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2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」をより愉しむために!
光秀の運命は尽きず、秀吉、家康の生涯を左右する。
美濃国主・土岐氏に連なる家に生まれた明智光秀。
浪々の身となり諸国を流れ巡り、やがて尾張の織田信長の家臣となる。
歌道や故実式目、軍学を究めていた光秀は瞬く間に織田家の出世頭となる。
やがて城持ち大名にまでなるが、比叡山焼き討ちをきっかけに信長と対立、ういに信長を討つべく立ち上がった。
本能寺の変の後、光秀は秀吉に破れ死んだと思われたが、じつは……。
光秀は生きていた!
それからの光秀は秀吉と家康、二人の天下人の運命に決定的にかかわっていくのだった。
光秀の知られざる波瀾の生涯を描く、伝奇歴史小説の傑作が待望の復刊。
解説・縄田一男
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Posted by ブクログ
この本で描かれる光秀はかなり好み。
なんなら戦国武将の中で一番共感できる人物かもしれないとさえ思う。
今年(2020年)のNHK大河ドラマが『麒麟がくる』だと発表されて間もなく、2018年の秋に、この文庫は発売された。
帯に「伝奇歴史小説の傑作復刊!」と書かれているのを見て、迷わず購入。
すごくおもしろそうだったから、すぐに読まず楽しみに取っておいた。
そして、自然とこの本に気持ちが向いた今になって読んだのだった。
『麒麟がくる』の光秀も、この本の光秀も、どちらも平和な世を願っているのがうれしい。
読んでいると頭の中で、登場人物たちがそれぞれドラマの演者の顔(と声)になってしまうのも、ちょっと楽しかった。
さて、光秀についてはとにかく謎が多く、いろいろな点で諸説あり、史実としてわかっている部分ですらその動機がはっきりしていなかったりもするので、作家によってどの説を採用しどう脚色するのか、というところが興味深く、おもしろいところ。
なのだが、本書の作者はそんな光秀をどの説でどう描いているのか、というのを感想やレビューに書いちゃってる人がけっこういて驚いた。
文庫のカバーの紹介文にも書かれていないし、そこはやっぱり知らないまま読んだほうが断然おもしろいと思うので、私は書きません。
感想としては、ここはこうあって欲しくないな、この光秀ならこうはならないんじゃないかな、と思う部分もあったけど、逆に、本当にこうだったらいいな、と思う部分がたくさんあり、ていうかほとんどで、光秀が、まぁかっこいい。
この作品は昭和36年に刊行されたのだそうで、文章表現がちょっと難しめではあるが、終始講談でも聞いているかのような、リズミカルで生き生きとした語り口で、とてもおもしろかった。
最後の章、大坂側の人たちの呑気さとあたふた感には笑ったし、ラストシーンではたまらず涙が出た。
ひとつ気になるのが、光秀の妻の名がなぜ「お容(およう)」なのか……。
「妻木」とあるから煕子さんのことだろうとは思うんだけど、「お容」ってどっから来たんだろう。
Posted by ブクログ
美濃の浪人時代から雌伏の時を経て織田信長に仕え、やがて織田家の筆頭級武将として天下統一の足場を固めた明智光秀。しかし、信長の圧倒的な覇道と自身の理想とする秩序との摩擦に耐えかね、天正10年(1582年)、彼はついに「本能寺の変」を起こし、主君を討ち果たす。ここから歴史の裏側へと潜行する「光秀生存説(南光坊天海説)」をベースに壮大なドラマの始まり~。死地を脱した光秀は、僧侶・天海(てんかい)と名を改め、表舞台から姿を消します。しかし、彼の野望と天下泰平への情熱は潰えていませんでした。徳川家康に密かに接近し、その知恵と深い宗教的・政治的見識をもって、江戸幕府の基礎固めや江戸の都市計画、さらには朝廷対策の黒幕として、徳川の治世を裏から支え続けます。本能寺の業火をくぐり抜け、僧衣の下に冷徹なまでの情熱を秘めた男が、徳川三代の天下を見届けていく数奇な運命を描く。ラストのシーンに光秀の人生の想いが詰まっていますよ。秀逸なおすすめの作品です。
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