篠田節子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
女たちのジハードで語られたような、シンプルで無駄のない地の文体に、文中小説(とはいっても引用と概要ではあるが)が挟まる、最初の展開。
その文中小説が秀逸。
文章も練られていて、それだけで十分に読みごたえを感じるような素晴らしいプロット。もったいない!
このままできればきちんと読みたい、そう思わされるほどの出来栄え。
しかし作者の展開するストーリーの肝は、そこにはない。
その作者の数奇な運命?才能?能力を軸に、担当者、同じ賞をとった老作家、そして主人公と3人の人生が絡まりあいほつれていく。
最後の結末は・・・
人は失われたものを求めずにはいられない。
なくしたものの輝きを美化し -
Posted by ブクログ
篠田節子さんの作品は、アクアリウムを読んで以来、のめりこむこともなく、ずっと仲の良い男友達、みたいな読み方が出来ている。
たまに勘に触ることがあっても、まっいっか・・とさばけるような・・何故なら、とっても大好きな部分があるから。
着かず離れずのお付き合い、そんな感じです。
それが今回、とてもよくわかっちゃいました。
私は本を読む時に、いつも小さなノートを横に置き、読めなかった漢字や、変わった言い回し、意味のわからなかった語句や素敵な言い回しなんかも書いたりしているのだけど、今回は上下巻読んで一個もナシ!
自分でも不思議なくらい・・・
と言う事は、私と丁度良いくらいに、色んな具合 -
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篠田節子さんの作品は、アクアリウムを読んで以来、のめりこむこともなく、ずっと仲の良い男友達、みたいな読み方が出来ている。
たまに勘に触ることがあっても、まっいっか・・とさばけるような・・何故なら、とっても大好きな部分があるから。
着かず離れずのお付き合い、そんな感じです。
それが今回、とてもよくわかっちゃいました。
私は本を読む時に、いつも小さなノートを横に置き、読めなかった漢字や、変わった言い回し、意味のわからなかった語句や素敵な言い回しなんかも書いたりしているのだけど、今回は上下巻読んで一個もナシ!
自分でも不思議なくらい・・・
と言う事は、私と丁度良いくらいに、色んな具合 -
購入済み
女たちのジハード
女たちのジハード 75/100点
『女たちのジハード』は、篠田節子による第117回直木賞受賞作で、バブル崩壊後の日本を舞台に、中堅損保会社に勤める5人のOL(リサ、紀子、みどり、康子、紗織)が、結婚、キャリア、自己実現といった人生の岐路で、男性優位社会や自身の願望と闘いながら、それぞれの「聖戦(ジハード)」を繰り広げる群像劇。(AIより)
○良かった点
・男性優位社会で生きづらさを感じている5人のOLそれぞれの人生が描かれる。結婚=女性が目指すべきゴールというような前時代的価値観の中で”聖戦”後に最終的に着地するそれぞれの登場人物の未来はむしろ令和の今にも繋がるべき価値観であり、全く古 -
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「絵を描ければ、それだけでよかった…」本の帯に書かれた一行は、物語の中心であるマリンアートの作者ジャンピエール・ヴァレーズが発した言葉なのか、それとも別の誰か?
偶然見かけた海の絵に引き込まれた有沢真由子は経済紙の美術専門出版社に勤める50代。
かって問題ある売り方で一大ブームを起こしたアートの再燃かと疑いながらそのその絵に魅せられていく。
金髪の魅力的なダイバーである作家という触れ込みのヴァレーズはどんな人物なのか?
以前現実にブームを引き起こしたクリスチャン・ラッセンの絵を思い浮かべながら読み進めた。
物語はハワイ島へ。ヴァレーズの妻という日本人やマリンアートを描く人々を通してヴァレーズの