西洋の敗北と日本の選択

西洋の敗北と日本の選択

ビジネス・実用
950円 (税込)

4pt

英語版以外の25カ国で翻訳され、日本でも累計9万部のベストセラー『西洋の敗北』の著者、エマニュエル・トッドの最新作。

〈私の多くの予言のなかでも「西洋の敗北」は、最もすぐに実現したものです。しかし「西洋の敗北」が具体的にどんな形をとるかは予言していません〉とトッド氏自身が述べているように、問題は、「西洋の敗北」がどんな形で現れるかだ。
すでに起きているウクライナ戦争、イスラエル・イラン紛争、トランプ関税、米欧の分裂と対立は、いずれも「西洋の敗北」が現実化したものである。
さらに今後、起きるのは、NATOの決裂か? ドル基軸体制の終焉か? 米国覇権の崩壊か? そして日米同盟はどうなるのか?
「西洋の敗北」「西洋の分裂」を受けて、日本はどうすればよいのか?
トッド氏はこう指摘する。
〈日本がかなり困難な状況にあることは間違いありません。米国が当てにならないなかで、中国と対峙しなければならないからです。
現状で私がお勧めしたいのは、欧州と米国のヒステリーに極力関わらず何もせずに静観すること、しかし密かに核武装を進めることです。
米国が自国の核を使って日本を守ることは絶対にあり得ない。核は「持たないか」「自前で持つか」以外に選択肢はないのです〉

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 国際
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春新書
  • タイトル
    :
    西洋の敗北と日本の選択
  • タイトルID
    :
    2006534
  • ページ数
    :
    208ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年09月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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西洋の敗北と日本の選択 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    著者の深い考察に感銘を受けた。アメリカによるニヒリズムは、我が国の自立、核武装を真剣に検討するキッカケになっていくと考えた。

    0
    2026年08月03日

    Posted by ブクログ

    西側の都合の良い情報に惑わされることなく、世界情勢の現状を直視するための良書
    G7でありながら、著者曰くBRICSの先駆けである日本の外交力もまた試されている

    0
    2026年05月31日

    Posted by ブクログ

    知人の昨年のベスト本1位と聞き、今年1冊目はこの本に決めた。なるほど、日頃見聞きするニュースの報道とは全く違った角度から世界を見せてくれる劇薬だった。

    ウクライナ戦争や中東情勢といった時事的なトピックもさることながら、トッド氏の提唱する家族人類学・人口歴史学というアプローチ自体が非常に興味深い。
    家族形態に着目した人類学の巨人レヴィ=ストロースと、トッド氏が遠い親戚に当たるというのもかなりアツかった。インタビュー本1冊で終わるのも勿体無いし、そのうちトッド氏の著作はきちんと読んでみたい。

    そして、これはトッド氏の意図を超えた解釈かもしれないが、読み進めるうちに僕の中に湧いてきたのが、普段は当たり前に信じている民主主義こそが正義というドグマへの疑念だ。
    民主主義的でないロシアや中国、イランといった国々でも人々は幸福に暮らしているし、西洋の民主主義国は現在、深刻な危機に瀕している。
    こと、トッド氏曰く「直系家族」の国である日本においては、果たして民主主義は本当に最適な政治形態なのだろうか。もしかすると、権威主義のもとで、公権力に対してはなあなあに接しつつ、市民生活の次元で幸せを追求することの方が「本音と建前」の国民性に合っているのではないか。
    ほんの思いつきに過ぎないが、考えがいのあるテーマだと思う。しばらく、じっくりと温めてみたい。

    0
    2026年01月10日

    Posted by ブクログ

    普段いかに親米的な情報しか得られていなかを実感した。米英を中心とする西洋の敗北を述べる内容。世界で25ヶ国語に翻訳されていながら、英語版のみ出版されていないという事実から、内容が米英に都合が悪く、また米英の言論空間が閉鎖的になっていることが窺える。現状を破壊する衝動を表すニヒリズムという概念からウクライナ、イスラエルの惨状を語り、いずれにおいてもアメリカが敗北していると述べられる。ニヒリズムの原因は宗教のゼロ状態がもたらす価値観の空白にあるとされている。この点については生活の中で宗教が意識されない日本はどうなのかと個人的に気になった。また、家族構造の観点から社会や経済を説明する視点は初めて触れたため興味深かった。直系家族型という点で日本とドイツは共通しており、製造業が競争力を維持できているのは直系家族型のためであるそう。著者は一貫して勤勉な技術者、労働者を重視しており、物理的な生産能力が戦争の勝敗を分ける。金融で膨らむGDPは時代遅れの指標であり、GDPで劣るロシアがウクライナ戦争を継続出来ているのは生産能力で勝るため。

    0
    2025年12月29日

    Posted by ブクログ

    2025/12/28 エマニュエル・トッド 「西洋の敗北と日本の選択」☆
    「米国覇権体制の終焉=西洋の敗北」が著者の主張ポイント。
    その著書は世界25ヵ国語に翻訳されたが、英語版は出来ていない。
    トッド氏は、英語版禁書の事実が本書の真実性と価値を表すと。
    1.米国覇権の終焉
    (1)米国は財政赤字・貿易赤字[各々Δ1兆ドル/年]のファイナンスが必要。
    そのためにドル高を堅持して、ドルへの投資を確保している。その結果、金融業は好況化し、投資家・銀行家・弁護士・会計士の仕事は活況。
    他方、実力以上のドル高は、産業へダメージとなり、空洞化をもたらしている。産業人は仕事を失い生活レベルを下げている。これらが社会の分断をもたらし、米国社会を混迷させている。
    (2)双子の赤字は米国に長く収入以上の生活をもたらし、国民を怠惰にした。
    もはやプロテスタンティズムの倫理精神は存在しない。
    まともな産業人がいない中でトランプが「国内産業の復興」を呼びかけても実現は不可能。ex.スマートフォンの製造を中国から米国へ移すことは不可能・・・担い手不在
    (3)トッド氏は米国経済と世界覇権は既に破綻していると。
    トランプ氏は最後の見届け役。

    2.軍産複合体が主導して、軍事産業の強化と資本主義体制の延命
    ①米国は軍需産業が主導 優位性がある 社会意識の劣化
    ②欧日亜の防衛予算増額 米国からの兵器購入
    ③個別の戦争を展開     ウクライナ・ガザ

    3.米国覇権体制の最後の勝負は「AI相場の現実化」
      現代の米国の生き残り策は「AI社会の実現」
      「世界の冨」が米国市場のAI関連相場の引き上げに向かっている
      その相場上昇が米国ドルへの投資を支えている
      行方は二通り
    ①AI社会の実現 主導した米国に創業利益、覇権を持続
    ②AI社会が実現不可能→相場の大崩れ・米国覇権の終わり
    それにしても恐ろしい問題提起である。早期に英語訳が出ることを祈りたい。

    2025/12/30 追加その2「西洋の敗北と日本の選択」
    1.ウクライナ戦争はロシアの勝利とトッド氏の判定
     軍事生産力で西側を圧倒 米国などは生産力を持たない
     マクロン仏大統領「フランスの武器庫は空っぽだ」
     ただしそれならばプーチンの「限定核使用の恫喝」はなぜ?
     トッド氏のロシア贔屓はちょっと不思議なくらい過大
    2.トランプ関税 狙い判るが、実現性は皆無→悲惨な結末へ
     双子の赤字を一気に解決する秘策としては一理ある
     ただし「製造業の国内回帰」を実現する基盤は既にない
     米国経済は①金融②AIに向けられている 過大な利益期待
     したがって最終的には「増税とインフレ」が現実化、悲惨な生活
    3.独露ガスパイプライン「ノルドストリーム」の破壊
     これは両国へのテロ行為 特にドイツが抗議しないのは謎
     ドイツは米国の属国性明らかに 120の米軍基地が存在(全NATOの半分)
     米国が独露の離反を図った 「メルケル政権の親露政策」修正(ただし退任後)
    4.英国公共サービスの劣化 (サッチャー以降の英国)
     資本主義経済=民主主義政治体制は社会インフラの適切な供給が出来なくなった   既得権・ポピュリズム
     専制体制(中国・ロシア)に劣後する?
     →ただし国民の自由の享受という点では圧倒的差があると思う
    5.「米国の覇権」が世界中で綻び始めている=これが本質
      BRICSの対米離反拡大 
      サウジアラビア・イランが中国媒介として接近
      インドやブラジルもロシア貿易拡大 対露制裁を無視
    6.ドル基軸体制の行方
      急激な崩壊は世界経済へ打撃
      「新たな体制」への移行は着実に ?いかなる体制
      米国の死活問題 過剰な生活水準の是正
      ←膨大な貿易赤字を、タダでファイナンスしてきた「特権」

    0
    2025年12月30日

    Posted by ブクログ

    『第三次世界大戦はもう始まっている』は上手い新書タイトルだった。それを継続し「ヨーロッパは敗北しつつある(テクノロジー開発が劣位にある)」「イスラエルは民族浄化がアイデンティティになっている」/『西洋の敗北』は25ヶ国語に翻訳されたが、米国版は出ていないという、「それは名誉なことです」、
     「日本本土への核攻撃に、アメリカが核報復を覚悟して報復してくれるはずはない」。日本に核保有を勧めているのは、論理的には正しいだろう、政治は倫理でやるものではない。
     2016年トランプ当選を予想したのは「白人男性の平均寿命がわずかだが減少している(幸福度の低下)」もうすぐ非白人が過半数になる焦燥からの反発を見たからだった、アメリカは周期的に“世界の警察官”を放棄し“受益国負担”を求める。もちろんC国には規律の根底となる「自由な言論」がない。

    0
    2026年09月18日

    Posted by ブクログ

    この本を読めること自体、叶わない人達がいるーそれも英語圏に、ということがまず衝撃的だった。日本がいかに自立した国家となるのか、あまり真剣に考えてこなかった自分の視野がひろがったように思う。

    0
    2026年08月19日

    Posted by ブクログ

    この本はベストセラー『西洋の敗北』を踏まえた上で読むべきだと思うのですが、今さら読む気にもなれずAIに教えてもらうことにした。AIの回答は、『西洋の敗北』の主張は以下4点で
    1.西洋の衰退は内部から始まっている
    2.ウクライナ戦争は西洋の限界を示した
    3.アメリカの覇権は弱まっている
    4.世界は多極化へ向かう
    但し、異論も多く、専門家の間では賛否が分かれているとのこと。
    この『西洋の敗北と日本の選択』では、実質的に上記の再掲と、『西洋の敗北』にはなかったイスラエル・イラン問題について言及されています。もう『西洋の敗北』は読まなくてもいいかな。
    この方がここまでロシア贔屓だとは知りませんでした。見方はいろいろあるにせよ、先制攻撃はロシアで、たくさんの人が亡くなっている。ロシアが武力行使をしなければこうなってないと思うのだが、それでもロシアを擁護するんだろうか。
    イラン、イスラエルについて。本書は7部構成だが、5件目は「イスラエルは神を信じていない」7件目は「危険なのはイランより米国とイスラエル」だ。著者はユダヤ人つながりはあるが、ユダヤ人なのかキリスト教徒なのかわからないとのこと。「伝統的なユダヤ的価値観」と「イスラエル国家の行動」との乖離を指摘し、もはやイスラエルとの縁は感じないそうだ。日本でも、ユダヤ教の国ということは知っているが、イスラエルは好戦国という印象しかない人は多いだろう。そういう意味では、アメリカとイスラエルは近いのかもしれない(トランプはイスラエルをポイ捨てたようだが)。ユダヤ教に固執しているのに、八方へ虐殺的に武力行使をして憚らないイスラエル。イスラエルの建国の志は消えつつあり、もう宗教はどうでもいいのだろうか。
    この著者は日本には核保有を勧めていたり、他にもいろいろありますが、『西洋の敗北』の延長、または『西洋の敗北』につながる内容が多いようです。『西洋の敗北』は英語に翻訳されていないそうですが、特にアメリカはそんな話に耳は貸さないでしょう。本物のインテリ層なら英語訳がなくても読むでしょうが、その上で何を言ったところで、アメリカでは意味を持たないように思います。
    この方は少々ロシア寄りだとは思うものの、日本はアメリカ側のものの考え方をしがちなので、ヨーロッパ人の世界情勢の見方として一読する意味はあるかと思います。英語圏以外で、こういう視点の方の著書が他にあれば読んでみたいです。(でもそれが中国人だったら批判的に考えるだろうな…と思うとやっぱり私も西側人間だな)内容は理解できても、ここに書くのは難しい。。。

    0
    2026年07月19日

    Posted by ブクログ

    西洋の枠組みにちょっと疑問はあるが、興味深い内容でした。
    成田氏との対談では、結構成田氏の質問に押されてる感じなのが面白い。
    逆に成田氏の、民主主義が資本主義に乗っ取られるという言葉が、結構的を得ているように感じた。

    0
    2026年06月19日

    Posted by ブクログ

    ー グローバリズムによって、米国の労働者階級は安価で質の良い製品を自分で「生産」せず「消費」してきました。しかし「生産者」と違って「消費者」は「共同体」には属さない存在です。ちょうど、帝国の富によって生きながらえたローマ帝国末期の「平民」のように、「労働者」とは言えません。

    「民主主義」は「消費者」ではなく「労働者」によって支えられるもので、そうした「労働者」が消滅したことで米国の「自由民主主義」は「リベラル寡頭制」へと変質してしまいました。 トランプを支持しているのも「労働者」というより、基軸通貨ドルの恩恵の下で生活している「消費者=平民」なのです。 ー

    資本主義と民主主義の二人三脚の崩壊の先にある新たな政治経済の枠組みってなんだろうか。

    イスラエルを駆り立てる戦争への欲動は、どこで誰が止められるのだろうか。

    0
    2026年04月29日

西洋の敗北と日本の選択 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 国際
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春新書
  • タイトル
    :
    西洋の敗北と日本の選択
  • タイトルID
    :
    2006534
  • ページ数
    :
    208ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年09月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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