【感想・ネタバレ】セカンドチャンスのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年11月23日

あ~楽しかった!
「自分ファースト」私自身が、まさに今現在、大好きな言葉です。
篠田さんの「爽やか系」(私の中での呼び名)のお話。「女たちのジハード」系列という感じかな?
ホラー、ミステリー、SF、宗教、テクノロジー、民族、芸術、などなど、篠田さんの作品群も、本当に幅広い。そして、どんなジャンルであ...続きを読むっても、登場人物たちが、自然というか、私達の生活の中で、すぐそばにいる人達というか、そんな感じがあるので、スイスイ読めてしまうのです。

今作の主人公・麻里。風邪で倒れても、お見舞いをいただくと布団の中で、お礼はどうしようか?と考えてしまうような女性。お若い方には「イタイ」とか言われてしまうかもしれないけど。
私はねえ…ちょっと分かる気がしたんですね。もちろん、麻里の考え方や行動、全てに同意~ということはありません。麻里は独身ではあったけど、親や親戚、そして法事や地域の行事など「当たり前にやるべきことだと思って、ちゃんとやってきた」という女性。こういう感じ、自分がこの年代になってみると、ああ~~~と共感してしまう部分もあり、なんだかしみじみしちゃったのです。
そして、こういう女性だからこそ、ちゃんとやらないと、本人もストレスになっちゃったりするんだよあなあ~と、そんなこともじんわり感じて。
「わかるよ~!でもそこまでやらないでもいいよ~」という、麻里の友達の千尋(彼女がとっても良い!)の気持ちにもなったりしました。

今作は、麻里が水泳教室に通い始め、戸惑いながらも、コーチや仲間たち(これまた、様々な人がいる)との交流で、少しづつ変わっていく様子が、あっけらかんと現実的に描かれていきます。
人は急には変われないけど、一歩踏み出すだけで、ちょっとずつ変わっていける、そんなことに勇気をもらえた作品でした。終わり方も良かった〜!

私自身は、OL、結婚、出産、子育て、PTA、パート、夫や両親を見送り…と、一般的には普通、といわれるコースかもしれないけど(普通じゃないとこいっぱいあるけど)さてと、ここまで来て、60間近になり、やっぱり何かと寂しくつまらないと感じることが多いです。子育ては楽しかったけど、これからは「自分ファースト」でいきたい!ってちょうど感じていたので(私は水泳は出来ないけど)いろんな意味でエネルギーをもらえた作品でした!

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Posted by ブクログ 2022年10月05日

あゝ感情移入。中高年スイマー必読。健康上の理由でスイミングスクールに入会することにした51歳の麻里。顔を水につけるのすら怖い初心者だが、コーチや仲間に励まされ熱心に通うようになる。麻里は優しく消極的な少女おばさんといった風情だが、思ったよりメンタルは弱くないので応援したくなる。私も今年から近所のプー...続きを読むルに行くようになり自己流でバッチャバッチャ泳いでいたが「ちゃんとプロに習いたいな」と思っていたのでまさにタイムリー読書。作中のスイミングスクールに通いたいかといえば微妙だが、モチベーションはアップ。面白かった。

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購入済み

中高年の青春

2023年10月05日

以前通っていたスポーツジムの光景が思い出されました。あの中にも、こういうドラマがあったのかなと思うとなんだか不思議な気持ちです。
少しずつ現実的に成長する主人公の様子は、読んでいて勇気をもらいました。
実はこの小説に後押しされて、私自身も大人になって初挑戦のスポーツを習い始めました。
うまくいかない...続きを読むことばかりですが、主人公のことを思い出すとよし頑張ろうって思えます。

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Posted by ブクログ 2024年03月22日

篠田さんって何か深いところを描き出す作品が多いと思ってたけど、様々な葛藤や欝屈があっても体を動かして乗り越えるrこんな物語もいいね。と、かなり出っ張った腹を見下ろしながら、明日から走ろうと思います。

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Posted by ブクログ 2023年10月11日

何歳からでも始められる。言い訳しないでやってみれば、何かが変わるかもしれない。  健康の為に、水中ウォーキングから初めて、競泳までやってしまうなんて、凄い。感動してしまった。☺

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月07日

これまで読んだ篠田節子さんの作品と印象が少し違ったように感じました。

50代の独身中年女性が両親を見送った後、高血圧高脂血症肥満と身体に問題を抱えて、医師の指導を受けるも言い訳しつつ一向に改善されず…といったところからお話スタートです。

スイミングに通うようになり、決して設備が整ってたり、参加者...続きを読むで気が合ったりでもないのになんとなくやめるタイミングを逃した感じで、一年が過ぎる頃には身体も心も変わっていった主人公。

特に取り立ててすごいエピソードがあるわけでもないのに、ワクワクしたし、読後感も良かったです。
何か運動始めようかな…と思ってしまいました。

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Posted by ブクログ 2023年08月13日

一気に読み切りました。我を張るのが苦手でつい自分の事を後回しにしてしまう主人公が、スイミングスクールを通じて新たな世界を切り開くというストーリー。決して大きな事件やドラマチックな出来事では無いけれど、ちょっとした他人の言動に波打つ主人公の心情は私にとっても身近でとても共感させられました。

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Posted by ブクログ 2023年08月05日

健康促進のために通うことになったスイミングクラブ。色んな人との出会いの中、さて泳げるようになる? 人生曲がり角を過ぎた年代に力を与える爽快小説。

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Posted by ブクログ 2023年05月16日

清々しい!
泳げないくせに、ちょっと、水泳も悪くないかも...
なんて思っている、ブヨブヨ体型の自分...

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Posted by ブクログ 2023年05月07日

篠田節子らしくないといえばそんな内容だけど、篠田節子らしい読みやすさ。

奇しくも今月からプールに行こうと思っていたので、その前に読もうと借りた本。

…スクールも良いな。
すぐに感化される私の感想です。

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Posted by ブクログ 2023年05月01日

主人公と自身の年齢が近いことから、
人生の楽しみを見出せずにいる姿が重なった。
友人の言葉で新しい事にチャレンジし、そこから仲間ができて人間関係ぎ育ち、新たな目標ができてイキイキする様子が充実していて、読後感が良かった。

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Posted by ブクログ 2023年03月13日

さすが。
面白く最後まで。
読後感は爽やか。
子どもがいるひとと子どもがいないひと。
女同士でも分かり合えないと思っていたけど、50代になれば関係ないのかな?

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Posted by ブクログ 2023年02月18日

大原麻里、51歳。
一念発起して水泳教室に通い始める。

長い介護の末に母親を見送り、婚期を逃し独身生活を送る麻里。
市の検診には引っ掛かり、医師からは冷ややかな態度を取られ、体質改善を試みる事を決意。

水に顔も付けられず、泳げなかった麻里だったが、オンボロ水泳教室でインストラクターや仲間に揉まれ...続きを読む成長していく。

毒舌な親友やスクールの癖強めのおばさま方、個性的だがリアルにいそうな人達ばかり。
会話文が多く物語はテンポ良く進む。

終盤、IFCマスターズカップのメドレーリレーの場面は胸アツ。

読むと元気を貰える中高年応援小説。

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Posted by ブクログ 2023年02月05日

二十年あまり介護を終えて母親を見送った大原麻里は、独身で高血圧・高脂血症のアラフィフだ。
健康のために運動を勧められても色々理由をつけて一歩を踏み出せずにいたが、友人の言葉もありスポーツセンターでスイミングを始めることになった。

この主人公の麻里、親の介護をはじめ、親戚付き合い、町内会の行事など、...続きを読む誰かに頼まれたら断れない性格で、人に何かしてもらったら、必ずお礼を返さないと…という女性。
多分、こういう人が沢山いるんだろうなぁ。

そんな麻里が、水泳を始めたことで、少しずつ人のためではなく自分のために生きるようになっていく。
でも、すんなり変身していくわけではないところが、この作者らしくてリアルだなぁと感じる。

『女たちのジハード』を思い出させる雰囲気で、今作では50代女性が古い殻を破る姿が、読んでいて快かった。

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Posted by ブクログ 2023年01月18日

p.94
「クロール五十メートル泳げるようになりますように」

初詣で願うには、些細なお願い。
でも、自分だけの目標に、胸が熱くなる。
諦念と自負を持つ中年の毎日にも、挑戦もあるし楽しみも作れるのだ。

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Posted by ブクログ 2023年01月18日

51歳の麻里。
医師から痩せるように言われ、通い始めたスイミングスクールでのお話。
麻里は親の介護に終われ、気付いたら独身のまま51歳。
元々、世話好きで義理堅いので、当たり前にこなしてきた介護や親戚との付き合いや町内会の仕事。
でも、幼なじみの千尋に言わせると、“利用されるだけの人生”。
何かと理...続きを読む由をつけてはスイミングスクールに通うのを後回しにしようとする麻里に発破をかける千尋。歯に衣着せぬ物言いで、だからアンタはダメなんだよ!と。
そんなこと言ってくれる友だちは貴重ですね。
やっとのことで通い始めたスイミングスクールには、自分と同じようなぽっこりお腹のおじさん(表紙にはぽっこりさんが何人かいます笑)がいて、ちょっとご飯に誘われれば、私そんな気ないんですけどー、、、と意識しちゃって、でも相手には全然そんな気がなかったりして……
最後までそういう話はホントに特にありません笑
そこがリアルで逆に良かったです。
異性の友だちなんて今までできたことなかった麻里が、新しい環境で男女問わず新しい仲間ができて、なんてことない内容のグループLINEを送り合う。
まさしく第二の青春です。
若い人が読んだらきっと退屈なお話なんだろうと思うけれど、それなりの年代の人たちには「わかる、わかる」ってところがたくさんあると思います。ある程度の年齢になったら“自分ファースト”大事です。

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Posted by ブクログ 2022年11月11日

最初は、体験入学のつもりがあれよあれよという間に大会に出るまでになるなんてと思いスルスルと読めました。麻理さんとは同年代の身としては歳関係ないと思うものの、言い訳を理由にしてます。ウンウン笑笑

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Posted by ブクログ 2022年11月05日

いくつになってもワクワクしたい。
水泳に限らずなんにでも挑戦だー!

こういう小説の大好きやわぁ。

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Posted by ブクログ 2022年10月16日

読後感が爽やかだ。相性がいいと思える作家の作品はサクサクと一気読みしてしまう。5日ぐらいかけて楽しみたかったが夜に読み始め翌日の夕方に読み切ってしまった。
主人公の麻里は不摂生な生活から抜け出し、スイミングスクールに、通い実に健康的になった、それだけの話。
とは言え当事者にとっては「それだけ」では済...続きを読むまない。流されるままに他者に尽くす人生を送ってきた麻里が、多少流されながらではあるが、その流れを自分の意思で選んで「生きる」と言うことを実感していく。これはまさに”先カンブリア紀”の進化ぐらい、すごいことなのだ。一つ一つ扉を開いていくさまが小気味よい。
読み終わった後はスイミングスクールに通いたくなる人が続出しそうだ。

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Posted by ブクログ 2022年10月08日

50歳を過ぎて始めた水泳の話だが、すんなり泳げるようになったりはしない。林真理子が「篠田節子にハズレなし」と言っていた通り、リアルでうまいと思う。

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Posted by ブクログ 2022年09月29日

人がちょっと頑張ったり意識を変えたりして成長する・・・という、まあありがちなお話なんだけれど、主人公が50代独身の高血圧のおばちゃんというところが面白かった。ワタシもまた高血圧のおばちゃんの一人だし、ワタシも頭皮アレルギーで白髪染られない。親近感ある~。
おばちゃんも、これからたくさん楽しいことある...続きを読むといいね。

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Posted by ブクログ 2022年09月28日

爽やかで爽快な気分になった!
介護を終え、健康にも問題を抱える中年女性が、夢中になれるものを見つけて、輝いていく。
個人的に古矢さんがとても好き。

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購入済み

ホッ……

2022年08月18日

篠田節子が好きで ほぼ単行本購入 本好きとしては 単行本購入が矜持 が! 本屋さんに行きづらい 終活で増やせないとなると
ここはほんとに有り難い <セカンドチャンス>は
エッ!? どーした!と?何が次に来るのか 不安がよぎりながら読み進むも  個々が優しくて終わる わきまえた大人の優...続きを読むしさ 
様々あったろうが あるだろうが 静かな時間に包まれる

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Posted by ブクログ 2024年03月07日

03月-04。3.0点。
両親の介護に追われ、50代独身の主人公。検診を受けると各数値が悪く、スイミングを開始することに。。。

読みやすい。主人公の心情描写が上手い。親友の主婦がいい味出していた。

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Posted by ブクログ 2023年05月22日

周囲からの役割期待に応えることが当たり前で、自分がどうしたいかを考えること自体することなく、それに何の疑問ももつことなく生きてきた主人公。
周りにどう思われるかを常に気にする様子に、読みながらイラっとすることが何度もあったけど、自分の行動により自分の身体が変化し、それに伴うように少しずつ気持ちが変わ...続きを読むっていく様子には素直に応援する気持ちになった。

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Posted by ブクログ 2023年05月03日

痛快!の一言。スポーツがテーマで言えば「一瞬の風になれ」や「あと少し、もう少し」に通じるものを感じた。
だけど、そこは50代の女性が主人公のお話。経験を重ねたからこその、一生懸命になりすぎない、頑張りすぎないっていう加減ができる。
若い頃みたいにがむしゃらにはなれないけれど、歳を重ねるのも悪くないな...続きを読むぁと思います。
ちょっと毒が効いているところもスパイスとなっていて、クスッと笑える楽しい一冊でした。

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Posted by ブクログ 2023年02月04日

高齢者独身女性が水泳で自分を取り戻すお話。
たかが趣味、されど、彼女にとっては大きい。
わくわく応援してしまう同世代の私でした

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Posted by ブクログ 2023年01月15日

お菓子作りが大好きで、健康についてはレッドゾーンな麻里が、気が乗らないままに行ってみた水泳教室で少しずつ変わっていくエンタメ小説。

ちょっと私の読みたかったお話ではなかった…。
私もジムのプールに通ってたけど、教室の付き合いって面倒だし、知ってるだけにあんまりうらやましく思えなかった。
今もジムに...続きを読むは通ってるけど、誰ともしゃべらないのが一番!

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Posted by ブクログ 2022年11月29日

ヨシ!スイミングスクールに行こう。こんなにうまくはいかないだろうけど、始めなければ何事も始まらない。「熱心な解説を頭で理解したとしても、体はその通りには動かない。だが物事の法則や理論などというものは、繰り返し聞いて意識して練習しているうちに、ある時突然、自分のものになる。それはスロープを登る感覚とは...続きを読む違う。階段を上がった感じだ」確かにピアノでも、そんな感覚あった。

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Posted by ブクログ 2022年11月29日

林真理子さんがご自身のYouTubeチャンネルで「篠田節子にハズレなし」と言われています。

篠田節子さんの最新刊『セカンドチャンス』はさらさらと読めて、とても読みやすい本です。

51歳の麻里は親の介護で気が付けば独身のまま。
仕事はパート。
医者からは「痩せなければ危険」と言われる。

そんな麻...続きを読む里が「自分ファーストにしな!」の親友の言葉にも背中を押され、水泳教室に通い始める。

本の帯には
「50歳を過ぎても 敗者復活の大逆転!」

う~~~ん、”大逆転”とまではいかないけれど、50代なりの緩やかなペースで、”人生捨てたもんじゃない!”を実行。

”チャンス”があるのは若い人だけではない。
いつからだって
誰にだって
”チャンス”はある!

ただ、一歩踏み出す勇気が必要なだけ。

楽しみながら、ちょっと勇気づけられる。
そんな本でした。

篠田節子さんの本は久しぶりだと思ったら
2014年に『長女たち』
2015年に『銀婚式』を読んで以来でした。

今更ながら、ふと気づく。
この本の前に読んだ『団地のふたり』も、50代の女性の話だったわ…

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Posted by ブクログ 2022年11月28日

何歳になっても、人生は楽しんで良いんだって
事を思い出させてくれるような内容でした
軽い感じですが、読みやすく楽しかったです

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Posted by ブクログ 2022年11月17日

まさに『セカンドチャンス』!!50歳過ぎても人は変われる…平凡な?でも人の良い主人公を応援したくなる。ついでに自分も泳ぎたくなった。この作者のこんな爽やか?な作品は初めてで新鮮だった。

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