ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
資本主義とグローバリズムが民衆を収奪し、ポピュリズムと分断、憎悪が世界を暗雲のように覆う……。民主主義が機能不全を起こす中で、歴史的転換期に入った現代社会。不確実な未来を見通すための確たるビジョンを提示する。これが「世界の知性」の答えだ!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
グローバリゼーションとポピュリズムの中で、揺れ動く、民主主義と資本主義 四名の知性が語る現代と未来 1 世界の未来 エマニュアエル・トッド 私たちはどこへ行くのか ・核家族こそが人類の最初の家族システムだった ・今見られる政治的な代表制という仕組みは、それが民主的なものであれ、寡頭制的なものであ...続きを読むれ、むしろ古い過去から残り続けたものであるとわかったのです。 ・民主主義は、人間の小さなグループが自分たちの間で組織したものでした。そしてそれはいくらか排外的だったのです。 ・この排外性は民主主義と反対のことではなくて、民主主義の始まり、あるいは再登場の始まりなのです。 ・高等教育というのは、体制順応のための制度として優れているのです。 ・民主主義がないところというのは、EUレベルのように、人々が投票するに、それが考慮されないところのことです。 ・日本は大国であることをあきらめてしまった。それは、日本が人口減少を受け入れているのは明らかです。日本はあきらかに自分であることを選択したようです。 2 民主主義の希望 ピエール・ロザンヴァロン ・選挙が民主主義に次第に成果をもたらせなくなった。 ・人々は選挙が民主主義にとって本質的な三つの機能を果たすことを期待してきたから。 ①代表という機能 ②政治的な各種制度や統治する者たちを正当化する機能 ③議員たちをコントロールする機能 ・選挙は今日、代表する能力を減じてしまっている。それは、社会学的な理由と制度的な理由があります。 ・民主主義の中心にきているのは行政権力の選出です。 ・一人ひとりがそれぞれ特異な存在になっていて、個人主義の発展とつながった社会的アイデンティティの時代に突入している。 ・今や社会とは、たくさんの少数派の被っている境遇の集まりになっている。「人民」とは、たくさんの小数者のことになっている。 ・行政権力が強くなるという流れの中で、議会の機能は縮んでいる。 ・民主主義の進歩が意味するのは、今やそれを複雑化し、主権について複数の形を設けることなのです。一般意思を表現するチャネルを多元化し、人々を代表する仕方を広げなければなりません。 3 資本主義の限界 ヴォルフガング・シュトレーク ・国家が市場に組み込まれるようになると、国家は市民よりも「市場の力」によって、支配されるようになる。 ・最も重要な要求は、自由貿易の制限と移民規制だ。それは、住民の経済的地位をこれ以上に低下させず、社会生活を崩壊させないようにするためだ。 ・軍事的敗北と、国内の経済的・社会的後退は、保護主義と孤立主義を約束したドナルド・J・トランブの大統領選出にもつながった。 ・資本主義は常に安定した国際秩序 特に信頼できる資金と、帝国主義的な平和を周辺に提供できる海運国を必要としてきた。 ・重要な転換点は、EU離脱を決めた英国の国民投票(2016年)だった。 ・政治的主体が、グローバル経済の中で生き残り繁栄するには、どの程度大きければ十分か、もしくは大きすぎるのかという問題だ。 ・ドイツはユーロ圏の成長と繁栄の極みであり、この文脈でのみ、経済状況と政治状況を説明できる。 ・ドイツは工業生産が集中しており、完全雇用、財政黒字につながる高い税収、最近では安定した収入分配がある。 ・財政的な余裕があったため、メルケルの政府は、ドイツの福祉国家に手をつけなくてすんだ。 4 分断の克服 ジェームズ・ホリフィールド ・現代の移民政策は、治安・人権・文化・市場(経済)の四つの側面が入り混じっていると理解するのが重要です。 ・米国、ドイツ、スイスなど多くの欧米諸国は、労働力確保の必要性から、移民を受け入れる決定をしている。 ・移民をめぐる議論は時に、大きく変更します。多くの人々にとって、移民が「脅威」と映るときです。移民は物質的な脅威、安全保障上の脅威ともなりえます。 ・日本は英国と違って、「単一文化の閉ざされた国だ」といった神話を信じています。 ・自由貿易協定は、米国、カナダ、メキシコに経済成長をもたらしました。地域統合は欧州統合と同様に極めて重要です。人の移動と進歩との好ましいサイクルを築くことができれば誰もが利益を得るシナリオとなるでしょう。
世界情勢と日本の動向を様々な評論家が分析した一冊。 ヨーロッパ中心なのは仕方ないが、勉強にはなった。
資本主義のこれからを知るために手に取った。止まることが許されない資本主義。今必要なのは速度を落とすこと。貧富の差は拡大し続ける社会で、ヒエラルキーの下層にいる人たちの声を吸い上げる必要がある。 アメリカの移民問題、実はアメリカ違法移民は正規で入国した人たちのオーバーステイ。メキシコからアメリカより...続きを読むも脱アメリカする人の方が増えているとか。ニュースの表面ばかりを受け取っていたな。
4人の大御所が論説。世界の未来、はじめに核家族と民主主義があった。民主主義の希望、選挙ではちゃんと代表されない時代になった。資本主義の限界、市民より市場に支配される国家。分断の克服、移民政策に失敗した国は21世紀の負け組になる。 社会のしくみを見ると、世の中は複雑化し、かつてのエスタブリッシュな世...続きを読む界が崩れてきているということでしょうか。難しいです。
ブリグジットやトランプ大統領の誕生をグローバル経済でないがしろにされていた民主主義が復活と断言して、EUと日本の民主主義の行く末を語ります。 日本のエリートは欧米と異なりグローバルではない指摘し、少子化対策に婚外子を奨励するなどもあり、フランス人らしいエスプリに満ちた言説がとても興味深く読めます。 ...続きを読むまた、21世紀は移民政策が重要にもかかわらず国を開こうと意識が薄い日本と指摘されていますが、先日、日本の移民流入数が世界第4位との記事を読んで驚きました。この件は真っ当な移民政策の議論が必要そうです。
選ばれたひとびとが大衆の代表ではなくなっているという点に納得。多様化の弱点でもある、わかりやすいリーダーのたてづらさ。人口論も興味深い。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義
新刊情報をお知らせします。
エマニュエル・トッド
ピエール・ロザンヴァロン
その他の作者をフォローする場合は、作者名から作者ページを表示してください
フォロー機能について
「朝日新書」の最新刊一覧へ
「社会・政治」無料一覧へ
「社会・政治」ランキングの一覧へ
西洋の敗北と日本の選択
アベノミクスで国債暴落、ハイパーインフレは起きるか(朝日新聞オピニオン 日本がわかる論点2016)
アベノミクスは何を殺したか 日本の知性13人との闘論
エマニュエル・トッドの思考地図
グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命
グローバリズムが世界を滅ぼす
シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧
時間かせぎの資本主義――いつまで危機を先送りできるか
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義 ページトップヘ