白石一文の作品一覧
「白石一文」の「愛なんて嘘(新潮文庫)」「ほかならぬ人へ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「白石一文」の「愛なんて嘘(新潮文庫)」「ほかならぬ人へ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
早稲田大学政治経済学部卒。『ほかならぬ人へ』で第142回直木賞を受賞。『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で第22回山本周五郎賞を受賞。その他『惑う朝』、『どれくらいの愛情』などの作品を手がける。父は直木賞作家の白石一郎。双子の弟も作家で白石文郎。初の親子二代での受賞。
他人の権利から自分を守る
小説最終盤で書かれる主人公の独白が、作者の一番言いたいことではないかと思った。この小説がコロナ禍の中で書かれたことも注目ポイントである。
コロナ禍では、「マスクをしない権利」と「感染されたくない権利」がぶつかった。
本作でも、主人公夫の「人生の最期は好きな人と過ごしたい権利」が、主人公の存在意義を揺るがす。
さて、最後まで主人公は「決断」していない。それを快く思わぬ読者の声も多数見受けられる。自分もまた、主人公をグズグズした女と見る向きもある。
しかしそれもまた、作者の狙いなのではないかとも思う。コロナ禍では多くの人が「コロナに感染したくないのでマスクをする」ことを守り抜いたように。主人公が様
Posted by ブクログ
面白かったのだけれど、これってSF?
つくみは、昔遼平を助けてくれた猫「シロ」の生まれ変わり?
出会うべくして出会ったと思った遼平はつくみに惹かれ、結婚。
遼平の仕事でつきあいのある会社の社長が愛した同性の美容師も、遡っていくと遼平の母のルーツと関わっていた。
弟耕平の友人タケルの恋人は、小さな時にその美容師に命を救われていた。
婚約者同然だったのに、あっという間につくみと結婚した遼平に傷つけられた友莉が働く高級コールガール組織の社長も「つくみ」という土地に関係があるのかもしれない。
突然失踪したつくみを探す手がかりを得るため、母の実家「六波羅家」を訪れ、誤って古井戸に落ちてしまいその後の行方
Posted by ブクログ
直木賞。
かけがえのない人へ
「足元の地面が固まれば固まるほど、その硬い地面をほじくり返したい衝動に駆られるのはなぜだろう?」
恋愛において、自分と違うタイプの人に惹かれるのはとても分かる。
でも、自分と似ているタイプの人といるのが自然なような、決められたことであるような気がして逆らえない。
どっちと一緒にいても自分を肯定しなきゃいけないから、自分の中で、言い訳を並べて
自分を騙して、これは正しいことなんだと思い込んで。
地面は固くなればなるほどほじくり返したくなるよね〜それってすごく自然なこと。
悪なんだけど、悪ではない!って正当化してあげたい。
正当化してあげたいのに、最後アンハッピー
Posted by ブクログ
初めて読む作家さんだったが、個人的には大当たりだつた。
莫大な遺産の存在を隠していた妻、恋愛問題について隠していた子どもたち、そして会社で受けた不当な扱い。
そんな人生が何もかも嫌になり、主人公は人生をリセットすべく新天地で事業を始める。
長く生きていると人生ではいろいろなことがある。
人間関係とは煩わしいモノであり、人の気持ちを思うように操ることはできない。
度々登場する逆境の中で、主人公はあらがうでもなく、従うでもなく、まさに現代のガンジー如く孤独に、しかし強く自分の道を切り開いていく。
一本筋が通ったその生き方と、場所場所でのリアルな情景描写が相まって、物語は最後まで鮮明な解像