白石一文の作品一覧
「白石一文」の「睡蓮」「我が産声を聞きに」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「白石一文」の「睡蓮」「我が産声を聞きに」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
早稲田大学政治経済学部卒。『ほかならぬ人へ』で第142回直木賞を受賞。『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で第22回山本周五郎賞を受賞。その他『惑う朝』、『どれくらいの愛情』などの作品を手がける。父は直木賞作家の白石一郎。双子の弟も作家で白石文郎。初の親子二代での受賞。
Posted by ブクログ
直木賞。
かけがえのない人へ
「足元の地面が固まれば固まるほど、その硬い地面をほじくり返したい衝動に駆られるのはなぜだろう?」
恋愛において、自分と違うタイプの人に惹かれるのはとても分かる。
でも、自分と似ているタイプの人といるのが自然なような、決められたことであるような気がして逆らえない。
どっちと一緒にいても自分を肯定しなきゃいけないから、自分の中で、言い訳を並べて
自分を騙して、これは正しいことなんだと思い込んで。
地面は固くなればなるほどほじくり返したくなるよね〜それってすごく自然なこと。
悪なんだけど、悪ではない!って正当化してあげたい。
正当化してあげたいのに、最後アンハッピー
Posted by ブクログ
初めて読む作家さんだったが、個人的には大当たりだつた。
莫大な遺産の存在を隠していた妻、恋愛問題について隠していた子どもたち、そして会社で受けた不当な扱い。
そんな人生が何もかも嫌になり、主人公は人生をリセットすべく新天地で事業を始める。
長く生きていると人生ではいろいろなことがある。
人間関係とは煩わしいモノであり、人の気持ちを思うように操ることはできない。
度々登場する逆境の中で、主人公はあらがうでもなく、従うでもなく、まさに現代のガンジー如く孤独に、しかし強く自分の道を切り開いていく。
一本筋が通ったその生き方と、場所場所でのリアルな情景描写が相まって、物語は最後まで鮮明な解像