白石一文の作品一覧
「白石一文」の「Timer 世界の秘密と光の見つけ方」「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「白石一文」の「Timer 世界の秘密と光の見つけ方」「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
早稲田大学政治経済学部卒。『ほかならぬ人へ』で第142回直木賞を受賞。『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で第22回山本周五郎賞を受賞。その他『惑う朝』、『どれくらいの愛情』などの作品を手がける。父は直木賞作家の白石一郎。双子の弟も作家で白石文郎。初の親子二代での受賞。
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『ほかならぬ人へ』
華麗なる一族の中で「生まれそこなった」と思っている、宇津木明生。先祖は巨大財閥で、父は大学教授、母は大病院の創業家の長女、伯父は宇津木製薬グループの社長である。長兄も次兄も成績優秀で大学の研究者。
ところが、明生だけが、小学校時代から成績が振るわなかったが、先祖が日大の前身の学校の創立者であったという縁で、日大の附属中学から日大へ進み、大手スポーツ用品メーカー、YAMATOに就職した。側から見れば「大企業に就職した」と言えるのだが、普通のサラリーマンになったのは宇津木家では初めてだった。
明生は兄達のように優秀でなくてもおおらかな家族に包まれ、優しく何不自由なく、育っ
Posted by ブクログ
『不自由な心』白石一文
5作品の短編?中編?作品集。
どうして私は白石一文の作品にこんなに吸い込まれてしまうのだろうといつも思う。
本作は特に。
「家族を蔑ろにし、不倫を繰り返す、仕事のできる男」たちの物語。
言ってしまえばただそれだけ。
不倫男がうだうだと言い訳を繰り返しながら周りを振りまわし傷つけるだけのお話。にも見えてしまうのに。
共感でもないし同情でもないし、なんだろうな少しだけ共感性羞恥のような。
もちろん不倫が美化されているわけでもない。
主人公が全員頭が良いので、ロジカルに自分の行動を分析できていて、不倫もデキる男の嗜み、くらいに思っていたはずなのに、突然「真実の愛」