篠田節子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これは面白かった。
第一に、女性作家がこの着想で書いたということに、感嘆した。
タイトルにロズウェルって。
こんなの、いつまでも幼稚性を残したアホな男の専売特許の世界のはずなのに。
設定、キャラクターなどに命を吹き込んでまずは読者の心をつかみ、そして途中までは主要登場人物たちの思惑通り事が運んで順風満帆。
しかしある時点で重大な問題が巻き起こって読者はハラハラドキドキ、しかし最後にはなんだかホッとするような大団円…、という、古き佳き邦画や連続ドラマのごとく、正しき起承転結を踏まえたストーリーだが、「そう上手くいくかい」と突っ込みたくなるような、お約束の展開だと分かっていてもまったく飽きさせ -
Posted by ブクログ
女たちのジハードで語られたような、シンプルで無駄のない地の文体に、文中小説(とはいっても引用と概要ではあるが)が挟まる、最初の展開。
その文中小説が秀逸。
文章も練られていて、それだけで十分に読みごたえを感じるような素晴らしいプロット。もったいない!
このままできればきちんと読みたい、そう思わされるほどの出来栄え。
しかし作者の展開するストーリーの肝は、そこにはない。
その作者の数奇な運命?才能?能力を軸に、担当者、同じ賞をとった老作家、そして主人公と3人の人生が絡まりあいほつれていく。
最後の結末は・・・
人は失われたものを求めずにはいられない。
なくしたものの輝きを美化し -
Posted by ブクログ
篠田節子さんの作品は、アクアリウムを読んで以来、のめりこむこともなく、ずっと仲の良い男友達、みたいな読み方が出来ている。
たまに勘に触ることがあっても、まっいっか・・とさばけるような・・何故なら、とっても大好きな部分があるから。
着かず離れずのお付き合い、そんな感じです。
それが今回、とてもよくわかっちゃいました。
私は本を読む時に、いつも小さなノートを横に置き、読めなかった漢字や、変わった言い回し、意味のわからなかった語句や素敵な言い回しなんかも書いたりしているのだけど、今回は上下巻読んで一個もナシ!
自分でも不思議なくらい・・・
と言う事は、私と丁度良いくらいに、色んな具合 -
Posted by ブクログ
篠田節子さんの作品は、アクアリウムを読んで以来、のめりこむこともなく、ずっと仲の良い男友達、みたいな読み方が出来ている。
たまに勘に触ることがあっても、まっいっか・・とさばけるような・・何故なら、とっても大好きな部分があるから。
着かず離れずのお付き合い、そんな感じです。
それが今回、とてもよくわかっちゃいました。
私は本を読む時に、いつも小さなノートを横に置き、読めなかった漢字や、変わった言い回し、意味のわからなかった語句や素敵な言い回しなんかも書いたりしているのだけど、今回は上下巻読んで一個もナシ!
自分でも不思議なくらい・・・
と言う事は、私と丁度良いくらいに、色んな具合 -
Posted by ブクログ
バブル末期に日本で大流行したハワイアンアートといえばラッセン…
ジャン・ピエール・ヴァレーズは彼をモチーフにしたのかなと思うけれど、真実であったとしたら驚きの展開が描かれている。
フィクションなのだろうけれど、半分くらいは真実なのかしら…と思わせるほど、後半は惹き込まれてしまった。
ラッセンの絵は流行していた時期からギラギラとした不自然さを感じていた。ヴァレーズの絵も美術界には認められず、主人公の真由子も違和感を感じていたという設定。
読み進めると、その違和感の正体が明らかになっていき、やけに納得してしまった。
出版業界ではゴーストライターは当たり前のようだし、絵画の世界でもあり得るのだろう