竜と流木

竜と流木

814円 (税込)

4pt

3.9

人間は、自然を管理できているはずだった――。
細菌を媒介する黒い悪魔の暴走
複層的な問いを投げかけるバイオミステリー


水の守り神とも称される愛くるしい両生類ウアブに魅せられ、太平洋の小島ミクロ・タタに通う若き研究者ジョージ。だが、インフラ開発で高級リゾートの人工池に棲息の場を移されたウアブに、大量死が起こる。それは悪夢の幕開けだった――。禁忌に触れた人類を生態系の暴走が襲う!

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竜と流木 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     軍人の父と日本人の母を持つジョージは幼い頃から、父の休暇シーズンになると、太平洋上の小島で過ごし、その近隣の島「ミクロ・タタ」で出会った愛らしい両生類「ウアブ」に魅了されたことがきっかけで、二十代後半になった今では、「ウアブ」の研究者としてその世界では知られた存在になっていた。「ミクロ・タタ」の経

    0
    2025年01月30日

    Posted by ブクログ

    美しい島の描写から始まり、あとは怒涛の展開。希少生物ウアブの秘密と身勝手な人間の策略。人間のエゴがまるごと曝け出された象徴的な一冊。スピード感があり最後まで読み切ってしまう。人間と共生していた幼生から凄まじい出来事が起きて尚、最後まで生き残ったウアブの末路に生命の力強さを感じた。

    0
    2023年05月08日

    Posted by ブクログ

    美しい島に突如現れた凶暴な捕食者。真っ黒で俊敏、どう猛でトカゲのようなその生き物は、口中にさらに恐るべき武器を隠し持っていた…! 生物パニックミステリー。

    0
    2023年04月20日

    Posted by ブクログ

    篠田節子『竜と流木』講談社文庫。

    南方の架空の島を舞台にした生物パニック小説。平和な島を突如襲った黒い悪魔の正体は……

    帯にはバイオミステリーと紹介されているが、生物パニック小説の方が相応しいのではなかろうか。人間が平和な島に存在しないはずの生物を持ち込んだために生態系を破壊し、とんでもない化け

    0
    2020年07月25日

    Posted by ブクログ

    太平洋の小島に住む愛くるしい両生類、ウアブ。その生態に人間の手が入る時、悪夢が始まる。小動物を主役にしたバイオミステリー。篠田さん、よくこんなこと考えついたなー。

    0
    2023年03月04日

    Posted by ブクログ

    生態系の破壊や進化、それに伴う天敵、そして共生、そんなエッセンスいっぱいのお話。
    現実には起きてもおかしくない、もしかしたら起こっているかもしれないということが、また面白さを増す。(面白がってはいけないが…)

    こういう題材の作品はいいね。好き。

    ただ、本当に個人的な感覚なんだけど、文章が少し読み

    0
    2021年08月15日

    ネタバレ 購入済み

    小島の生態系は流木がつくる

    太平洋ではないが、そこにある島の地元民に教えてもらったことを思い出した。たしかイブキ島とかいう意味の名前で呼ばれていた。イボク島とも言うんですよとその島の異名を教えてもらったりもした。小説の舞台となった太平洋の小島のように周辺の海流の流れは少し海岸線から離れるとすごく早い。また季節と月の位置による潮

    #ドキドキハラハラ #怖い #ダーク

    0
    2022年09月20日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ミクロ・タタに生息するイモリもしくはオタマジャクシのような容貌を持つウアブの可愛らしさにハマり、ウアブの研究者呼ばれるまでになったジョージは、島のインフラ開発計画でウアブ存続の危機に直面する。そこでウアブ保護クラブを立ち上げ、メンバーらとどうやってウアブを守るか議論を重ねていく。そして、メガロ・タタ

    0
    2022年04月29日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あまり両生類をかわいいと思ったことがなかったので、愛くるしい外見を持つウアブに魅せられ保護クラブまで立ち上げた主人公の気持ちに添えずじまい…。
    でも、ウアブの凄まじく凶暴な黒い変態形の謎や新事実、題名になった島の昔話を絡め、南のリゾート地が陥ったパニックにぐいぐい引き摺り込む著者の手腕はさすが。

    0
    2021年03月01日

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