めていくたびに驚かされて、読む手が止まる。

    人が家畜以下なんて世の中があったなんて信じたくはなく、あまりにも人の命が軽く扱われていることに怒りと哀しみが。

    暴力とカーストに支配されたインドに真の意味での平等が訪れることを期待して、下巻へと向かう。

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    2025年02月25日
  • ドゥルガーの島

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    よく調べて練リ上げられたエンタメ小説。アドベンチャー部分よりも、その背景にある考古学、民俗学、文化人類学、信仰、経済開発、文化や伝統の保存、環境、教育、自然災害やその対応策、政治、治安などが読んでいて興味深かった。ダイバーとしては突っ込みどころもあったが…。善と悪、正と誤ではなく、色々なものが複雑に絡み合った中で物語が展開していく。主人公は男性だけれど、篠田節子の小説はやはり女性がキーだなと思った。

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    2025年02月24日
  • インドクリスタル 下

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    ネタバレ

    入念な取材に基づいて書かれた本だと思う。
    こんなに苦労した原料さがしが不要になると、徒労感があるかも。

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    2025年02月15日
  • 鏡の背面

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    DV 被害者や薬物依存症の女性たちが暮らすシェルターで火事が起こる。
    赤ちゃんと母親を助けるために火事の中に飛び込んだ、「先生」と呼ばれ慕われていた小野尚子と盲目の老女が死亡した。
    その後警察から火災で死亡した小野尚子が別人だったと連絡が…
    かなり分厚い本だったけど、小野尚子になりすましていたのは誰?なんで?と気になってあっという間に読み終えてた。
    途中オカルトちっくなところが出てきて、ちょい読むのを挫折しそうになったけど
    なかなか深いお話でした。

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    2025年02月14日
  • ロブスター【電子版特典付き】

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    私も行ってみたい、この世界へ。今も、それに近い生活してるかもしれなけど、巨大なく機械を操作できる充実感。恐ろしく厳しい自然環境だけれど、広大な砂漠、白くけぶるほどの星空。
    今より荒廃した日本なら、尚更、こういうところで最後をむかえたいと思うだろう。
    主人公は、この後どうしたんだろう。

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    2025年02月12日
  • 斎藤家の核弾頭

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    篠田さんの新刊と思って、手にしたこちら。読み始めてみると、なんだか違和感があって、調べてみると、なんと!1997年の作品。

    舞台は、2075年の東京。
    SFですよね。すごい世界。これを1997年に書いているのがスゴイ!衝撃的な作品。

    人々はランク付けされ、住む場所も子供の数も決められてる。
    斎藤さんは特Aランクの男。奥さんは・・・、悲惨だなぁ。
    ワタシはもっと下ランクの男と結婚して自由に生きたいわ。
    今って、すごい少子化が問題になっているけれど、結局少子化を解消して子供を増やすには、家長制度復活や母親の犠牲しかないのだろうか。

    魅力的なキャラ巨大児 小夜子。最後は悲しい。
    義母が活き活き

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    2025年02月10日
  • 冬の光

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    家族は大事に思いつつ、自分の人生を生きる。はたから見れば好き勝手に精力的で良い人生を送っているのに、近距離で感じてみると切ない。

    娘(次女)が父の足跡を追いかけてみて、父の生き方を娘なりに飲み込めたのも良かったと思います。

    事実の認識は全て合っている訳ではなくて良い感じにずれていて。けど、残された側にはポジティブさが印象に残るラストで。

    ある意味で複雑だけど、すっと読めるストーリーでした。

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    2025年02月04日
  • 夏の災厄

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    じわじわ広がっていく患者と、不安にかられて引きこもる住民の様子がコロナ禍を思い出させた。
    なんだかやる気のなさそうな役場職員が、本当にいそうなキャラでリアルだったけど、これだけ死者が出てもなかなか国レベルでは騒がれなくて、町の問題みたいになっているのがちょっとひっかかったかな。

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    2025年01月12日
  • 四つの白昼夢

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    4つのちょっと不思議なストーリーから成り立つ。コロナ禍に書かれたと思われるのがいくつかあった。先日読んだ絹の変容を思い出す多肉。最後の遺影はまさかのエピソードで驚いた。

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    2025年01月11日
  • 女たちのジハード

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    時代の古さを感じる場面も多いけど、女たちが逞しく自分を見つけていくのが爽快だった。
    結婚とは…と改めて考えさせられたかな。
    紀子にイライラしながら読んだ笑

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    2024年12月20日
  • 聖域

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    『聖域』 八世紀終わり頃の東北、陸奥国を舞台に、天台宗の若き僧侶慈明が幾多の苦難の果てに魑魅魍魎と相対する。その得体の知れない魅力を持つ未完原稿を中心に、新興宗教の持つ危うさ、胡散臭さを暴き出される。『場所ふさぎ』として扱われるイタコの卵たちの世界。とてもとても色々考えさせる小説。よくこんな色々要素をミステリ仕立てに出来るものだと感心する。

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    2024年12月04日
  • 百年の恋

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    バリバリのキャリアウーマンと結婚することになった3低(低収入・低身長・ブス)男子。そんなことあるかなぁというツッコミ処はあるが、本当にあったら面白いなと思える。育メン日記はリアル男子のリアル日記を参考にしたとあってリアル。

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    2024年11月10日