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数々のスクープを物してきた敏腕編集長、カワバタ。大物政治家Nのスキャンダルを追う彼の前に現れた奇妙なグラビアの女。彼女を抱いた日から、人生は本来の軌道を外れて転がり出す。不敵なまでの強引さと唐突さで物語に差し挟まれる数々の引用。小説が真理に近づく限界を極めた、第22回山本周五郎賞受賞作。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
とても変わった小説。この世の中はVirtualなのかRealなのか? 直接は見ることもない貧しく恵まれない人に心を寄せる。何となく引き込まれる。
(オーディオブックにて) こんな小説初めて。主人公の内面を中心に物語が展開する。 頭の中で様々な思いや考えが文字として記録されているような。 ストーリー自体はよくある小説なのだろけど、人間の思考ってこんな感じ、と自分でも思う。 経済の話や哲学に脱線をするが、それも人の思考の中にあることだと思うし、(...続きを読む知っていることもあるが)これはかなり勉強にもなる。 自分を取り囲む人々との関係、自分の(おそらく)未来との邂逅。ガンになったからこそ見えてくるもの。
社会のシステムや人間が生きることについて考えさせられるが、答えがまったく見えない。思考すればするほど、わけがわからなくなる。結局答えなんてないのか。 カワバタが今後どのようになっていくのかとても気になる。
山本周五郎賞を受賞したかどうかは、 然程重要なことではないと思う。 冒頭の描写はなんとも過激だけれども、 主人公の語り口はとてもシニカルで刺激に満ちている。 週刊誌の編集長という設定ではあるが、 著者の経歴からして、ある程度、自己を投影したうえで、 描いているのではあるまいか。 人間という存在...続きを読むそのものについて、 大きな疑問を投げかける一冊になっている。 だからといって、読みづらいわけではない。 共感に次ぐ、共感で、自分との近さを思い知らされた。
予想と違うスタート。権力をほしいままにしてグラドルを抱く悪徳編集者かと思いきや、違う側面も次々に出てくる。そして登場人物の名前がカタカナ表記だったり(人物名が覚えにくかった)、やたらと出てくる引用文。これは小論文崩れの読み物?と思ったけれど、ちゃんと小説だった。 出版社内の権力闘争や、自分の妻との簡...続きを読む単に説明しきれない尊敬と愛情と憎悪のごった煮のようなものも楽しめた。 ただ、機関銃のような理屈の羅列と、精神科医との高尚な議論には正直ついていけなかった。人なんて、その辺に咲いて枯れる草花とほぼ同じなのに理屈こねすぎ、と。 頭のいい人はどこまでも理屈を追うことが出来て、それってかえって苦しいことなのかもとも考えた。
新たな遭遇だな。 こんな小説読んだことないよ。 作者は理屈っぽい性格なんだろう(笑) でも、男の読者はそれがハマるかも。 唐突な引用に戸惑うが 何故か引き込まれる。 でも、勉強になったな(^^)/
貧困格差なんて絶対に無くならないと薄々分かってはいたが決定づけられた気がした。芸能人が1本百万~千万単位のギャラをもらったり、スポーツ選手の年収が億単位であったり馬鹿げていると言われれば、その通りので読んでいて腹が立ってきた。TVで下らない発言しかしない芸人と朝から晩まで毎日コツコツと仕事をしている...続きを読む人が貰っている給料とが雲泥の差なんてよくよく考えたら可笑しな話だ。そしてお金を沢山稼いでいる人はそうでない人を見下す。極端な話、政治家で消費税が上がって生活が苦しいと私生活で日々の支出を抑えている人がどれだけいるのか?明日食べるものに困って痩せてしまっている政治家なんて見たことないし、みんなでっぷりとした体格をしているではないか。 そういった絶望的な社会を諦めて生きていかなければならないと痛感させられる。 週刊誌編集長のカワバタをはじめ、登場人物の表記がすべてカタカナの為、其々の人物に感情移入することがなく、人間関係よりもカワバタ(著者)の主張が際立っている様に思う。しかしたまに誰が誰だか解らなくなってしまうのが玉に瑕。 下巻の月刊誌への移動とワーキングプアで取材を受けた ”タケダ”の衆議院議員立候補についての展開が気になる。グラビアアイドル”リコ”が無き息子の声の通り「悪い人」なのかどうかも見どころ。
人の在り方、社会の在り方、心の在り方が、現実の社会問題や事件、史実の引用とともに主人公を中心に描かれる。 白石さんの本はどれを読んでも個人的に好き。世界観も、文体も。 まだ上巻のみなので下巻が楽しみ。
このひとやっぱりすごいひと。 かなり主張つよい。経済、市場、政治など。 そして神と、過去と未来。 僕たちは今の中にしか生きられない。歴史の中に僕たちはもうどこにもいないのだ。
山本周五郎賞受賞作品。ガンを宣告されている週刊誌編集長、カワバタから見つめる、醜く歪んだ世の中が綴られている。資本主義社会の富の集中について、職業格差、正義について、自由競争という名の不平等。私生活や職場の出来事、ストーリー進行を通して、語られる社会観念が、鋭く胸に突き刺さります。若干、人の傲慢さが...続きを読む嫌いになる本です。
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この胸に深々と突き刺さる矢を抜け
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