新装新版 十九歳の地図

新装新版 十九歳の地図

748円 (税込)

3pt

予備校生のノートに記された地図と、そこに書き込まれていく×印。東京で生活する少年の拠り所なき鬱屈を瑞々しい筆致で捉えた青春小説の金字塔「十九歳の地図」、デビュー作「一番はじめの出来事」他「蝸牛」「補陀落」を収録。戦後日本文学を代表する作家の第一作品集。

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新装新版 十九歳の地図 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    歌手・友川かずきの著書「一人盆踊り」に中上健次にまつわるエッセイが収録していたので興味を持った。

    そういえば、以前なぜ友川かずきが映画「十九歳の地図」に出演しているのか疑問に思ったことがあったが、当時親交があったからかと合点がいった。

    この「十九歳の地図」は4本の短編が収録されているが、解説等々

    0
    2025年03月30日

    Posted by ブクログ

    表題作、十九歳の地図について。
    素晴らしい読書体験だった。
    ここには、青春のただ中にいる一人の青年の、本当のことしか書かれていない。
    そう感じさせるのは、中上健次が、借り物の言葉ではなく自分の言葉で語っているからだろう。
    僕は、今日が19歳最後の夜。
    自分の、やりきれない十代の形にならない想いは、ち

    0
    2015年12月19日

    Posted by ブクログ

    中上健次の身体性の強いくらくらするような文体のはじまりはこんな感じだったのかー。
    「枯木灘」より「軽蔑」より濃くて尖ってて良い。本当にこれは十九歳で読むべきだったなあとは思いつつも、今読んでも疼くものがある尖りかた。

    0
    2015年06月04日

    Posted by ブクログ

    長らく求めていた物語はこれだったのかも知れないと錯覚する一冊。鬱屈、陰惨とした作品であり、それでも爽やかさを孕んでる。普通であれば専らおかしな配分である。それが自身を刺激し、敬愛する彼も影響を受けることが酷く解り、後悔と羨望の目を向ける一冊である。

    0
    2025年02月07日

    Posted by ブクログ

    土や動物さらに排泄の臭いがまとわりつく生活空間に厭世観が漂う。若者、社会に抗う彼らの心情に時折共鳴するも隔絶も伴ってしまう。それは読者自身の俯瞰化なのか、登場人物への蔑みなのか、それとも言葉では明確化できない混沌した感情なのだと結論づけても物語は完結へと向かわない。筆者、中上健次は結末の道程を読者に

    0
    2023年09月25日

    Posted by ブクログ

    最初に手をつけた中上健次作品が、千年の愉楽という特殊な読み始め方をしてしまったので、こうして彼の原点に変えると最後まで貫かれ続けた何かが感得される。
    それは傷だらけのマリア様→オリュウノオバというイメージの変遷でもあるのだが、現実の虚構は徹底的に暴かれ、死も生もすべて無効化するこの作品群は、しかし確

    0
    2022年04月18日

    Posted by ブクログ

    表題作の『十九歳の地図』のみ読んだ。

    19歳という子供でもなく大人でもない不安定な時期の鬱屈を、主人公がアルバイトの新聞配達で担当しているエリアの住民に悪戯電話をして発散する。

    このようなテーマはありきたりに思えたが、「かさぶたのマリア」と近くに住む家族のギミックが面白い。予備校生として上手くい

    0
    2020年08月05日

    Posted by ブクログ

    中上健次氏の処女作「十九才の地図」を収録した短編集。

    「枯木灘」「千年の愉楽」と比べると迫力は劣るものの、のちの「紀州サーガ」に繋がる萌芽は感じさせる。「一番はじめの出来事」などは「岬」「枯木灘」「地の果て至上の時」三部作の源流が描かれる。「穢れた高貴な血」と称する路地に生きる者たちのサーガを描き

    0
    2018年05月28日

    Posted by ブクログ

    力強く鬱屈してる。
    ブルースでありグランジロックでもある。
    最後に涙したのが救いあるところなのかな?

    0
    2024年08月23日

    Posted by ブクログ

    十九歳の地図を読んで

    何者でもない不安と何者でもない居心地の良さを兼ね備える何色ともつかない人生の一時。

    世の中を知っていたと言えるのは、本当はこんな時期なんじゃないか。
    大人になれば落ち着き場所を見つけ、その場所に意固地になる。
    こんな純粋な持て余した感情は持てないんじゃないか。
    だから曇りの

    0
    2021年10月30日

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