無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
埼玉県のマンション住まいとしては、読まなきゃならないと手に取った。
マンション内で起きる様々なトラブルに関する連作短編集かと思ったら、30代の会計事務所に勤める独身女性が、埼玉県のとあるマンションを購入。そこでの隣人トラブル、高齢女性の清掃員との交流、管理組合についてなどなど、1人の女性が主人公となる連作短編集だった。
主人公の香織がマンションを1人で購入するだけあって、なかなか気が強く、スカッとする毒を吐くので読んでてこちらも、気分がいい。
マンション住まいだと、隣人はもちろん、住んでいる方達のことも気になるし、管理費、修繕費などについては、「そうそう、そうなのよー」と頷けることが多々あった。
清掃員のタケコさんの孫ちゃんの話は、最近ありがち?とは思ったけど、楽しませてもらった。
篠田さんの作品を読んだのはたぶん『女たちのジハード』以来かも。とても読みやすく面白い文章を書く方なのに、読むタイミングがなかったなぁ。
Posted by ブクログ
独身の小坂香織(36歳)は、長期ローンで3LDKの分譲マンションを購入した。
だが、隣人の自殺に始まり次に入ったのはヤクザで、ドタバタとうるさく何度も通報することに…
何人も出入りがあり、挙げ句に出て行った後は、身体ひとつで入ってきた先生と呼ばれる陽気な老人。
マンション掃除のタケコさん情報も凄いが、強盗を追っ払ってくれたりと助けてくれたりもする。
輪番制で回ってくる管理組合の理事長をするハメになり、そこからは次々と持ち込まれる難題に四苦八苦する。
そして、手抜き工事では…という自分たちでは手に負えないトラブルも…。
長期ローンを背負っている身で、そう簡単にはマンションを手離すことなんてできない。
意地でも住もうという気迫が伝わってくる。
それもトラブル無しで、心地よく住みたいと誰もが思うこと。
だったら、とことん解決してやろうとなる香織の気持ちもわからなくはない。
言いたいことは言い、迷いの無い態度にサッパリとした性格の香織。
こういうはっきりした性格、好きだわぁと思いながら次々と起こる問題ごとに、深刻になるより面白さが勝り楽しみながら読めた。
Posted by ブクログ
主人公の30代独身女性・小坂香織は、両親が亡くなったのを機会に、都心からかなり離れた実家は妹家族に譲り、通勤に便利な埼玉の地に中古マンションを30年ローンで購入した。
「ヴィラージュさやまの森」に入居するや否や、隣室で若い引きこもり男の自殺事件が起き、事故物件を抱えるマンションとなる。
その事故物件に入居してきたのが若い清楚な女性だったのだが、どうやら暴力団関係者らしく、部屋には次々とそれらしき男たちが訪れて、酒盛りなど騒音問題を引き起こす。
しかしその部屋には幽霊らしきものが現れるようで、男たちは恐れ慄いて早々に引き上げて行く。
その後には老人が入居し、若い人から先生と呼ばれていたこともあり、まさか新興宗教の教祖なのではと香織は訝しむ。
香織は何故こんな物件を購入してしまったのかと、後悔の日々を送っていた。
そして不運とも言えるのがマンションの管理組合の理事長を引き受けざるを得なくなってしまったことだ。
急にマンションから退去した前理事長が絡む修繕積立金の不正流用、そして欠陥マンション疑惑など、素人女性が背負い込むには重すぎる難題が発覚する。
深刻な問題ながらも、勝ち気な香織が吐く独り言や、気風の良い掃除お婆ちゃんのタケコの行動、生真面目で仕事に対して常に真摯な態度の石山、前理事長の時から副理事長を担っていた中年独身男性の遠藤と、なかなか個性的な人物たちがユーモアを絡めながらマンション自治に対峙する場面が面白い。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。