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Posted by ブクログ
人里離れた尼寺を舞台に高貴な方々の日常とそこに関わる市井の人々の人間模様を描いた作品。書名の「駆け入りの寺」から受けた印象とは少々異なる内容でしたが、それぞれの物語にそれぞれの「駆け入り」がありました。
過去の事情から、自分を捨て他人ばかりおもんばかる老尼公と、恩人を捨て置いたという自責の念にさいなまれる青侍の二人の主人公。尼寺へ駆け入るが如く持ち込まれる問題に向き合う二人の主人公を通じて"過ちは真正面から向き合ってこそ新たな道が開ける"と言ったメッセージを受けた気がします。
尼公が発する御所ことばと周囲が発する市井の言葉が相まって、舞台となる尼寺の雅でありながらも人間臭い独特な世界観が醸し出されています。
また、各物語の冒頭にさらっと並べられた季節感溢れる語句が五感を刺激して、情景とともに物語りの中へと誘われます。
お恥ずかしながら人名が覚えきれず、語句の意味が分からずで、本に貼り付けた付箋紙に単語を拾い、読みや意味を追記して、時折参照しながら読み進めました。受験勉強のようでしたが楽しく読ませていただきました。
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