「中上健次」おすすめ作品一覧

「中上健次」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!

無料・値引き作品コーナー

作品一覧

2018/01/05更新

ユーザーレビュー

  • 岬

    「岬」には、James Joyceの短編集「ダブリナーズ(ダブリンの人々)」のなかの1作「死せる人々(The Dead)」との関係性を強く感じる。

    例えば、今を生きる一族の者の心の中で、一族の物故者の影や息使いが、普段は姿を見せないものの、今を生きる者の言葉や立ち居振る舞いその他の様々な所作におい...続きを読む
  • 日輪の翼
    中上はまだそれほどたくさん読んでいるわけじゃないけれども、これは今まで読んだなかではいちばん面白かった。就活の合間合間に読んだから細部をしっかりおぼえてないのだが、冷凍トレーラーは重要な役割をもっていたように思う。聖と俗が常に一体となって描かれていた。老婆らはとにかくグロテスクだったが、最後は妙な寂...続きを読む
  • 千年の愉楽
    本作品には鬼が宿る。大江健三郎や三島由紀夫など読んだ瞬間に圧倒的才能を感じさせる天才が稀に居るが中上健次もその一人であろう。彼が「路地」と呼ぶ所謂部落出身者の湧き出る熱情を血で綴るように中本の一統の5つの物語を紡ぐ。説明的な読者への配慮は一切なく濃密で息苦しい程の言葉の茨が読者を捉える。

    極めて優...続きを読む
  • 岬

    芥川賞受賞作「岬」を読む。冒頭からしばらく人物関係が錯綜気味。正しく理解するのは簡単ではない。が、読み通していけばわかる。理解してからまた冒頭へ戻るなり再読することになると思う。ここは正直不親切に思うが、それを不問にさせるだけのパワーがこの作品にはある。村上龍が芥川賞の選考の際、求める水準をこの作品...続きを読む
  • 新装新版 枯木灘

    日の光、土、夏芙蓉の香りと一体になって働いても浄化できない血の穢れ。再読して中上作品のなかでも随一といってよい透明感を感じた。肉体が、魂が、労働を通して純化されていくんだけど、底の底に沈殿していく。