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ロシアによるウクライナ侵攻を受けての緊急出版。
戦争を仕掛けたのは、プーチンでなく、米国とNATOだ。
「プーチンは、かつてのソ連やロシア帝国の復活を目論んでいて、東欧全体を支配しようとしている」――西側メディアでは、日々こう語られているが、「ウクライナのNATO入りは絶対に許さない」とロシアは明確な警告を発してきたのにもかかわらず、西側がこれを無視したことが、今回の戦争の要因だ。
ウクライナは正式にはNATOに加盟していないが、ロシアの侵攻が始まる前の段階で、ウクライナは「NATOの“事実上”の加盟国」になっていた。米英が、高性能の兵器を大量に送り、軍事顧問団も派遣して、ウクライナを「武装化」していたからだ。ロシアが看過できなかったのは、この「武装化」がクリミアとドンバス地方(親露派が実効支配するウクライナ東部)の奪還を目指すものだったからだ。
「我々はスターリンの誤りを繰り返してはいけない。手遅れになる前に行動しなければならない」とプーチンは注目すべき発言をしていた。つまり、軍事上、今回のロシアの侵攻の目的は、何よりも日増しに強くなるウクライナ軍を手遅れになる前に破壊することにあった。
ウクライナ問題は、元来は、国境の修正という「ローカルな問題」だったが、米国の政策によって、ウクライナ問題は「グローバル化=世界戦争化」した。
いま人々は「世界は第三次世界大戦に向かっている」と話しているが、むしろ「すでに第三次世界大戦は始まった」。
米国はウクライナ人を“人間の盾”にしてロシアと戦っているのだ。
Posted by ブクログ 2024年02月27日
約1年半前に書かれた、ロシアウクライナ戦争を中心に世界の動向を考察した本です。
そもそもこの戦争の経緯とは何なのか、ロシアがウクライナに侵攻した理由とは。
ミアシャイマーの見解も時折交えており、現実的観点から俯瞰して世界の構造を理解できる本です。
最近発売された、エマニュエル・トッドの「西側の敗北」...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月30日
■読む目的
・ウクライナ侵攻関するエマニュエル・トッドの見方に、佐藤優が非常に評価していたためどのような主張なのかを確認する
・家族構造をメインの研究テーマとしている歴史人類学者がどのように地政学や国際情勢を見るのか気になる
■感想
世界の各国・各地域の家族構成という視点からここまで世界情勢を俯瞰...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月01日
第一次世界大戦の時のように起きてしまった事態に皆が驚いている
アメリカとイギリスはウクライナ人を人間の盾にしてロシアと戦っている
戦争がアメリカ文化の一部になっている
アメリカは他国を侵略することも普通のことだと考える基盤がある
ロシアにとっても予想外
共同体家族。結婚後も親と同居、親子関係は権威主...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月10日
日本にいるとどうしても西側メディアの情報量が多くなってしまうので、
ロシア側の目線でウクライナ問題を見るという目的で読むには
とても良い本だった。
作者のエマニュエル・トッド氏は西側の考え方にも精通した上で
どちらかというとロシア寄りの立場で本書を書いている。
★ロシア目線でのウクライナ侵攻
...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月30日
ウクライナは善、ロシアは悪、は果たして本当だろうか?テレビニュースしか見ていない人たちはそれ以外の判断材料を持っていない。しかし限られた、そして一面しか見ていない中でどれだけ正確に真実を見極められるだろうか。
第三次世界大戦がすでに始まっている、とのエマニュエルドット氏の言葉は衝撃的てはあるが、本書...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月16日
なるほどな〜 こういう見方をする人もいるのか〜と、新鮮な発見があった
筆者は言わずとしれたエマニュエル・トッドさん
フランス人の政治学者
本書では、ウクライナとロシアの戦争について。すでに第三次世界大戦は始まっている!と筆者は説く。
たしかに、ウクライナのバックにはアメリカとイギリスがいる。
...続きを読む
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