エマニュエル・トッドの作品一覧 「エマニュエル・トッド」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします! 作者をフォローする フォローするとこの作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
作品一覧 2024/04/10更新 文藝春秋 NEW 試し読み フォロー エマニュエル・トッドの思考地図 試し読み フォロー グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命 試し読み フォロー グローバリズムが世界を滅ぼす 試し読み フォロー シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 試し読み フォロー 人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来 試し読み フォロー 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義 試し読み フォロー 第三次世界大戦はもう始まっている 試し読み フォロー 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会 試し読み フォロー 出口なきウクライナ戦争 試し読み フォロー トッド人類史入門 西洋の没落 試し読み フォロー トランプは世界をどう変えるか? 「デモクラシー」の逆襲 試し読み フォロー 「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 試し読み フォロー ドイツの傲慢 日本の孤立【文春e-Books】 試し読み フォロー 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義 試し読み フォロー パンデミック以後 米中激突と日本の最終選択 試し読み フォロー 問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 試し読み フォロー 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界 試し読み フォロー 老人支配国家 日本の危機 試し読み フォロー 我々はどこから来て、今どこにいるのか? 上 アングロサクソンがなぜ覇権を握ったか 試し読み フォロー 我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源 試し読み フォロー 1~21件目 / 21件<<<1・・・・・・・・・>>> エマニュエル・トッドの作品をすべて見る
ユーザーレビュー 人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来 エマニュエル・トッド / マルクス・ガブリエル / フランシス・フクヤマ / メレディス・ウィテカー / スティーブ・ロー / 安宅和人 / 岩間陽子 / 手塚眞 / 中島隆博 何時の時代にも「考えてみるべきであろう」というテーマは在る。そんなことに関する話題を提供してくれるのが本書である。豊富な話題を提供してくれる一冊であると思う。 本書は識者達へのインタビューや鼎談、対談を色々と集めて纏めたモノである。幾つもの読み応え在る内容を纏めている。新聞の特集、その下敷きになるフ...続きを読むォーラムというのが下敷きになっているようである。 幅広い話題が取上げられているが、敢えて一口で纏めるのであれば「揺らぐ世界の中で進む技術革新という様相が導く先は?」というようなことになるのだと思った。 ロシア・ウクライナ戦争のような大規模な軍事衝突が展開している他方、各国で民主主義体制が揺らいでいるかもしれないような様子も見受けられ、更に著しい人口減少という社会の行方がよく判らなくなるような傾向も強まり続けている。歴史が転換している真っ只中なのかもしれない。そんな中に、急速に進歩を遂げる「生成AI」なるモノのような新技術が台頭している。 本書では、「歴史の転換点」ということで、戦争や民主主義というようなことを論じる要素と、「AI」のような技術が辿った経過、現況、可能性、未来予想というような要素とが併存していると思う。結局「揺らぐ世界の中で進む技術革新という様相が導く先は?」ということだ。 正直、個人的には「生成AI」なるモノはよく判らない。 想い起してみると、自身が生きて来た年月の中、インターネットの登場と普及、携帯電話の登場と普及というような「そこまでの時代には考え悪かったような新技術と、それがもたらした社会の様相の変化」ということが起って来た。何れに関しても、自身が長じて、青年、壮年というような年代以降の出来事で、何となく「自身で勝手に適度なと想える距離感」でそうしたモノに接してきて、現在時点でもそうしていると思う。 「生成AI」なるモノに関しても、壮年というような年代以降に登場して普及しようとしているので、何となく「自身で勝手に適度なと想える距離感」で接したいと個人的には思っている。が、巷では何やら「利用を当然視」というように動こうとしているようにも感じる。例えば「生成AI」なるモノで文案のようなモノを作成出来るとされているが、そういう程度のことなら、自身で勝手に考えて綴る方が気に入るモノが簡単に速く出来ると思うことが在る。そういう感覚だが、そのうちに「少数意見」であることすら認められないような感じになるのかもしれない。新しいモノは、古いモノを塗潰してしまうような一面も在るように思う。 こうした感覚も持ちながら、本書のAI関連の色々な論に触れた。過大に信頼も出来ず、過大に無視も出来ないという、よく在る新技術の一つであるAIだが、最初期に登場した頃の経過を見て考えると、色々と恣意的な要素や偶然が入り込んでいるようでもある。 AI関連で、本書では「既に他界して久しい有名漫画家の、御本人が描く新作を想わせるようなモノを、AIで創ることを試みる」ということに取組んでいる方の話しが収録されていた。それを興味深く拝読した。「漫画作品を創る」という例を通じて、AIの可能性と限界というようなことを考え易い話しだったと思う。 AIを利用して「漫画作品を創る」となれば、人気作品の主要人物を有名漫画家御本人が新たに描いたかのように再現する、または新しい作中人物を御本人が描いたかのように創るようなことは出来るようになるらしい。そしてそれらしくストーリーも組み立てられそうだが、かなり困難なことがあるという。有名漫画家が人生経験を通して有している思想性、想いが作品には少なからず跳ね返っているが、そういうモノは再現する術が無いのだという。 こういうようなことは記憶に留めておかなければならないと個人的には強く思った。「人生経験を通して有している思想性、想いのようなモノはAIで如何こう出来る筈も無く、そういうようなことこそ大切にせねばならず、そう出来るのが人間である」とでも言い続けたいような気もする。 技術革新が目覚ましい中ではあるが、「冷戦の終結で段落したかのようだった歴史」がまた揺らいでいる中、「人が人らしく?」というような、遥かな昔からの哲学のような思索が益々求められているのかもしれないというような気もする。 本書は、広く色々な話題を巡る識者達の論を集めたというような感なのだが、「モノを考える材料」として貴重であると思った。 Posted by ブクログ 人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来 エマニュエル・トッド / マルクス・ガブリエル / フランシス・フクヤマ / メレディス・ウィテカー / スティーブ・ロー / 安宅和人 / 岩間陽子 / 手塚眞 / 中島隆博 「人類の終着点」とはエグいタイトル。終着点と言いつつ、副題で「戦争、AI、ヒューマニティの未来」と。未来、それが明るいのか暗いのかはわからないけど、歴史が続くのであれば、決して終着ではない。一方、今の不透明・混乱な時代に生きる我々からすると、今後どうなるのか=終着ということだろう。 民主主義の問題...続きを読む、資本主義の問題、リベラルの問題、、、、今の世界を覆う問題を解説するものは多い。しかし論点が複雑で、自分の理解が大雑把でも正しいのかどうか自信がなかった。この本は、インタビュー・対談方式の構成で、体系立ってはいないけれど、わかりやすく解説されている。 グローバリゼーションとテクノロジーが、急速に世界を変えている。マルクス・ガブリエルはTwitterやフェイスブックを禁止にすべきだと述べているが、これらがなかった時代が不便で困っていたかと思うとそうではない。むしろ今の社会の混乱や分断の原因がこれらにあるのであれば、規制するというのは自然な発想で、決して極論ではない。 今の世界を代表する知が、大いに語っていて、今の世界の状況を冷静に知ることができる良書。 Posted by ブクログ 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界 エマニュエル・トッド / 池上彰 / 大野舞 ベース情報が既に1年前ではあるが、書かれている内容は古くなっておらず、新鮮な状態で拝読(つまりウクライナ戦争が膠着状態であるということだが)。タイトルの通り、ウクライナ戦争に至る過程は、まさにアメリカ中心世界の終わりの始まりで、アメリカの生産力低下・エリート層の劣化・民度の劣化等、総合的劣化が根本に...続きを読むある。分断が進む世界=不安定化ではない、という言説を信じたくはなるが、これは誰にもわからない。プーチン独裁のロシアが世界の覇権を握る未来像は想像もしたくないが、世界が行き過ぎたグローバリズムから緩やかな分断に移行していくことは間違いないように感じる。本書は池上氏の質問にエマニュエル・トッド氏が回答する形式での対談本になっているが、池上氏の質問力の高さにも目を見張るものがあり、奥深さを改めて感じた。 Posted by ブクログ 第三次世界大戦はもう始まっている エマニュエル・トッド / 大野舞 約1年半前に書かれた、ロシアウクライナ戦争を中心に世界の動向を考察した本です。 そもそもこの戦争の経緯とは何なのか、ロシアがウクライナに侵攻した理由とは。 ミアシャイマーの見解も時折交えており、現実的観点から俯瞰して世界の構造を理解できる本です。 最近発売された、エマニュエル・トッドの「西側の敗北」...続きを読むも日本語翻訳本が発売されたら読みたいと思いました。 Posted by ブクログ 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界 エマニュエル・トッド / 池上彰 / 大野舞 ロシアと西側の代理戦争としてのウクライナ戦争に関する報道は、その量と内容についてジャーナリストが持つ信仰のようなものが影響しているという指摘は報道内容に対して自分の軸をちゃんと持たなければいけない、という気持ちを強くさせる。単なる戦争、軍事的な分析だけでこの争いを語るのではなく、多面的側面から読み解...続きを読むくからこそエマニュエル・トッドは先を見通すことができるのだろう。ジャーナリストとして中立的立場である池上彰も自身の軸を持って語っているので大変参考になる。 いずれにしても問題だらけだな、世界は。その問題を上手く利用してやろう、という国々の利己的な思惑は恐らくなくならないけど、勝ち負けだけじゃなく、もう少し穏やかになって欲しいと思う。 Posted by ブクログ エマニュエル・トッドのレビューをもっと見る