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「日本経済が良くなるなんて思っていなかった、でもやるしかなかった」(日銀元理事)。史上最悪の社会実験「アベノミクス」はなぜ止められなかったか。どれだけの禍根が今後襲うか。水野和夫、佐伯啓思、藻谷浩介、翁邦雄、白川方明ら経済の泰斗と総合的に検証する。
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Posted by ブクログ
禁じ手と言われる異次元金融緩和や、財政ファイナンスを政府と日銀がグルになって10年以上の長きにわたって施行した結果、この国の財政はほとんど修復不可能な領域にまで達してしまった。 そのツケは、未来の国民に残されている。責任を取るべき一人は死亡し、もう一人はのうのうと退職後の生活を謳歌している。許される...続きを読むことではない。
アベノミクスの名の下、リフレ派がやりたかった事は政策では実を結ばず、結局はコロナやウクライナ、ガザといった世界の不安定化によって目的に向かいつつある様な感覚がある。日本一国ではどうしようもなかったと考えると忸怩たる思いがある。 金融緩和の代償として背負った一層の財政不健全。 日本国債が潮を引くよう...続きを読むに買い手が付かなかった時、この国はどうなるのか。その潮目を体験して初めて後の世代への贖罪となるのかもしれない。潮目を延命させるのは正に無責任であるように思う。 所で黒田前日銀総裁は退任後これほど短期間に私の履歴書の執筆を引き受けたのだろう? もしかすると後に成れば成る程自らの政策の粗が晒されるのを警戒して、今の内に引き受けてしまおう、と考えたのではないか?と思わず勘繰ってしまう。 又、官僚の私の履歴書は基本つまらない。ホントただの履歴書を読んでいるよう(今連載中の武藤元財務次官しかり) 江崎書店袋井店にて購入。
「失われた20年」を是正すべく歓呼の声を持って迎え入れられた「アベノミクス」は、後世に莫大なツケを残し壮大な失敗に終わろうとしている。 かくいう私も当初はクルーグマンの提言に魅力を感じていたひとりではあるが。 「アベノミクス」が危うい、目標達成が困難かもしれない状態になってからも株価が上昇したと...続きを読むいう成果のみを誇り、軌道修正をしなかった罪は限りなく重い。 政府と日銀がタッグを組み、自らの政策について説明責任を果たさなくなり、軌道修正どころか意地になって大規模な金融緩和を進めてきたその姿は、金融政策の独立という側面からも異様な感じを受けざるを得ない。 未だに2%のインフレ率が達成されていないと言い張る日銀は、庶民との生活感覚が違いすぎてないだろうか。専門家でない私にはどのデータを見ればそう解釈できるのかがまるで分からない。 またメディアの罪も重いと思う。ようやく「アベノミクス」批判も聞かれるようになってきたが、かなり早い段階で「アベノミクス」は上手くいかなかもしれない兆候は出ていたはず。おそらく一強の安倍さんに忖度して批判をしてこなかったのだろう。その罪は限りなく重い。 この大規模緩和からの出口戦略が見出せない今、一部の人が主張するように日本にハイパーインフレが起きて、人々が塗炭の苦しみを味わう事がないように祈るばかりだが、本書を読んで感じることは、人々が価値観を大きく変えないといけない時代になったのかなと強く思う。 もしかしたら、今こそ偉大な哲学者が必要な時代かもしれない。 あと自己防衛できる人は、ドルを少し持っておくような保険をかけて自己防衛するしかないかもしれない。
リフレ派の言うことは端から信じていなかったが、あれだけの社会実験をやったのだからこういう総括は必要だ。結局小野氏が言うように将来不安に備えた貯金を取り崩してまで欲しいものがなくなったバブル以前の中高年世代と、貯金もなく欲しいものも買えない氷河期以降の世代がお金を使わなくなったことがデフレの真因だろう...続きを読む。お金を市場にジャブジャブ流したって銀行の当座預金に積み上がるだけでインフレは意図して引き起こせない。そしていざインフレになってみると『こんなはずじゃなかった』って世の中になってる。一体アベノミクスって何だったのか。手段はおろか目的からして間違ってるじゃないか。冗談もほどほどにして欲しい。 リフレ派に担がれた安部元首相は単に間抜けなだけだが、黒田の無責任と不誠実さは許し難い。こういうところに日本の劣化を見せつけられるようで、本当に嫌になる。植田総裁の良心に期待したい。
アベノミクスの問題点は分かったけど、何が死んだのかが分からなかった。カンフル剤のような政策で、未来の需要の前借りというのは理解したし、もっと身の丈にあった成長を求めるべきだったのもわかるし、当時の近未来=今の円安現状も当たってるけど、アジテートするのも政治家の役目ではあるはずで。
「輪転機をぐるぐる回して、日本銀行に無制限にお札を刷ってもらう」「建設国債を大量に発行し、日銀に引き受けさせる」 安倍総裁が選挙演説で口にしたこの言葉は、にわかには信じられなかった。立派な財政ファイナンスではないか。しかもそれを大衆の前で堂々と言うなんて。 その後、選挙で大勝して政権に返り咲いた安倍...続きを読む自民党は、アベノミクス=異次元金融緩和を進めていく。 当初こそ、円安や株高によって成功したように見えたのかもしれないが、現在になってその副作用が目に見えるかたちで明らかになってきた。そして、本当の地獄を見るとすればこの後だ。安倍氏の死により風化させるのではなく、どのように合意形成がなされていったのかも含めて、しっかりと振り返っておく必要がある。
正直、話題が難しすぎて、アベノミクスはどのような成果や弊害があったのか、今後の影響は?ということが全く分からなかった。 私は経済学には全くのど素人で、行動経済学に「なるほど」と関心を抱く程度だ。 ミクロ経済もマクロ経済もリフレ政策もMMT(現代貨幣理論)もよく知らない。 異次元の金融緩和とやらで、...続きを読む国債をバンバン発行し予算編成する近年の日本の政策は問題ない? 政府の借金は年々増え続け、今や約1200兆円を超えている。 高橋洋一氏などMMTという新しい理論を根拠に全く問題ないと言うが不安だ。 返済計画の立たない借金を積み重ねて本当に大丈夫? MMT理論の前提条件である経済成長のきざしも見えないし、その場しのぎの現金ばら撒き対応にしか見えない。 原発の核燃料廃棄物の処理計画が破綻しているように、国債の借金返済はしなくても大丈夫という理論は正しいの? 10年間のアベノミクス政策を経た現状。 ・円安・株高になり良かったらしいが、アベノミクスと円安・株高の因果関係は不明瞭らしい。 ・当時1ドル70円まで行った過度な円高から100円程度の円安になった時は「良かった」が、近年の150円という安過ぎる状態は良くない。 ・雇用状況は良くなったが、非正規雇用のため給与は増えず、中間所得層が減り所得格差が開いた。 ・富裕層と大企業は財産を増やしたが、中間層以下には恩恵はなかった。 ・経済成長のけん引役になる新しい産業は生まれなかった。有望だと思っていたデジタル技術は逆に世界からかなり遅れてしまった。 ・3.11の後で地球温暖化対策も急務だったので、自然エネルギー開発に期待していたが原子力依存から脱却できなかった。 本書を読んで分かったこと。 ・現在の経済理論は、経済成長ありきの原理である。 ・リフレ政策(後にアベノミクスと呼ばれる)に(白川が総裁時の)日銀と財務省は反対だった。 ・日銀の独立性確保が問題視される中、安倍内閣はリフレ派の元財務官僚の黒田を日銀総裁にした。 ・「中央銀行がインフレ的な政策をとればインフレが起こる」という考えは間違いであることが証明された。 ・日本の高齢者は金持ちだが金を使わない。若者は未来に不安だから金は使わず貯蓄に回す。 ・日本社会は現状を維持することで精一杯になっている。 ・成長戦略は必要だが、成長の先にどんな社会を作りたいかを考えている人はいない。 ・より良い未来の構想がない政治には継続安定を求めるしかない。 ・日銀の使命→物価の安定を維持すること。 ・日本は理論を変更する(過ちを認める)のを嫌がる。一度はまり込んだら引き返す決断が遅れがち。 ・民主的な政治が続くためには、時々政権交代があった方がよい。その方が、国民の声が反映されやすくなる。 ・政権交代のたびに、役人がコロコロ変わる人事はよくない。 何かの知識を得たいと思ったら、類似の本を10冊くらい読むのがいいという。 まず基礎知識のために3冊、次に視点の異なる本を3冊、最後により専門的な内容のもの。 基礎知識は池上彰、佐藤優のお二人から得るのがいいと思っているが、それ以外ではどこから情報を得ればいいか困っている。 好き嫌いで主観的評価に偏る人が多いので、客観的評価を行なえる人を見つけたい。 本書で沢山の人の意見を聞くことにしたのは、共通認識と個人的な偏った意見を知るため。 本書は日銀関係者が多数登場している。 アベノミクス下で起きている現実の課題をどのように分析し、どう対応してきたかという様子がよく分かる。 白川方明・日銀元総裁、中曽宏・黒田日銀時の元副総裁、藻谷浩介・エコノミストの3名はもう少し意見を聞きたいと思った。 「金融政策の過失は証明できない。500兆円の国債購入、30兆円の株式買い上げの是非を裁判で判断することはできない。」 と書いてあった。 アベノミクスの成果や弊害も、結局は各個人の判断にゆだねるしかないということか。
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