若冲

若冲

764円 (税込)

3pt

若冲の奇妙にして華麗な絵とその人生。
大ベストセラー文庫化!

緻密な構図や大胆な題材、新たな手法で京画壇を席巻した天才は、
彼を憎み自らも絵師となった亡き妻の弟に悩まされながら描き続ける。

京は錦高倉市場の青物問屋枡源の主・源左衛門――伊藤若冲は、
妻を亡くしてからひたすら絵に打ち込み、やがて独自の境地を極めた。
若冲を姉の仇と憎み、贋作を描き続ける義弟・弁蔵との確執や、
池大雅、与謝蕪村、円山応挙、谷文晁らとの交流、
また当時の政治的背景から若冲の画業の秘密に迫る入魂の時代長篇。

解説・上田秀人

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若冲 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    若冲が好きでいくつか美術館で観ていたが、本書の中で作品名が出てくると「おーっ!これ見た見た!」と興奮していた。

    限られた史実と説得力のあるフィクションで描かれた若冲の生涯、当時の人々の生活までもリアルに感じられ京都に行って聖地巡りをしたくなった程。

    0
    2024年11月04日

    Posted by ブクログ

    冷たい風が足元から這い上がってくるような寂しさを感じた。特に親交を結んだ数少ない友人の池大雅が亡くなって以降の老齢期の若冲の姿は寂しくて悲しくて。でもまだ自分に向き合う姿が彼の真の強さを物語る。
    一気に読ませる大作。いい話だった。

    0
    2023年01月22日

    Posted by ブクログ

    近代や現代の絵画なら当たり前なのだけれど「自分の内面に向き合い、描く」という行動はこの時代に真に評価されたのだろうか。そう、著書のスタートは若冲の絵に対する疑問からきていると感じる。実は私自身もそうだったので。美しく惹かれ魅力的でありながら、何かどこかに恐ろしさや禍々しさを感じてしまう尋常でない何か

    0
    2022年08月10日

    Posted by ブクログ

    「若冲」 澤田瞳子 

    1.購読動機
    原田マハさんが好きです。
    理由は、馴染みがない絵画を、画家の人生を描写することで、身近なものにしてくれる作家さんだからです。
    同じ気持ちで、若冲を知りたいと思いました。

    ------------

    2.若冲。物語から。
    出自は、京都、大きな魚卸し問屋の長男です

    0
    2022年03月06日

    Posted by ブクログ

    澤田先生は人の恨みが昇華される過程を描くのが本当に巧み。ラストシーンの弁蔵に胸が詰まった。動植綵絵。。。観に行けばよかった。。。

    0
    2018年12月10日

    Posted by ブクログ

    奇矯な絵で人々を魅了した伊藤若冲。
    取憑かれた様に彼を作画にのめり込ませるのは、贖罪の思いなのだろうか。
    彼を憎み、贋作を描き続ける義弟・弁蔵に描かせるものは激しい憎悪である。
    若冲は弁蔵に追われ、弁蔵は若冲を追い、さながら光と影のように、または撚り合わさった縄のように存在する、二人の絵師と、作品た

    0
    2018年02月01日

    Posted by ブクログ

    面白かった
    あとがきで、若冲に妻がいたことは史実ではなく澤田さんの脚色であることを知った
    小説家、おそるべし!

    0
    2024年07月30日

    Posted by ブクログ

    伊藤若冲。
    苦しく哀しい物語でした。

    その絵には圧倒され、不思議な感じも、少し怖い感じもすることがあるけれど、この若冲の物語を読んで、その不思議さや怖さに深みを感じるようになりました。
    池大雅、円山応挙、与謝蕪村、谷文晁といった絵師たちとの関わりも興味深かったです。

    原田マハさんの書かれる西洋ア

    0
    2024年03月17日

    Posted by ブクログ

    若冲。京の青物問屋の長男として生まれるが、40代で店を弟に譲り隠居。生涯に渡って絵を描き続けた。その作風は、まさに奇想天外。数年前に観に行った作品が蘇ってきた。史実に基づきながらも、彼の人生を想像し、絵に秘める思いを書き綴った小説。フィクションでありながら、そうであったに違いないと思わせるストーリー

    0
    2024年02月18日

    Posted by ブクログ

    母親のふじ子さんの各種シリーズで馴染みの京都が舞台。
    内容は直木賞受賞の「星落ちて・」と同様に暗く、10年ぐらいの間隔の進め方。ただ対象が若冲ということもあり、先日も美術館に見に行くぐらい関心があるので、興味深く読ませて貰った。
    あの作品も、この作品も亡き妻に対する悔恨と恨みに想う義弟への対抗で描い

    0
    2023年06月04日

若冲 の詳細情報

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