篠田節子のレビュー一覧
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ネタバレ刊行が1995年だという事に驚く感染症パニック小説。ガツガツ読まされました。30年近く開きはあるのにこの頃も現在も組織の上の方の対応の遅さに暗澹とした気持ちになります。
篠田節子さんどうやら市役所のそういう部署にいらしたらしくて、役所の人々に現実味ありました。おばちゃんパワーが格好良い房代さんと、ヒモかと思わせといてまさかの青柳さんが良かったです。
青柳さんのキャラクター、遠回りしてても人生に無駄なことって無いんだなとつくづく感じました。流されて逃げ続けただけな日々と思ってても、思ってもみない所でかなり必要になる。青柳さんの経験が無ければ昭川市は収束しなかった。
新型の日本脳炎って所だけ時代を -
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ネタバレミクロ・タタに生息するイモリもしくはオタマジャクシのような容貌を持つウアブの可愛らしさにハマり、ウアブの研究者呼ばれるまでになったジョージは、島のインフラ開発計画でウアブ存続の危機に直面する。そこでウアブ保護クラブを立ち上げ、メンバーらとどうやってウアブを守るか議論を重ねていく。そして、メガロ・タタの複合リゾート施設ココスタウン付近の池へ移動させることを決意する。移動後しばらくは特に問題なく、順応しているかように見えたウアブだが、突然の大量死をきっかけにして人が次々咬まれる事態が相次いで起こりーー。
ジョージと父の関係&やりとりの変化、現地住民との考えの相違、本来の住処から良かれと思って移動 -
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ネタバレなかなか恐ろしい内容だった。
以前親しかった学生時代の次女の友人が
『長女って僻みっぽいから〜』が口癖だった。
理由はその子の姉がよくその子に説教をすると。
『親から家を買う資金をもらったとき、姉が説教してきた。羨ましいなら自分も貰えばいいじゃーんね!』と言っていた。
彼女にかかると『いいなぁ!羨ましい〜』と言うお世辞すらも長女が言うと『僻み』となるらしい。
この事から、なるほど根本が違うんだなと感じたのを覚えている。
彼女の姉は『羨ましいから』説教したのではないと私は思ったから。
本当に長女として、親の事や妹を気にかけていたのだと思う。
現に妹の方は、その時の旦那とは離婚し一年も -
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出版社の不人気文芸誌に異動させられた実藤。実藤の異動の直前に突然退職した篠原のデスクを整理している最中に『聖域』と題された小説の原稿を見つける。そこには魑魅魍魎と戦う慈明上人の壮絶なるストーリーが綴られていた。しかし、500枚以上の原稿はみかんであることに気がつく。作者の水名川泉の行方は、関係者も誰も知らない…。
いや、面白い。ここのところ、悪い言い方をすると"薄い"小説ばかりを読んできていたので、本作はゴッテリと重く濃厚だ。登場人物は実藤、泉以外はほとんど動かないし、多少何人も増えたところで、まったく「誰だっけ?」とならない配分がなされているのは、最近読んだ本の中でもず -
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心的外傷を負った女性たちが暮らす施設が火事に。
「先生」と慕われるマザーテレサのような小野尚子が死亡した。しかし、遺体は別人だった。
果たして死者は誰なのか。ミステリアスな冒頭から引き込まれ、文庫本641頁もアッという間。
施設代表の優紀とフリーライターの知佳が、「先生」は誰だったのか、本当の小野尚子はどこにと、真相を明かすべく行動を開始する。
そして、小野尚子とは全く異なる生き方をしてきた人物が浮上する。
「人の視覚はカメラと違う。像の中に思いを重ね合わせ、寮の人々は愛情と喪失と悲哀のフィルターを通して」人物を見るというが、果たして異なる顔が同一人物に見えるのだろうか。
さらに、別人格の人間 -
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埼玉の住宅街で突然起こった日本脳炎大流行。
対策はワクチンしかないと踏んだ市井の人たちが自分の持ち場で働きまくるお仕事小説。
篠田節子自身が市役所出身の人だけあって、市役所時代に舐め尽くした辛酸の全てをぶちこんだような描写の数々がよかった。公務員とてたいへんに大変である。
20年前に読んだときは「日本版バイオハザード怖〜」くらいの印象だったけどバイオハザードの恐ろしさの描写はあるものの本質はそこではなくて、未知の病原体に対して対策すべきは第一にワクチンという明確な主張があって、その確保と接種に行き着くまでに為さねばならない膨大な仕事の物語だった。
25年前の小説でありながらワクチン接種の重