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Posted by ブクログ
映画を見て気に入ったので原作を手に取ってみた。
刹那的な享楽を超えた、男と女の本能のお話。
目の前に迫る現実的なあれこれも、本能の前には全て掻き消えてしまう。
その感覚にはすごく共感出来た。
性描写と食事のシーンを何度も見ていると、生きるというのはこういう事なのだと思わされる。
福島原発の話は必要以上に出しすぎではないかと感じた。2人だけの世界が中心の作品の中にあって、少し異物感があった。
青春時代に「セカイ系」という言葉が流行してそれなりにそういう作品を目にしていたので、やや突拍子もなく思える二人の世界とカタストロフィという構造自体はすんなり入ることが出来た。
全体としてはやはり好きな作品。
Posted by ブクログ
東日本大地震と原発問題、富士山噴火という自然災害を再度考えさせられました。
山梨で育ったので小さい頃から富士山の噴火の話は身近にあり、ハザードマップをよく目にしたけれども、真っ赤っかなルートを逃げる術もないと諦めていました。最初は足の速さには自信があったので全速力ならいけるんじゃね?なんて思っていた頃もありますが、わずか数十秒足らずで襲い迫ってくるマグマには敵いませんよね(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ु⁾⁾
自然というか宇宙相手に人間も動物も逆らえないという事ですね。
そう考えて読むとこの2人の性欲がちっぽけなものに感じました。
田口ランディさんと窪美澄さんの解説が面白かったです。
Posted by ブクログ
これ映画化したとき「男女がただヤッてるだけの映画」って評してる人いたけど、小説も平たく言うならそんな感じ。
結婚を10日後に控えた直子と、昔関係を持っていたいとこの賢治が再会し、肉欲に溺れる。言うなればそれだけの物語。
白石一文さんの著作なので、そこに哲学はあるというか(私が掴みきれているかは謎だが)人間の原始的な部分に迫った作品だと思う。あと男女のセックス観の違いとか。すれ違い、理解しあえないことも多々あるので。
背景に「富士山噴火」「大震災」があるから、どうせそうなるのであれば背徳的な関係に突っ走るとか享楽に溺れるみたいなこともあるだろうとは思える。
普通ではない状況のとき人間はどうなるのか。そういう意味で、原始的な部分に迫った作品。
崇高な「生きる意味」とか言ってたって、結局欲望の前にはひれ伏すしかないでしょ、みたいな。
映画観てないけどぐぐってみたら関連ワードで「本当にしてる」とか出てくるから、たぶんリアルを追求しているのだろう。
でもこの小説の世界観を映像で表現するなら、そう見えるくらいで挑まなきゃ難しいかも、と思った。純粋なのに俗的というか、相反するものの凄みを感じるので。
そう考えると俳優さんってすごいな。
でもこういうふたりって、結婚などをするとあっさり別れちゃったりするのかも。背徳感だとか身体の記憶だけで結ばれる関係というのも、あると思うので。
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