P+D BOOKS 鳳仙花
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P+D BOOKS 鳳仙花

990円 (税込)
693円 (税込) 5月2日まで

3pt

4.3

中上健次が故郷紀州に描く“母の物語”。

「秋幸もの三部作」よりも以前の時代を描く、秋幸の母・フサの波乱の半生を描いた物語。
海光る3月。私生児としての生い立ちに昏い痛みを覚えながらも、美しく利発な娘に成長したフサは、十五になった春、生まれ育った南紀の町をあとにした。
若々しい肉体の目覚めとともに恋を知り、子を孕み、母となって宿命の地に根をおろすフサ。しかし、貧しくも幸福な日々は、夫・勝一郎の死によって突然に断ち切られた。
子供を抱え、戦時下を生き延びる過酷な暮らしの中で、後に賭博師の龍造と子を為し、秋幸と名付ける。しかし龍造が賭博で刑務所に入っている間、他の二人の女を孕ませていたことを知り、フサは秋幸には龍造を父と呼ばせぬと宣言する……。
中上健次が実母をモデルに、その波瀾の半生を雄大な物語へと昇華させた傑作長編。

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P+D BOOKS 鳳仙花 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年06月06日

    突き刺さる、えぐりこむ。初めて中上健次を読んだ感想。もっと若い時に読むべき作品であると。強烈なインパクトを与えてくれた。感謝。

    0

    Posted by ブクログ 2020年05月09日

    岬、枯木灘を呼んできて、鳳仙花を読む。
    フサの、矛盾するような女らしさや、葛藤が、生々しく伝わってくる。
    中上健次の本を読んでいるときは、瞳孔がいつもより大きくなっている気がする。数日間は余韻がある。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年10月01日

    女の一生。
    あまりの緻密な描写に中上健次は実は女だったのでは?と疑うほど。2度読み返したが情景描写があまりにも美しくてうっとりする瞬間瞬間。

    最初は説明描写が多いなーと思っていたが、気がついたら言葉の海で泳いでいた。
    カルマの渦中で生きて行く生々しいフサの一生。
    矛盾と心細さと強さが、その時の空気...続きを読む

    0

P+D BOOKS 鳳仙花 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内文学
  • 出版社
    小学館
  • 掲載誌・レーベル
    P+D BOOKS
  • ページ数
    480ページ
  • 電子版発売日
    2015年05月25日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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