篠田節子のレビュー一覧

  • カノン

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    ネタバレ

    主要な登場人物は、学生時代にヴァイオリン、チェロ、ピアノでトリオを組んだ男女3人。 3人の内のヴァイオリンを弾いた1人は、後にバッハのカノンを演奏・録音しながら自殺するのですが 残された2人が形見として受け取ったカセットテープを再生すると、次々と奇怪なことが起こり始める…、 という、音楽を題材とした長編ホラー小説です。 文章力の高さゆえ、読んでいるうちにこちらまで「真夜中、月明かりを浴びたピアノの横に自殺したはずの男が立っている」 ような気がしてきて、結構怖かったのですが、全編を通して「音楽とは何か?」 ということを強く訴えていて、とても考えさせらる“音楽ホラー小説の傑作”でした。 ホラーが大丈夫な方にはお奨めです。バッハの音楽には彼岸と此岸をつないでしまうような何かがある! と思えてきます。

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    2011年01月20日
  • 死都 ホーラ

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    久しぶりの篠田節子さん。一気に読めた。やっぱり好きだ。篠田さん。ギリシャの小さな島に旅行で来た男女の物語。ホラーだけど怖くなく悲しくキレイな話。

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    2011年07月21日
  • カノン

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    クラシック音楽、楽器演奏者からみたその深淵。若くない人達がかつての青春に再び焼かれる。完璧人間の凋落と復活。
    僕が好きな色んな要素が入ってる。

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    2010年12月05日
  • 聖域

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    初めて読んだ篠田節子の作品。
    詳細も結末も詳しく覚えていないんだけど、とにかく引き込まれた記憶がある。
    読後はしばらく放心状態。
    何度も何度も肺水腫に陥るシーンがあるのって聖域だっけ?
    あのシーンが強烈で涙が出てきた。

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    2010年09月22日
  • 神鳥(イビス)

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    この後、篠田節子はずっとフォローしているけど、この頃の作品から受けた衝撃を超えていないような気がする。自分の感受性の問題もあると思うけど・・・

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    2010年08月22日
  • 神鳥(イビス)

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    この著者は『女達のジハード』とやら有名な本を出しているようだが、読んだことはない。
    一気に読み上げるほど面白かった。

    途中男の言うところの信仰とか。
    日本の土着?アニミズム信仰ってそういったものが多いと思った。

    「朱鷺飛来図」見てみたいと切に思った。









    朱鷺のまぬけな顔や丸い嘴を知っているからあまり怖いと思わなかった・想像できなかったと感想で書いている人がいたが、主人公達もそれを見て想像できないと言っていたのに、あのマヨイガ的空間で種を滅ぼされそうになるまえの攻撃をするあの姿とのギャップを描いた女史はすごいと思う。

    寝たら攻撃してくるところはフレディの助力があったのか?
    いや、ま、その理由もあげられてはいます。作中で

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    2010年06月08日
  • ロズウェルなんか知らない

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    これは面白かった。

    第一に、女性作家がこの着想で書いたということに、感嘆した。
    タイトルにロズウェルって。
    こんなの、いつまでも幼稚性を残したアホな男の専売特許の世界のはずなのに。

    設定、キャラクターなどに命を吹き込んでまずは読者の心をつかみ、そして途中までは主要登場人物たちの思惑通り事が運んで順風満帆。
    しかしある時点で重大な問題が巻き起こって読者はハラハラドキドキ、しかし最後にはなんだかホッとするような大団円…、という、古き佳き邦画や連続ドラマのごとく、正しき起承転結を踏まえたストーリーだが、「そう上手くいくかい」と突っ込みたくなるような、お約束の展開だと分かっていてもまったく飽きさせないプロの筆運び。
    重松清氏の「定年ゴジラ」を若干彷彿とさせるような、地に足着いた連作が巧みな文章と相まって非常に読みやすい。

    それでいて読み物として面白いだけではなく、月並みだが現在我々が住み暮らす社会について一考する機会を呈してくれる。
    特に、観光というものに対する著者の観点は非常に興味深い。

    惜しむらくはちょっと平凡極まってしまった感のあるラストシーンだが、それをカヴァーしてあまりある素晴らしい完成度。

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    2009年12月23日
  • コンタクト・ゾーン(上)

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    篠田作品のいくつかの系統があるうちの一系統の代表的な作品。
    読むべし。


    #同じように複数の女性が主人公になっても,桐野作品とこうも違うものかと興味深い。篠田作品は,根底に社会的背景が一本太い筋として必ずあるのに対して,桐野作品は個人的特性と人間関係をねっとりと描写するのを主眼としているので,両方を読むといろいろ面白くて二倍お得な感じ。

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    2009年10月23日
  • 秋の花火

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    篠田節子の小説には、いろいろな世界があるけれど、それを凝縮させた一冊という印象の短編集。
    どの話の中にも「人生の秋」が根底に流れている。
    諦めや寂しさ。やがてくる冬への漠然とした不安と嫌悪。
    そんな感情が静かに語られている。
    モテないまま中年を迎えた男とオンナ。天性の才能を持つものとそうでないものの心情。
    篠田節子独特のホラーやミステリーをちりばめたストーリーはもちろん素晴らしいのだが、ラストに収められている表題作「秋の花火」が不思議な余韻を心に残した。

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    2009年10月04日
  • 神鳥(イビス)

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    篠田節子の傑作だと思っています。
    朱鷺の美しくも恐ろしい姿が目前に迫る作品です。
    鉛色の空、薄紅色の鳥、真っ白な雪を染まる鮮血、牡丹ではなく…地獄絵図。
    まさに恐怖を実写化した物語だと思いました。

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    2009年10月07日
  • 聖域

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    女たちのジハードで語られたような、シンプルで無駄のない地の文体に、文中小説(とはいっても引用と概要ではあるが)が挟まる、最初の展開。


    その文中小説が秀逸。
    文章も練られていて、それだけで十分に読みごたえを感じるような素晴らしいプロット。もったいない!
    このままできればきちんと読みたい、そう思わされるほどの出来栄え。


    しかし作者の展開するストーリーの肝は、そこにはない。
    その作者の数奇な運命?才能?能力を軸に、担当者、同じ賞をとった老作家、そして主人公と3人の人生が絡まりあいほつれていく。
    最後の結末は・・・


    人は失われたものを求めずにはいられない。


    なくしたものの輝きを美化し、そこに逃げ込み、
    自分が欲しかった答えをひたすらカクニンしようとする男たちの姿は、
    愕然とするほどに脆く、そうして胸に痛い。


    失われたから、そこにないから輝いている。
    それに目を奪われるのあまりにすぐ手の届く手垢のついた現実を、貶めた瞬間にそこは、闇。

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    2009年10月04日
  • コンタクト・ゾーン(上)

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    どちらかというと負け組の女性3人が、南の島のサバイバルや地元の人との暮らしの中で強く成長していきます。彼女たちが生き延びられるのか、どういう選択をするのか、ハラハラしながら一気に読みました。
    女性なら共感しながら読めると思います。
    また、世界の貧富の差や、武力、私たちが取るべき行動について非常に考えさせられる作品でもあります。

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    2009年10月04日
  • ハルモニア

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    ネタバレ

    新規購入ではなく、積読状態のもの。 恐らく2001年2月の発売直後に購入。
    2020/2/21〜2/25

    恐らく19年ものの長期熟成本。
    脳に器質的障害を受けた由希にチェロの手ほどきをする東野。何もできないと思われた由希が超人的な音楽的才能を発揮するにつれ起こる不思議な現象。購入した頃、まだ本格的にクラシックギターを弾いていなかったので、熟成して良かったんだろう。音楽とは何かを非常にいろいろ考えさせられる快作。

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    2020年02月28日
  • 神鳥(イビス)

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    篠田節子さんのベスト一冊です。とにかく怖い。読んでる最中に何度後ろを振り返ったことか(怖すぎて・・・・)。

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    2009年10月07日
  • コンタクト・ゾーン(下)

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    篠田節子さんの作品は、アクアリウムを読んで以来、のめりこむこともなく、ずっと仲の良い男友達、みたいな読み方が出来ている。

    たまに勘に触ることがあっても、まっいっか・・とさばけるような・・何故なら、とっても大好きな部分があるから。

    着かず離れずのお付き合い、そんな感じです。

    それが今回、とてもよくわかっちゃいました。



    私は本を読む時に、いつも小さなノートを横に置き、読めなかった漢字や、変わった言い回し、意味のわからなかった語句や素敵な言い回しなんかも書いたりしているのだけど、今回は上下巻読んで一個もナシ!

    自分でも不思議なくらい・・・

    と言う事は、私と丁度良いくらいに、色んな具合があってる?

    作家さんによってはノート取りに時間がかかって中々、前に進めない・・なんてことも多いのですがね。

    これがたくさん書くから仲良し・・ってことでもないのですよ・・わかるかな・・この感じ(笑)



    で、前置きはこの位にして・・・

    前半では、とんでもなく高ビーで嫌なやつらの三十路女三人組が、内乱に巻き込まれ、運良く逃れるも、大海を小船で漂ったり、無人島に漂着したと思ったら、逃げ出した島の反対側でちっとも逃れられなく、ゲリラに攻撃されながらも、彼女らを匿ってくれた村人たちと同じ生活をしながら本能的な生命力で生き延びる様が、最初に受け取った高ビーで嫌な女たちってイメージを次々に拭い去っていきます。

    同じような状況に私が立たされたら、果たして彼女たちのような生命力を出せるのか・・・と物語とわかっていながらも問わずにいられませんでした。

    これ、中々、よく構成されています。

    ぐんぐん引き込まれちゃいましたもの・・・・・

    ここ数日、私の夜は閉ざされた小島でサバイバルしてました(笑)

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    2009年10月04日
  • コンタクト・ゾーン(上)

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    篠田節子さんの作品は、アクアリウムを読んで以来、のめりこむこともなく、ずっと仲の良い男友達、みたいな読み方が出来ている。

    たまに勘に触ることがあっても、まっいっか・・とさばけるような・・何故なら、とっても大好きな部分があるから。

    着かず離れずのお付き合い、そんな感じです。

    それが今回、とてもよくわかっちゃいました。



    私は本を読む時に、いつも小さなノートを横に置き、読めなかった漢字や、変わった言い回し、意味のわからなかった語句や素敵な言い回しなんかも書いたりしているのだけど、今回は上下巻読んで一個もナシ!

    自分でも不思議なくらい・・・

    と言う事は、私と丁度良いくらいに、色んな具合があってる?

    作家さんによってはノート取りに時間がかかって中々、前に進めない・・なんてことも多いのですがね。

    これがたくさん書くから仲良し・・ってことでもないのですよ・・わかるかな・・この感じ(笑)



    で、前置きはこの位にして・・・

    前半では、とんでもなく高ビーで嫌なやつらの三十路女三人組が、内乱に巻き込まれ、運良く逃れるも、大海を小船で漂ったり、無人島に漂着したと思ったら、逃げ出した島の反対側でちっとも逃れられなく、ゲリラに攻撃されながらも、彼女らを匿ってくれた村人たちと同じ生活をしながら本能的な生命力で生き延びる様が、最初に受け取った高ビーで嫌な女たちってイメージを次々に拭い去っていきます。

    同じような状況に私が立たされたら、果たして彼女たちのような生命力を出せるのか・・・と物語とわかっていながらも問わずにいられませんでした。

    これ、中々、よく構成されています。

    ぐんぐん引き込まれちゃいましたもの・・・・・

    ここ数日、私の夜は閉ざされた小島でサバイバルしてました(笑)

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    2009年10月04日
  • カノン

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    ホラーって言っても怖くないですね。最初から最後まで切ない話でした。また、独特の文章表現が魅力的でした!

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    2009年10月04日
  • インコは戻ってきたか

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    タイトルからは想像ができなかった内容。すっごく面白かった〜。キプロスなんて国まったく知らなかった。いまでもきっとこういう内紛のある世界がまだまだたくさんあるんだよね。。。

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    2009年10月04日
  • 神の座 ゴサインタン

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    嫁の来てのない農家の跡取り息子がネパール人の嫁をもらう。そこから始まる奇怪な出来事。失踪する妻、それを捜し求める夫。既存の概念が次々崩されていく、篠田さん得意のパターン。ラストの夫のセリフ。そこだけ読んでも、今思い出しただけでも胸が熱くなって涙がにじむ。傑作。

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    2009年10月04日
  • ハルモニア

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    ドラマ化されたが、ドラマはまったくの別物と考えてもらいたい。断然原作が良し。脳に障害を持つ由希は音楽に憑り付かれる。東野と由希の関係が切ない、東野が最後に取った決断は正解だったのか?何が正しいのかはわかりません。

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    2009年10月04日