【感想・ネタバレ】コンタクト・ゾーン(下)のレビュー

あらすじ

楽園は戦場と化した。女たち、生き残れ!

南国のリゾートに出掛けたOL3人は、内乱により戦場と化した島で生き残れるのか?
文明の意味を問う、スリルと感動の1300枚

バカンス先で内乱が発生し、虐殺を逃れた真央子、祝子、ありさがたどりついたのは、山間の小さな村、テンバヤン。
そこは異なる宗教、異なる価値観のせめぎあう異文化接触地点(コンタクト・ゾーン)だった。
村人は真央子たちをかくまいつつ、「解放」と称して略奪、支配を強めるゲリラと対決する。
彼女たちは無事、日本へ帰れるのか?

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Posted by ブクログ

篠田節子さんの作品は、アクアリウムを読んで以来、のめりこむこともなく、ずっと仲の良い男友達、みたいな読み方が出来ている。

たまに勘に触ることがあっても、まっいっか・・とさばけるような・・何故なら、とっても大好きな部分があるから。

着かず離れずのお付き合い、そんな感じです。

それが今回、とてもよくわかっちゃいました。



私は本を読む時に、いつも小さなノートを横に置き、読めなかった漢字や、変わった言い回し、意味のわからなかった語句や素敵な言い回しなんかも書いたりしているのだけど、今回は上下巻読んで一個もナシ!

自分でも不思議なくらい・・・

と言う事は、私と丁度良いくらいに、色んな具合があってる?

作家さんによってはノート取りに時間がかかって中々、前に進めない・・なんてことも多いのですがね。

これがたくさん書くから仲良し・・ってことでもないのですよ・・わかるかな・・この感じ(笑)



で、前置きはこの位にして・・・

前半では、とんでもなく高ビーで嫌なやつらの三十路女三人組が、内乱に巻き込まれ、運良く逃れるも、大海を小船で漂ったり、無人島に漂着したと思ったら、逃げ出した島の反対側でちっとも逃れられなく、ゲリラに攻撃されながらも、彼女らを匿ってくれた村人たちと同じ生活をしながら本能的な生命力で生き延びる様が、最初に受け取った高ビーで嫌な女たちってイメージを次々に拭い去っていきます。

同じような状況に私が立たされたら、果たして彼女たちのような生命力を出せるのか・・・と物語とわかっていながらも問わずにいられませんでした。

これ、中々、よく構成されています。

ぐんぐん引き込まれちゃいましたもの・・・・・

ここ数日、私の夜は閉ざされた小島でサバイバルしてました(笑)

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

面白かった!!
ここでいう「コンタクト・ゾーン」とは異文化接触地点。
30代後半にさしかかった独身女性3人は、半年に一度の海外旅行で贅沢に遊び買い物をすることでうっぷんを晴らしていた。
今回の旅行は政情不安定な地、東南アジアのバヤン島。
内乱に巻き込まれ、ゲリラの手に落ちた島で、彼女たちは生き残れるのか・・・。

どんな状況でもたくましく、したたかに生き抜く彼女たち。
ラストの彼女たちの選択に思うところは多々あるが、日本における女性の地位からして仕方ないことかと思う。

架空の島 バヤン島はバリ島がモデルのようだ。

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2018年12月15日

Posted by ブクログ

生き残るには、愛か体力か、専門的知識のどれかが必要なんだなあと思った。若い頃に、何も考えずにフラフラ旅をしていたのが怖くなった。

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2016年12月22日

Posted by ブクログ

最後がこ綺麗にまとまりすぎているが、バッドエンドではなく一安心。
主人公3人組は、日本難民とかではなく、結局自分が必要とされるという実感を求めていたのだろう。しかし、精神的な安定を求めるって、物質的に満たされているからのような気もして、結局日本人って傲慢なのかと思ったり。

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2016年10月25日

Posted by ブクログ

上下巻の長編小説にも関わらず、先の展開が気になり、すごい勢いで読んでしまいました。ふー。すごい話だったよ。
3人の独身女性がバカンス先で内乱に巻き込まれてしまう話で。虐殺とかあったり壮絶ではあるんだけど、村での生活はのどかだったり。でもこんな中、生き延びれるわけないような状況をかいくぐっていくのはハラハラドキドキの連続です。ゲリラなのかテロなのか、誰が敵で誰と戦っているのかどんどんわからなくなっていきます。
あり得ない設定のようでリアリティがあるのは筆者のすご腕。イスラム過激派とかって内情はこんな感じなのかもなぁと思わせます。
3人の主人公、最初は頭の軽いバカな女たちと思ったけど、どんどんたくましく賢くなっていきます。最後にそれぞれが選択した人生もまた清々しさを感じるエンディングでした。
かなり読み応えのある1冊。

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2014年09月11日

Posted by ブクログ

篠田節子『コンタクト・ゾーン 下』文春文庫。

下巻。バカンス先のリゾートで内乱に巻き込まれ、虐殺の悪夢から辛くも逃れた真央子、祝子、ありさが逃亡の果てにたどり着いた山間の小さな村。村人たちとの文化の違いに苦労しながら、三人は帰国の道を模索する……

長編ながら、どっち付かずの中途半端な物語。上巻の後半からは村人とゲリラとの対立ばかりで、お気楽OL三人組には不釣り合い。エピローグも蛇足っぽい。

本体価格600円(110円)
★★★

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2020年08月31日

Posted by ブクログ

前半は主人公三人の姿に怒りを覚えていたが、後半の生き抜く姿を見て、がんばれと応援していました。「生きる」ということにしぶといのは女のほうなのかも。

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2009年10月04日

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