中上健次の一覧

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2022/09/08更新

ユーザーレビュー

  • 日輪の翼

    素晴らしいの一言。
    『地の果て 至上の時』で完結したかに思われた“路地”が、なんと移動を始めた。
    移動に使う冷凍トレーラーの比喩となる表題も見事。
    神的なもの(静)と迸る性(動)の混合、外から映る“路地”の異様さと、中上の当時表現したかったものやアドバンスが強く感じられた。
  • 日輪の翼
    「路地」と呼んでいる被差別部落を立退でおわれ、7人の老婆と若者が改造した冷凍トレーラーに乗って、伊勢、諏訪、出羽、恐山、皇居と御詠歌を歌いながら旅をする。老婆たちは神々と出会い近づこうとし、一方で若者たちは性の享楽にのめり込む。中上作品は3冊目ですが、否応なく文体から五感を刺激し、老婆らの感じる音や...続きを読む
  • 千年の愉楽

    全編通しバキバキに覚醒しており、水分が無くなるまで煮詰めた煮物の様な文体で脂の乗りまくった中上作品。本作以降に現れ始める“神話性”の様なものが、以降作品に強い魅力を加えていると思う。
    他作含め読み手を非常に選ぶのは間違い無い。
  • 新装新版 枯木灘
    熊野古道を歩いたのを気に色々と土地のことを知りたくなり読みましたが、フォークナーの換骨奪胎と思いきや、読後の後味は全然違いました。

    誇大妄想に虚言癖、ペドフェリア、近親相姦、など現代でも普通いる人たち。文学ではおなじみのテーマ。そして山と海に挟まれた土地で血縁に囲まれ、路地では常に視線を感じる主人...続きを読む
  • 小学館電子全集 特別限定無料版 『中上健次 電子全集』

    サービス精神満載

    有名な紀州熊野サーガの世界観を中心にして、本作を読む際の登場人物関係図など、かなりの豊富な情報と合わせての作品収録がなされており、読者にとって親切設計だといえます。作品を読むに、中上先生は細やかなところまで描く性格がありそうです。

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