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Posted by ブクログ
北海道の果てにある「岬」の先へ行く選ばれし者たちと、残された者たち。スピった隣人、恋人、小説家の行く末やいかに…というノリで進むかと思いきや、物語後半はスピりの原因になるお薬発明話一色で、一気に失速した感が否めない。
だからどうだ?というのを読み取れない時点で、自分がいかに貧相な感性を持った現代人であるかを突きつけられる。
北の国からミサイルが飛んでこようと、新宿の外国人居住区で爆発事故が起きようと、人がまず見るのはスマホのニュースである。目の前が真っ暗になっても、最初に求めるのは太陽でなくスマホの電源だ。かくいう自分もそうかもしれない。そんなことをしている限り、岬には決して呼ばれないだろう。
Posted by ブクログ
カリスマ主婦、ノーベル文学賞作家、由緒ある名家の令嬢…北海道の片隅にある岬に引きよさせらた、彼らの謎を追うミステリー。
経済も国力も停滞し衰え、インフラ整備や外国の侵犯にも手をこまねく近未来の日本を舞台に、不老不死や若返りの妙薬の謎を追いかける話になっていく。
ミニマムとか断捨離とかにあこがれ、少しずつでも実践しているのだが、その極地である欲望を制御しきった先にある生き様を考えさせられた作品。不老不死の謎を解明したシーンには共感と同時にちょっと背筋が寒くなる気がした。
ギラギラした欲望を排除して灰汁の抜けきった生き方は平穏ではあるけれど、外から見れば不幸で無力に見えるのかもしれない。それは人間個人個人の話だけではなく、集団や国家もそうなのかもしれない。
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