篠田節子のレビュー一覧

  • ロズウェルなんか知らない

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    これは面白かった。

    第一に、女性作家がこの着想で書いたということに、感嘆した。
    タイトルにロズウェルって。
    こんなの、いつまでも幼稚性を残したアホな男の専売特許の世界のはずなのに。

    設定、キャラクターなどに命を吹き込んでまずは読者の心をつかみ、そして途中までは主要登場人物たちの思惑通り事が運んで順風満帆。
    しかしある時点で重大な問題が巻き起こって読者はハラハラドキドキ、しかし最後にはなんだかホッとするような大団円…、という、古き佳き邦画や連続ドラマのごとく、正しき起承転結を踏まえたストーリーだが、「そう上手くいくかい」と突っ込みたくなるような、お約束の展開だと分かっていてもまったく飽きさせ

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    2009年12月23日
  • コンタクト・ゾーン(上)

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    篠田作品のいくつかの系統があるうちの一系統の代表的な作品。
    読むべし。


    #同じように複数の女性が主人公になっても,桐野作品とこうも違うものかと興味深い。篠田作品は,根底に社会的背景が一本太い筋として必ずあるのに対して,桐野作品は個人的特性と人間関係をねっとりと描写するのを主眼としているので,両方を読むといろいろ面白くて二倍お得な感じ。

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    2009年10月23日
  • 秋の花火

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    篠田節子の小説には、いろいろな世界があるけれど、それを凝縮させた一冊という印象の短編集。
    どの話の中にも「人生の秋」が根底に流れている。
    諦めや寂しさ。やがてくる冬への漠然とした不安と嫌悪。
    そんな感情が静かに語られている。
    モテないまま中年を迎えた男とオンナ。天性の才能を持つものとそうでないものの心情。
    篠田節子独特のホラーやミステリーをちりばめたストーリーはもちろん素晴らしいのだが、ラストに収められている表題作「秋の花火」が不思議な余韻を心に残した。

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    2009年10月04日
  • 神鳥(イビス)

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    篠田節子の傑作だと思っています。
    朱鷺の美しくも恐ろしい姿が目前に迫る作品です。
    鉛色の空、薄紅色の鳥、真っ白な雪を染まる鮮血、牡丹ではなく…地獄絵図。
    まさに恐怖を実写化した物語だと思いました。

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    2009年10月07日
  • 聖域

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    女たちのジハードで語られたような、シンプルで無駄のない地の文体に、文中小説(とはいっても引用と概要ではあるが)が挟まる、最初の展開。


    その文中小説が秀逸。
    文章も練られていて、それだけで十分に読みごたえを感じるような素晴らしいプロット。もったいない!
    このままできればきちんと読みたい、そう思わされるほどの出来栄え。


    しかし作者の展開するストーリーの肝は、そこにはない。
    その作者の数奇な運命?才能?能力を軸に、担当者、同じ賞をとった老作家、そして主人公と3人の人生が絡まりあいほつれていく。
    最後の結末は・・・


    人は失われたものを求めずにはいられない。


    なくしたものの輝きを美化し

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    2009年10月04日
  • コンタクト・ゾーン(上)

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    どちらかというと負け組の女性3人が、南の島のサバイバルや地元の人との暮らしの中で強く成長していきます。彼女たちが生き延びられるのか、どういう選択をするのか、ハラハラしながら一気に読みました。
    女性なら共感しながら読めると思います。
    また、世界の貧富の差や、武力、私たちが取るべき行動について非常に考えさせられる作品でもあります。

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    2009年10月04日
  • ハルモニア

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    ネタバレ

    新規購入ではなく、積読状態のもの。 恐らく2001年2月の発売直後に購入。
    2020/2/21〜2/25

    恐らく19年ものの長期熟成本。
    脳に器質的障害を受けた由希にチェロの手ほどきをする東野。何もできないと思われた由希が超人的な音楽的才能を発揮するにつれ起こる不思議な現象。購入した頃、まだ本格的にクラシックギターを弾いていなかったので、熟成して良かったんだろう。音楽とは何かを非常にいろいろ考えさせられる快作。

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    2020年02月28日
  • 神鳥(イビス)

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    篠田節子さんのベスト一冊です。とにかく怖い。読んでる最中に何度後ろを振り返ったことか(怖すぎて・・・・)。

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    2009年10月07日
  • コンタクト・ゾーン(下)

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    篠田節子さんの作品は、アクアリウムを読んで以来、のめりこむこともなく、ずっと仲の良い男友達、みたいな読み方が出来ている。

    たまに勘に触ることがあっても、まっいっか・・とさばけるような・・何故なら、とっても大好きな部分があるから。

    着かず離れずのお付き合い、そんな感じです。

    それが今回、とてもよくわかっちゃいました。



    私は本を読む時に、いつも小さなノートを横に置き、読めなかった漢字や、変わった言い回し、意味のわからなかった語句や素敵な言い回しなんかも書いたりしているのだけど、今回は上下巻読んで一個もナシ!

    自分でも不思議なくらい・・・

    と言う事は、私と丁度良いくらいに、色んな具合

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    2009年10月04日
  • コンタクト・ゾーン(上)

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    篠田節子さんの作品は、アクアリウムを読んで以来、のめりこむこともなく、ずっと仲の良い男友達、みたいな読み方が出来ている。

    たまに勘に触ることがあっても、まっいっか・・とさばけるような・・何故なら、とっても大好きな部分があるから。

    着かず離れずのお付き合い、そんな感じです。

    それが今回、とてもよくわかっちゃいました。



    私は本を読む時に、いつも小さなノートを横に置き、読めなかった漢字や、変わった言い回し、意味のわからなかった語句や素敵な言い回しなんかも書いたりしているのだけど、今回は上下巻読んで一個もナシ!

    自分でも不思議なくらい・・・

    と言う事は、私と丁度良いくらいに、色んな具合

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    2009年10月04日
  • カノン

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    ホラーって言っても怖くないですね。最初から最後まで切ない話でした。また、独特の文章表現が魅力的でした!

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    2009年10月04日
  • インコは戻ってきたか

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    タイトルからは想像ができなかった内容。すっごく面白かった〜。キプロスなんて国まったく知らなかった。いまでもきっとこういう内紛のある世界がまだまだたくさんあるんだよね。。。

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    2009年10月04日
  • 神の座 ゴサインタン

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    嫁の来てのない農家の跡取り息子がネパール人の嫁をもらう。そこから始まる奇怪な出来事。失踪する妻、それを捜し求める夫。既存の概念が次々崩されていく、篠田さん得意のパターン。ラストの夫のセリフ。そこだけ読んでも、今思い出しただけでも胸が熱くなって涙がにじむ。傑作。

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    2009年10月04日
  • ハルモニア

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    ドラマ化されたが、ドラマはまったくの別物と考えてもらいたい。断然原作が良し。脳に障害を持つ由希は音楽に憑り付かれる。東野と由希の関係が切ない、東野が最後に取った決断は正解だったのか?何が正しいのかはわかりません。

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    2009年10月04日
  • レクイエム

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    篠田節子の短編集の中で、一番好きなものです。とくに、最初の「彼岸の風景」の冒頭列車の描写がすごく好き。

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    2009年10月04日
  • 神の座 ゴサインタン

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    新興宗教、農家の嫁取り・・・現代が抱える問題を鮮やかに書いてると思う。読み終えたあと、不思議な爽快感と共に、真に人間らしい生き方とはなんだろう・・・と考えさせられた。ちっとも答えは出ないけど。

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    2009年10月04日
  • 神の座 ゴサインタン

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    とにかくイライラさせられっぱなしの小説でしたが、(入り込みすぎて)、読み終わった後はなぜかすっきりとしました。とにかく重かった。

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    2009年10月04日
  • ハルモニア

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    教え子が自分より優れた能力を持つことに対する嫉妬心。しかし認めざるを得ない才能。この仕事をしていると、より強く感じてしまう自分がいる。(2001.9.12)

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    2009年10月04日
  • 青の純度

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    ネタバレ

    実在の人物をイメージしてしまい、複雑な感情になりました。出てくる女性が、とことん嫌な人で嫌悪感しかない…。最後は、ちょっと救われたかなぁと。まさに「善良と無能」の人でした。

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    2026年05月30日
  • 青の純度

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    バブル時代の熱気と美術業界の空気が生々しく立ち上がる作品だった。
    画商や編集の世界の描写に強い説得力があり、フィクションでありながら実話やルポを読んでいるような感覚になった。
    印象的だったのは、編集部の女性たちの存在である。個々の立場や考え方は違いながらも、状況に応じて結束し、自分たちで考えて行動していく姿が力強かった。単なる連帯の美談ではなく、現実的な駆け引きや責任感も含めて描かれているため、働く女性たちの姿として読み応えがあった。

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    2026年05月25日