篠田節子のレビュー一覧
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独身の小坂香織(36歳)は、長期ローンで3LDKの分譲マンションを購入した。
だが、隣人の自殺に始まり次に入ったのはヤクザで、ドタバタとうるさく何度も通報することに…
何人も出入りがあり、挙げ句に出て行った後は、身体ひとつで入ってきた先生と呼ばれる陽気な老人。
マンション掃除のタケコさん情報も凄いが、強盗を追っ払ってくれたりと助けてくれたりもする。
輪番制で回ってくる管理組合の理事長をするハメになり、そこからは次々と持ち込まれる難題に四苦八苦する。
そして、手抜き工事では…という自分たちでは手に負えないトラブルも…。
長期ローンを背負っている身で、そう簡単にはマンションを手離すことなんて -
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素晴らしい小説でした。
「家守娘」「ファーストレディ」は、自立していた女性が40代で母親の介護に携わると言うストーリーに、自分の年齢とも重なり、介護と、母親としての女性の心理について考えさせられました。母親の世代は〝自分〟を押し殺して結婚生活を送っていただけに、年齢を重ね、守る存在から守られる存在に変わった時、今までの苦労や悲しみを理解してほしい、尊重してほしい気持ちからか、娘に醜い感情を押し付けてしまっている状況が、息苦しくも切なかったです。
「ミッション」は、文明が発達していない地での医療から、死生観を問う話。
この3つの作品から、40代独身と言う自分と重なる状況に、世間一般から求め -
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面白かった。
●非常によく練られた物語だった。
●当時のラッセンの絵を思い出す。
●まさか、それをモチーフに、こんな壮大な嘘の物語なんて、話の冒頭では想像出来なかった。
●この物語は個性的なキャラクターが多くいて、特に最初は、主人公の年老いたキャリアウーマン、凄く地味なキャラクターだと思っていたら、巧みな取材能力でヴァレーズに関する核心に迫り、海玲の大麻クッキーなど巧妙な手口を見破るなど、想像できないキャラクターで、対する大麻クッキーなど、巧妙な手口を使う海玲やゴーストライターのグラントササキなど、癖のあるキャラクター盛り沢山で、ストーリーを終盤まで盛り上げている。
●ラストも最初は物足り -
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タイトル通り不思議な世界に連れ込まれる四遍の白昼夢のお話。「多肉」だけが不穏な空気感で、ゾワゾワした。アガベに取り憑かれた男が、妻、息子、母を失い、仕事、金、人との繋がりも全て遮断しアガベとだけの世界で生きていく。その先に待ち受けていた最後は?
篠田節子さんといえば「女たちのジハード」。
若い時に読んで共感と感動の嵐だった!
そして、2年前のこの一冊。気づけば篠田節子さんも70歳をこえている。描く世界のなんと深淵で慈悲深いことか!円熟した作家さんというのは、こういう文章とストーリーが書けるのか!
今回は、また違った感動に震えた。
「屋根裏の散歩者」
お気に入りの賃貸戸建に住み始めたが、屋根 -
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ネタバレ膨大なボリュームだが読む手が止まらない。自分とは比べ物にならない強靭な人物にすり替わることで半田明美は崩壊していった。
女性たちに対する容赦ない描写はこの著者ならではで本当にうまい。
キリスト教の「神は貧しく小さくされた者とともにある」という教えが通底している。
P424 「親身」が通用しない場合もある。時には腫れ物にさわる慎重さや冷めた視線、そして必要と判断したら白百合会を通して専門家に助けを求める臨機応変さも必要だ。
P629 矛盾に引き裂かれても、立場と行動は簡単には変えられない。自分の思考と感情を行動と立場に合わせて変えるほうがはるかにたやすい。【中略】それが極限まで行けば、思考と