篠田節子のレビュー一覧

  • 百年の恋

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    キャリアウーマンでも家事が全くできない妻&イクメン男性のほっこりする話。女子力についても考えさせられる。

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    2017年06月10日
  • はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか

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    4つの短編それぞれのテーマが面白い、希少資源を体内にため込むウナギ、掘り返された土中から蘇る寄生虫、人工知能を搭載したロボット、現代社会と隔絶された村など・・・いまの時代を風刺したお話しになっているし、突然の出来事に翻弄される人々が面白可笑しく描かれていた。

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    2017年03月03日
  • 銀婚式(新潮文庫)

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    公立高校から国立大学、証券会社に就職し結婚、ニューヨーク勤務。ここまでは順調な人生にみえた主人公。妻の病気、ここから人生の軸がブレ出す。
    離婚、経営破綻、再就職、鬱病、リストラ、転職、老老介護、認知症、再婚、年の差婚、大学受験、浪人、セクハラ、できちゃった婚、ケアマネージャ・・・・。現在、よく耳にする言葉が溢れてくる。だからこそ、リアルに感じて引き込まれていく。
    タイトルの銀婚式ってこの離婚男にどう結びつくのだろう?再婚予定の年下の女性から、銀婚式が迎えられるまで一緒に生きていく、って言われた箇所か?なんて思ったが・・・。
    周りの人に影響を与え、与えられながら人は生きていく。そうして、自分の運

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    2017年03月02日
  • 仮想儀礼(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    とにかく長い。上下巻をあわせると1200ページを超える長編である。
    長いの飽きさせない。ページ数の多さに負けない中身の濃い物語だった。
    失業しこれといった夢もなくなった二人の男が軽い気持ちで立ち上げた「宗教」。
    教義のもとになったのは、正彦が書いていたゲームブック。
    その場しのぎの対応を続けた結果、いくつものトラブルに巻き込まれることになる。
    宗教にハマったことがないので、雅子たちが暴走していく心情がよくわからなかった。
    それなりの理由はもちろん理解できるのだけれど。
    何でも一番いいのは「ほどほど」なのかもしれない。
    絶対的な存在としての「教義」。
    雅子たちの狂気は、やがて偽宗教家の正彦をも喰

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    2017年03月02日
  • 家鳴り

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    じわじわと怖さがくる7編の短編集。
    凶悪な人が出てくるというわけではないけど、
    ゾッとする話と不思議な話。

    『青らむ空のうつろのなかに』は実の母親からのDVを受け、父親に施設にあずけられ、施設でも誰にも心を開かない孤独な光
    唯一心を許せるもの、守られるものが養豚場で育てている豚だった…
    切ないお話でした。

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    2017年01月11日
  • コンタクト・ゾーン(下)

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    生き残るには、愛か体力か、専門的知識のどれかが必要なんだなあと思った。若い頃に、何も考えずにフラフラ旅をしていたのが怖くなった。

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    2016年12月22日
  • 贋作師

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    やはり濃密な空気の漂う1冊である。絵画修復という職人になったヒロイン。今は亡きはかつての「恋人」の足跡を追って、美術界の大御所の遺作を手掛けるようになる。謎の森に読者は誘われる。

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    2016年11月21日
  • コンタクト・ゾーン(下)

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    最後がこ綺麗にまとまりすぎているが、バッドエンドではなく一安心。
    主人公3人組は、日本難民とかではなく、結局自分が必要とされるという実感を求めていたのだろう。しかし、精神的な安定を求めるって、物質的に満たされているからのような気もして、結局日本人って傲慢なのかと思ったり。

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    2016年10月25日
  • コンタクト・ゾーン(上)

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    第一章は、とにかく3人組の言動が鼻についてイライラする(敢えてそう描かれているのだが)。ここで挫折する人もいるのでは。その後は、アクションからのすわ無人島サバイバルかと思いきや、民族対立や伝統と発展が入り交じる村の様子が重苦しく、しかし丁寧に書かれている。主人公3人にに共感できる部分も多い。
    下巻も読まないと分からないが、もっと評価されてもよいような。

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    2016年10月24日
  • 秋の花火

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     五つの短編集、特に『観覧車』と『灯油が尽きるとき』に惹かれる。観覧車は明るい未来に一歩踏み出し、灯油~は現状から離脱するために一歩踏み出したわけである。人の人生には慣性の法則が働く、一時的な成功を手にしてもしばらくすると自己のイメージに逆戻りするのである。観覧車の二人に幸あらんことを願う。

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    2016年10月14日
  • 仮想儀礼(下)(新潮文庫)

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    この引き込まれて逃げられない展開。読まずにはいられない展開。想定しているより悲惨な境遇に一段一段落ちていく。目をそらしたいけれど指の隙間から見てしまうような、そんなストーリーでした。人間描写がすごい。
    どこかしらに、らもさんのガダラの豚を思い出させるそんな雰囲気があった。
    いやぁ、作り話にしてもなんとも恐ろしい話だ。ずーんときた。

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    2016年09月19日
  • 仮想儀礼(上)(新潮文庫)

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    文章は淡々としているが、冷徹さと熱っぽさが共存していて心地よい。 テンポよく話もすすみ、久々の期待どおりの作品になった。続きが楽しみである。

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    2016年08月22日
  • 静かな黄昏の国

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    私たちは一体どこへ向かおうとしているのか、そしてこの国はどうなっていくのか。
    どれも起こりうる物語が、嫌な気分にさせられます。

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    2016年08月10日
  • 死神

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    地方都市の社会福祉事務職員たちの奮闘記。最後の助けとなるべく、日々の問題解決にまい進する職員たち。しかし難問山積、解決の糸口さえ見つからない。無気力感に苛まれながらも職責を果たすために最善を尽くす。そんな彼らの姿に勇気をもらえる。

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    2016年06月29日
  • 百年の恋

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    ネタバレ

    売れないライターのタクシンは、美人のキャリアウーマン梨香子と出会い結婚。
    梨香子は、全く家事のできない女で、離婚を決意したとたん、妊娠が発覚し・・

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    2016年06月02日
  • 夏の災厄

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    埼玉郊外で新種の日本脳炎から起きたパンデミック小説。

    パニックものというより原因究明の方が比重が高い。
    解明しようと奮闘する医師が、アメリカの生物兵器の持ち出しという推測がでてきたときにはかなり冷めたが、そこで着地しなくてよかった。
    長かったけれど楽しんで読めた。

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    2016年04月12日
  • 神の座 ゴサインタン

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    ストーリとは関係ないけど、
    心に病を持った人、浮浪者のような生活をしている人、人生に疲れた人、そういう人たちを受け入れる質素な生活を行う集団いいと思う。それで、そこで暮らしていく中で贅沢な暮らしがしたくなったり、新たな目的を持って生きていきたくなったりした人はそこを出ていく、というようなコミュニティ面白いとおもう。

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    2016年02月26日
  • 死神

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    福祉事務所のケースワーカーを題材にした短編集。各作品で様々な役職の職員を主人公に、人生の悲哀を描くのだが、そこは篠田節子だけあって、ウェットに絡みつくような憎悪や恐怖を混ぜ込んでくる。

    最初の作品の書き出しから、「死体を見るのも慣れっこ」という感じで始まるが、全体にそういうシーンはないので問題なし。

    とはいえ、必ず自分の人生に巻き込まれてくる焦燥感と恐怖が、それぞれの作品にコンパクトに収められている。また、出てくる人物のキャラクター付けもしっかりなされているので、人物の混乱もほぼ無い。

    難を言えば、「弱い女性」「横暴な男性」「ふらふらしている水商売の女性」みたいな、ステレオタイプの社会観

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    2016年01月15日
  • 聖域

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    期待通り。深いところに連れてってくれるなー。グイグイ読ましてくれるのに、文体は麗しい。ツルツルと喉越しのいいおうどんを食べてる気分。変な例え。ひっかからないというか、止まらずに最後まで読ませてくれますなー。

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    2015年09月19日
  • 神鳥(イビス)

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    後半おどろおどろしい描写はあって、ひたひたと迫って来る恐怖は感じたけど、そこまで怖くなかったかな?
    イラストレーターの葉子と、バイオレンスとエロが売り物の流行作家美鈴のコンビが面白かった。
    葉子は金髪ヴィクトリア風のイラストが売りなのに、逞しくてクール、一方の美鈴は大きな身体なのにちょっとお調子者で情けなくて、この2人のやり取りがユーモラスだったから、怖さが薄れたのかな。

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    2015年08月11日