西洋の敗北と日本の選択

西洋の敗北と日本の選択

950円 (税込)

4pt

英語版以外の25カ国で翻訳され、日本でも累計9万部のベストセラー『西洋の敗北』の著者、エマニュエル・トッドの最新作。

〈私の多くの予言のなかでも「西洋の敗北」は、最もすぐに実現したものです。しかし「西洋の敗北」が具体的にどんな形をとるかは予言していません〉とトッド氏自身が述べているように、問題は、「西洋の敗北」がどんな形で現れるかだ。
すでに起きているウクライナ戦争、イスラエル・イラン紛争、トランプ関税、米欧の分裂と対立は、いずれも「西洋の敗北」が現実化したものである。
さらに今後、起きるのは、NATOの決裂か? ドル基軸体制の終焉か? 米国覇権の崩壊か? そして日米同盟はどうなるのか?
「西洋の敗北」「西洋の分裂」を受けて、日本はどうすればよいのか?
トッド氏はこう指摘する。
〈日本がかなり困難な状況にあることは間違いありません。米国が当てにならないなかで、中国と対峙しなければならないからです。
現状で私がお勧めしたいのは、欧州と米国のヒステリーに極力関わらず何もせずに静観すること、しかし密かに核武装を進めることです。
米国が自国の核を使って日本を守ることは絶対にあり得ない。核は「持たないか」「自前で持つか」以外に選択肢はないのです〉

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西洋の敗北と日本の選択 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    西洋の敗北。読む前にも薄々と感じていたアメリカの危うさ、ヨーロッパも力がない感じ、そして得体の知れないロシア、中国のパワー。そういったことが、読むとスッキリとしました。
    そうか、西洋は敗北していたのか、そう言われると、いろんなことが腑に落ちる、そういう本でした。
    少し偏ったところはあるにせよ、良い本

    0
    2025年11月02日

    Posted by ブクログ

    西洋の敗北。狭義の西洋である米英仏にはもはやエンジニアも技術者も労働者はおらずものは作れない。広義の西洋である日独はモノづくりは残っているが米国の保護国になってしまっている。

    宗教ゼロ状態の米英仏はウクライナ戦争への大義も戦略もなく場当たり的に進め、兵器製造の観点からして敗北は必至。
    経済制裁もG

    0
    2025年10月26日

    Posted by ブクログ

    いま、個人的に最も信頼できる知識人がエマニュエル・トッドだと思う。その世界認識は極めてラディカルかつ本質的である。
    トッドは言う。

    私自身の世界である「西洋の民主主義」を、共につくり出した英国、米国、フランスの三極が、いま崩壊しつつある。−中略−英米仏という三極の崩壊は、価値観の面でとくに著しい。

    0
    2025年10月14日

    Posted by ブクログ

    おもしろい視点です
    なるほどな、私たちが薄々感じていたことを
    明確に表現されてます

    アメリカに同調しすぎない
    属国からの脱却が
    今、求められようとしているのかもしれない

    0
    2025年09月25日

    Posted by ブクログ

    『西洋の敗北と日本の選択』の著者エマニュエル・トッドは、歴史人口学と家族人類学を基盤とした独自の分析で世界情勢を読み解く研究者である。彼はかつて唯一ソ連崩壊を予見した人物として知られており、その洞察力には定評がある。フランス人でありながらロシアの思考様式を尊重し、西欧的価値観を相対化する姿勢は、一見

    0
    2025年11月19日

    Posted by ブクログ

    西洋の敗北は、未だ英語訳がされないまま。

    一方、日本人は、著者の話をよく聞いてくれるのだという。冒頭の「日本の読者へ」という、20ページに及ぶ文章にそれがよく現れている。



    0
    2025年11月02日

    Posted by ブクログ

     この著者が書いた「西洋の敗北」は世界25ヵ国で翻訳され出版されているのだが、英語訳は未だされずに英語圏では出版されていないというのは驚きだ。「西洋の敗北」は日本で大変よく読まれ大ヒットしてるので、当然アメリカでも出版されていると思い込んでいたが、アメリカは意外と「自由の国」ではないということがこの

    0
    2025年10月22日

    Posted by ブクログ

    決して万人受けはしないとは思うが、日本の核武装を推奨したりと今までに見たことの無いポジションでの各種ご意見はとても興味深い。
    親露・反米の発言の数々で、英語圏で未だに翻訳されてない事をいわば名誉だと開き直っている姿勢にも笑ってしまったw
    「西洋の敗北」はあまりに骨太そうで今まで避けていたが、この人が

    0
    2025年09月30日

    Posted by ブクログ

    ウクライナ情勢と米国の思惑
    ●ウクライナは米国の援助なしでは戦争を続けられず、援助があってもロシアに勝てないことが明らかになった。
    ●そのため、資金や武器を他国に依存してきたウクライナに停戦・和平案を受け入れさせることは理にかなっている。
    ●強力な軍事支援でウクライナを事実上NATO側に組み込み、こ

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    日本を核武装すべき、ロシアとの友好関係を構築すべきという提言はとても重要。日本も真面目にこの議論をすることが急務だと感じた。
    ハンガリーのオルバン首相との対談についても興味深かった。
    イスラエルへのスタンスも考えさせられた。
    雑誌などへの原稿のまとめではあるが、有意義な書であった。

    0
    2025年09月21日

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