配信予定・最新刊

作品一覧

  • なぜ日本が世界に必要なのか
    NEW

    なぜ日本が世界に必要なのか

    ビジネス・実用

    5.0
    1巻1,100円 (税込)
    現代最高の知識人による唯一無二の日本論 「自然人」らしさ、ユーモア、独自の言語が日本の強みだ!――現代最高の知識人による、最も今日的で画期的な「日本文明論=地政学」。  世界の行く末は、第二次大戦の敗戦国である日独の選択にかかっている。対米追従を深めるドイツに対し、日本はどうするのか?  歴史的に「悪い選択」をしてきたドイツとは反対に、日本は「良い選択」をするだろうと歴史家として予測している。日本人の方がドイツ人よりもユーモアセンスがあるからだ。ユーモアセンスは、ドイツでは完全に破壊されてしまった。厳格なルター主義が、「人類の自然な能力」を根絶してしまったのだ。多くの戦争の原因となった「過剰な生真面目さ」がドイツを支配しているが、日本はそうではない。  日本には「この世の美しさと喜び」に幸せを感じる「自然人らしさ」が生き続けている。この点は、ドイツ――偉大な哲学者、物理学者、数学者を誇るが、硬直的で人間味に欠け、あまりに暗いドイツ――と大きく異なる。 「自然人」はドイツでは死滅した。それゆえにこの国はナチズムを生みだしたが、日本には「自然な人間」「人間らしい人間」が今も存在している。だからこそ、日本人は戦争を拒否できると私は信じる。  もし日本がワシントンの圧力に抵抗するなら、その抵抗自体が世界の平和にもたらす利益は測り知れない。米国に対する日本の独立は「平和」に貢献するだろう――「日本の対米自立」を世界が求めている。
  • 2030 来たるべき世界

    2030 来たるべき世界

    ビジネス・実用

    3.6
    1巻990円 (税込)
    トッド、緊急来日。「西洋の敗北」が現実となった今、世界はどこへ向かうのか。そして2030年、激動の世界で日本に残された道とは何か。戦争への欲望とテクノロジーの暴走を前にした人類へ、世界最高の知性たちからの「最後の処方箋」
  • 西洋の敗北と日本の選択

    西洋の敗北と日本の選択

    ビジネス・実用

    3.9
    1巻950円 (税込)
    英語版以外の25カ国で翻訳され、日本でも累計9万部のベストセラー『西洋の敗北』の著者、エマニュエル・トッドの最新作。 〈私の多くの予言のなかでも「西洋の敗北」は、最もすぐに実現したものです。しかし「西洋の敗北」が具体的にどんな形をとるかは予言していません〉とトッド氏自身が述べているように、問題は、「西洋の敗北」がどんな形で現れるかだ。 すでに起きているウクライナ戦争、イスラエル・イラン紛争、トランプ関税、米欧の分裂と対立は、いずれも「西洋の敗北」が現実化したものである。 さらに今後、起きるのは、NATOの決裂か? ドル基軸体制の終焉か? 米国覇権の崩壊か? そして日米同盟はどうなるのか? 「西洋の敗北」「西洋の分裂」を受けて、日本はどうすればよいのか? トッド氏はこう指摘する。 〈日本がかなり困難な状況にあることは間違いありません。米国が当てにならないなかで、中国と対峙しなければならないからです。 現状で私がお勧めしたいのは、欧州と米国のヒステリーに極力関わらず何もせずに静観すること、しかし密かに核武装を進めることです。 米国が自国の核を使って日本を守ることは絶対にあり得ない。核は「持たないか」「自前で持つか」以外に選択肢はないのです〉
  • 西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

    西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻2,800円 (税込)
    米国と欧州は自滅した。 日本が強いられる「選択」は? ロシアの計算によれば、そう遠くないある日、ウクライナ軍はキエフ政権とともに崩壊する。 戦争は“世界のリアル”を暴く試金石で、すでに数々の「真実」を明らかにしている。勝利は確実でも五年以内に決着を迫られるロシア、戦争自体が存在理由となったウクライナ、反露感情と独経済に支配される東欧と例外のハンガリー、対米自立を失った欧州、国家崩壊の先頭を行く英国、フェミニズムが好戦主義を生んだ北欧、知性もモラルも欠いた学歴だけのギャングが外交・軍事を司り、モノでなくドルだけを生産する米国、ロシアの勝利を望む「その他の世界」…… 「いま何が起きているのか」、この一冊でわかる! ・ウクライナの敗北はすでに明らかだ ・戦争を命の安い国に肩代わりさせた米国 ・ウクライナは「代理母出産」の楽園 ・米国は戦争継続でウクライナを犠牲に ・米情報機関は敵国より同盟国を監視 ・NATO目的は同盟国の「保護」より「支配」 ・北欧ではフェミニズムが好戦主義に ・独ロと日ロの接近こそ米国の悪夢 ・ロシアは米国に対して軍事的優位に立っている ・モノではなくドルだけを生産する米国 ・対ロ制裁でドル覇権が揺いでいる ・米国に真のエリートはもういない ・米国に保護を頼る国は領土の20%を失う ・日独の直系社会のリーダーは不幸だ ・日米同盟のためにLGBT法を制定した日本 ・NATOは崩壊に向かう 日米同盟は?
  • 人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来

    人類の終着点 戦争、AI、ヒューマニティの未来

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻990円 (税込)
    ウクライナで、パレスチナで命が失われ、世界大戦はすぐそこにある。ビッグデータを餌に進化するAIは専制者と結びついて自由社会を脅かし、人間の価値や自律性すら侵食しかねない。テクノロジーが進むほど破壊的で不確実になる未来──世界最高の知性が全方位から見通す。
  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

    問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

    ビジネス・実用

    4.1
    1巻869円 (税込)
    世界の頭脳であるフランス人人口学者のエマニュエル・トッド氏と、ジャーナリストの池上彰氏が、ウクライナ戦争後の世界を読み解く。覇権国家として君臨してきたアメリカの力が弱まり、多極化、多様化する世界が訪れる──。この世界はどうなっていくのか。
  • トッド人類史入門 西洋の没落

    トッド人類史入門 西洋の没落

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻880円 (税込)
    世界の混迷の起源がわかる! トッド理解の最良の入門書にして、主著『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』を読み解くための最適なガイド。政治学、経済学ではわからない現代の混迷(「西洋の没落」)を人類学が解き明かす。「世界」がそれまでとは違って見えてくる! 世界で物議を醸した仏フィガロ紙インタビュー「第三次世界大戦が始まった」も特別収録。 『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』 ―「21世紀の人文書の古典だ」(佐藤優氏) ―「読めば読むほど味わい深い」(片山杜秀氏) 内容 1日本から「家族」が消滅する日――「家族」の重視が少子化を招く E・トッド 2ウクライナ戦争と西洋の没落――「露と独(欧州)の分断」こそが米国の狙いだ トッド+片山+佐藤 3トッドと日本人と人類の謎――「西洋人」は「未開人」である 片山+佐藤 4水戸で世界と日本を考える――日本に恋してしまった トッド 5第三次世界大戦が始まった――弱体化する米国が同盟国への支配を強めている トッド ●エマニュエル・トッド 1951年生。フランスの歴史人口学者・家族人類学者。国・地域ごとの家族システムの違いや人口動態に着目する方法論により、「ソ連崩壊」「米国発の金融危機」「アラブの春」、さらにはトランプ勝利、英国EU離脱なども次々に“予言”。著書に『老人支配国家 日本の危機』『第三次世界大戦はもう始まっている』など。 ●片山杜秀 1963年宮城県生。思想史研究者・慶應義塾大学教授。著書に『11人の考える日本人』など。 ●佐藤優 1960年東京都生。作家・元外務省主任分析官。著書に『佐藤優の集中講義 民族問題』など。
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義

    2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻935円 (税込)
    戦争、疫病、貧困と分断、テクノロジーと資本の暴走――歴史はかつてなく不確実性を増している。「転換点」を迎えた世界をどうとらえるのか。縮みゆく日本で、私たちがなしうることは何か。人類最高の知性の目が見据える「2035年」の未来予想図。
  • 我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源

    我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源

    ビジネス・実用

    3.9
    1巻2,400円 (税込)
    ホモ・サピエンス誕生からトランプ登場までの全人類史を「家族」という視点から書き換える革命の書! 人類は、「産業革命」よりも「新石器革命」に匹敵する「人類学的な革命」の時代を生きている。「通常の人類学」は、「途上国」を対象とするが、「トッド人類学」は「先進国」を対象としている。世界史の趨勢を決定づけているのは、米国、欧州、日本という「トリアード(三極)」であり、「現在の世界的危機」と「我々の生きづらさ」の正体は、政治学、経済学ではなく、人類学によってこそ捉えられるからだ。 下巻では、「民主制」が元来、「野蛮」で「排外的」なものであることが明らかにされ、「家族」から主要国の現状とありうる未来が分析される。  「核家族」――高学歴エリートの「左派」が「体制順応派」となり、先進国の社会は分断されているが、英国のEU離脱、米国のトランプ政権誕生のように、「民主主義」の失地回復は、学歴社会から取り残された「右派」において生じている。  「共同体家族」――西側諸国は自らの利害から中国経済を過大評価し、ロシア経済を過小評価しているが、人口学的に見れば、少子高齢化が急速に進む中国の未来は暗く、ロシアの未来は明るい。  「直系家族」――「経済」を優先して「人口」を犠牲にしている日本とドイツ。東欧から人口を吸収し、国力増強を図かるドイツに対し、少子化を放置して移民も拒む日本は、国力の維持を諦め、世界から引きこもろうとしている。
  • 我々はどこから来て、今どこにいるのか? 上 アングロサクソンがなぜ覇権を握ったか

    我々はどこから来て、今どこにいるのか? 上 アングロサクソンがなぜ覇権を握ったか

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻2,400円 (税込)
    ホモ・サピエンス誕生からトランプ登場までの全人類史を「家族」という視点から書き換える革命の書! 人類は、「産業革命」よりも「新石器革命」に匹敵する「人類学的な革命」の時代を生きている。「通常の人類学」は、「途上国」を対象とするが、「トッド人類学」は「先進国」を対象としている。世界史の趨勢を決定づけているのは、米国、欧州、日本という「トリアード(三極)」であり、「現在の世界的危機」と「我々の生きづらさ」の正体は、政治学、経済学ではなく、人類学によってこそ捉えられるからだ。 上巻では、これまで「最も新しい」と思われてきた「核家族」が、実は「最も原始的」であり、そうした「原始的な核家族」こそ「近代国家」との親和性をもつことが明らかにされ、そこから「アングロサクソンがなぜ世界の覇権を握ったか」という世界史最大の謎が解き明かされる。
  • 出口なきウクライナ戦争

    出口なきウクライナ戦争

    ビジネス・実用

    -
    1巻220円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●元駐米大使が語る 日本が学ぶべき教訓 「反撃能力」を導入し「核戦力共有」の議論を 佐々江賢一郎 ●世界は第三次大戦の瀬戸際 仏独日は阻止に動く時 エマニュエル・トッド/聞き手:鶴原徹也 ●変容する戦争報道 ウクライナ報道と日本のテレビ 音 好宏 ●ゼレンスキー大統領の要請にどう応えるか 国連安保理改革の方向性 神余隆博
  • 第三次世界大戦はもう始まっている

    第三次世界大戦はもう始まっている

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻850円 (税込)
    ロシアによるウクライナ侵攻を受けての緊急出版。  戦争を仕掛けたのは、プーチンでなく、米国とNATOだ。 「プーチンは、かつてのソ連やロシア帝国の復活を目論んでいて、東欧全体を支配しようとしている」――西側メディアでは、日々こう語られているが、「ウクライナのNATO入りは絶対に許さない」とロシアは明確な警告を発してきたのにもかかわらず、西側がこれを無視したことが、今回の戦争の要因だ。  ウクライナは正式にはNATOに加盟していないが、ロシアの侵攻が始まる前の段階で、ウクライナは「NATOの“事実上”の加盟国」になっていた。米英が、高性能の兵器を大量に送り、軍事顧問団も派遣して、ウクライナを「武装化」していたからだ。ロシアが看過できなかったのは、この「武装化」がクリミアとドンバス地方(親露派が実効支配するウクライナ東部)の奪還を目指すものだったからだ。 「我々はスターリンの誤りを繰り返してはいけない。手遅れになる前に行動しなければならない」とプーチンは注目すべき発言をしていた。つまり、軍事上、今回のロシアの侵攻の目的は、何よりも日増しに強くなるウクライナ軍を手遅れになる前に破壊することにあった。  ウクライナ問題は、元来は、国境の修正という「ローカルな問題」だったが、米国の政策によって、ウクライナ問題は「グローバル化=世界戦争化」した。  いま人々は「世界は第三次世界大戦に向かっている」と話しているが、むしろ「すでに第三次世界大戦は始まった」。  米国はウクライナ人を“人間の盾”にしてロシアと戦っているのだ。
  • 老人支配国家 日本の危機

    老人支配国家 日本の危機

    小説・文芸

    3.7
    1巻880円 (税込)
    本当の脅威は、「コロナ」でも「経済」でも「中国」でもない。 「日本型家族」だ! 核武装から皇室までを語り尽くすトッドの日本論! 磯田道史氏、本郷和人氏とも対談。 若者の生活を犠牲にして老人のコロナ死亡率を抑えた日本だが、社会の存続に重要なのは高齢者の死亡率より出生率だ。 「家族」が日本社会の基礎だが、「家族」の過剰な重視は「非婚化」「少子化」を招き、かえって「家族」を殺す。 (目次) 日本の読者へ――同盟は不可欠でも「米国の危うさ」に注意せよ I 老人支配と日本の危機 1 コロナで犠牲になったのは誰か 2 日本は核を持つべきだ 3 「日本人になりたい外国人」は受け入れよ II アングロサクソンのダイナミクス 4 トランプ以後の世界史を語ろう 5 それでも米国が世界史をリードする 6 それでも私はトランプ再選を望んでいた 7 それでもトランプは歴史的大統領だった III 「ドイツ帝国」と化したEU 8 ユーロが欧州のデモクラシーを破壊する 9 トッドが読む、ピケティ『21世紀の資本』 IV 「家族」という日本の病 10 「直系家族病」としての少子化(磯田道史氏との対談) 11 トッドが語る、日本の天皇・女性・歴史(本郷和人氏との対談)
  • パンデミック以後 米中激突と日本の最終選択

    パンデミック以後 米中激突と日本の最終選択

    ビジネス・実用

    3.9
    1巻825円 (税込)
    新型コロナは国家の衝突と教育階層の分断を決定的なものにした。社会格差と宗教対立も深刻で、トランプ退場後もグローバルな地殻変動は続く。中国の覇権も勢いづく。日本はこの危機とどう向き合えばよいか。世界と人類の大転換を現代最高の知性が読み解く。
  • エマニュエル・トッドの思考地図

    エマニュエル・トッドの思考地図

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻1,606円 (税込)
    時代の趨勢を見極め、その先を見通す知性をいかにして獲得するか。現代を代表する論客が、自身の思考の極意を世界で初めて語りつくす。完全日本語オリジナル。
  • 大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

    大分断 教育がもたらす新たな階級化社会

    ビジネス・実用

    3.9
    1巻850円 (税込)
    【欧州最大の知性が日本読者のために語り下ろした待望の最新刊を電子書籍化】これまで、ソ連崩壊からトランプ大統領の誕生まで数多くの「予言」を的中させてきたエマニュエル・トッド。著者は本書で「現代における教育はもはや、社会的階級を再生産し、格差を拡大させるものになってしまった」と断言する。かつては平等の象徴であった教育だが、今や高等教育の階層化がエリートと大衆の分断・対立を招き、民主主義の機能不全とポピュリズムを生んでいる。本書では、教育格差を軸として、先進各国で起きている分断の本質を家族構造が能力主義・民主主義に及ぼす影響や地政学的要素に鑑みながら、鮮やかに読み解いていく。日本の未来、そして変質する世界の行方は。欧州最大の知性が日本の読者のために語り下ろした、これからの世界情勢を知るために必読の1冊。 ※本書は累計46万部突破「世界の知性」シリーズ中の1作です。 ◆目次より抜粋◆●第1章 教育が格差をもたらした ●第2章 「能力主義」という矛盾 ●第3章 教育の階層化と民主主義の崩壊 ●第4章 日本の課題と教育格差 ●第5章 グローバリゼーションの未来 ●第6章 ポスト民主主義に突入したヨーロッパ ●第7章 アメリカ社会の変質と冷戦後の世界
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

    世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

    ビジネス・実用

    3.3
    1巻792円 (税込)
    資本主義とグローバリズムが民衆を収奪し、ポピュリズムと分断、憎悪が世界を暗雲のように覆う……。民主主義が機能不全を起こす中で、歴史的転換期に入った現代社会。不確実な未来を見通すための確たるビジョンを提示する。これが「世界の知性」の答えだ!
  • トランプは世界をどう変えるか? 「デモクラシー」の逆襲

    トランプは世界をどう変えるか? 「デモクラシー」の逆襲

    ビジネス・実用

    3.6
    1巻792円 (税込)
    トランプ大統領誕生で世界は、日本はどう変わるか? 米・中・露の覇権は? 世界経済は好転するか、保護主義で恐慌に突入か? 日本は自主防衛できるか? 戦争のリスクは増大するか?──反グローバリズムの奔流と新しい世界秩序を最強論客が読み解く!
  • グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命

    グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命

    ビジネス・実用

    3.9
    1巻792円 (税込)
    「グローバリズムへの懐疑」「テロの恐怖の前に世界は」「Gゼロ時代で不安定化する世界はどうなる」「トランプ旋風にみる反知性主義の潮流にどう抗するか」「日本はどうあるべきか」──当代一の知識人が混迷の世界を読み解く。
  • 問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論

    問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論

    ビジネス・実用

    3.9
    1巻896円 (税込)
    大ベストセラー『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』に続く第2弾! 現代最高の知識人、トッドの最新見解を集めた“切れ味抜群”の時事論集。 テロ、移民、難民、人種差別、経済危機、格差拡大、ポピュリズムなど テーマは多岐にわたるが、いずれも「グローバリズムの限界」という問題に つながっている。英国EU離脱、トランプ旋風も、サッチャー、レーガン以来の 英米発祥のネオリベラリズムの歴史から、初めてその意味が見えてくる。 本書は「最良のトッド入門」でもある。知的遍歴を存分に語る第3章「トッドの歴史の方法」は、他の著作では決して読めない話が満載。 「トッドの予言」はいかにして可能なのか? その謎に迫る 日本オリジナル版。 「一部を例外として本書に収録されたインタビューと講演はすべて日本で おこなわれました。その意味で、これは私が本当の意味で初めて日本で 作った本なのです」(「日本の読者へ」より) 【目次】 日本の読者へ――新たな歴史的転換をどう見るか? 1 なぜ英国はEU離脱を選んだのか? 2 「グローバリゼーション・ファティーグ」と英国の「目覚め」 3 トッドの歴史の方法――「予言」はいかにして可能なのか? 4 人口学から見た2030年の世界――安定化する米・露と不安定化する欧・中 5 中国の未来を「予言」する――幻想の大国を恐れるな 6 パリ同時多発テロについて――世界の敵はイスラム恐怖症だ 7 宗教的危機とヨーロッパの近代史――自己解説『シャルリとは誰か?』
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

    グローバリズムが世界を滅ぼす

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻896円 (税込)
    世界経済でいま何が起きているのか? 「雇用や産業を保護するのは間違いで、規制撤廃こそ唯一の成長戦略であり、経済のグローバル化は歴史の必然だ」と言われるが、現実はまったく逆。グローバリズムこそが経済危機、格差拡大、社会崩壊を招くという世界経済の真実に迫る。 【目次】 第1部 グローバリズムが世界を滅ぼす E・トッド H-J・チャン 藤井聡 柴山桂太 中野剛志 第2部 グローバル資本主義を超えて  トータリズム(全体主義)としてのグローバリズム 藤井聡  新自由主義の失敗と資本主義の未来 H-J・チャン  歴史は繰り返す?――第二次グローバル化の未来 柴山桂太  国家の多様性とグローバリゼーションの危機――社会人類学的視点から E・トッド  新自由主義と保守主義 中野剛志 第3部 自由貿易とエリートの劣化 E・トッド 中野剛志 堀茂樹
  • シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧

    シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻968円 (税込)
    『シャルリとは誰か?』で私はフランス社会の危機を分析しましたが、11月13日の出来事〔パリISテロ〕は、私の分析の正しさを悲劇的な形で証明し、結論部の悲観的な将来予測も悲しいことに正しさが立証されてしまいました。 ――「日本の読者へ」でトッド氏はこう述べています。 本書が扱うのは2015年1月にパリで起きた『シャルリ・エブド』襲撃事件自体ではなく、事件後に行なわれた大規模デモの方です。「表現の自由」を掲げた「私はシャルリ」デモは、実は自己欺瞞的で無意識に排外主義的であることを、統計や地図を駆使して証明しています。 ここで明らかにされるのは、フランス社会の危機であり、西欧先進国にも共通する危機で、欧州が内側から崩壊しつつあることに警鐘を鳴らしています。ユーロ、自由貿易、緊縮財政による格差拡大と排外主義の結びつきは、ベストセラー『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』にも通じるテーマで、前著の議論がより精緻に展開されています。
  • ドイツの傲慢 日本の孤立【文春e-Books】

    ドイツの傲慢 日本の孤立【文春e-Books】

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻102円 (税込)
    『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』(文春新書)が大ヒット中のエマニュエル・トッドと池上彰による対談が実現。予断を許さないユーロ圏経済を皮切りに、強大化するドイツを一刀両断! フランスの誇る知性から日本への貴重なアドバイスとは?(※対談は週刊文春2015年8月13・20日合併号に掲載されたものです)
  • 「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告

    「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告

    小説・文芸

    3.6
    1巻865円 (税込)
    冷戦終結と欧州統合が生み出した「ドイツ帝国」。EUとユーロは欧州諸国民を閉じ込め、ドイツが一人勝ちするシステムと化している。ウクライナ問題で緊張を高めているのもロシアではなくドイツだ。かつての悪夢が再び甦るのか?

ユーザーレビュー

  • なぜ日本が世界に必要なのか

    Posted by ブクログ

    西洋の敗北で有名である「エマニュエル・トッド」による最新訳本(2026.9現在)です、これで8冊目となりますが、記録を見ていたら、今から4年以上前の2022年に、現在の状況(ウクライナ、イラン)を踏まえて「第三次世界大戦」状態になっていると看破しているのは、すごい洞察力だと改めて感じました。

    国際連合は、第二次世界大戦の連合国が造った枠組みであり、同盟国が反乱することを抑える仕組みなので、ロシアやアメリカが絡んでいる紛争には全く効果がないのも仕方がないということも徐々に理解できてきました。この本の大事な部分を肝に銘じてこれからのニュースを理解する必要がありますね。

    以下は気になったポイントです。

    ・21世紀において 米国の戦争のスタイルは 技術的には飛躍的に洗練されたが戦争の概念は「非対称性」という植民地主義時代の球体 以前のものに回帰した、軍事力の圧倒的優位という「非対称性」の中で 植民地主義的侵略者側の人的被害は極めてわずかな数に抑えられる一方で、 侵略される側の人的被害は膨大な数に達している。 しかしこの植民地主義的な妄想への回帰 がイランに対する米国の大惨敗を決定づけた。米国が地上戦 なしに空爆 だけで勝利を目指す 中でイランがホルムズ海峡を封鎖し 湾岸 ショックを弾道ミサイルの協議の下に置いた結果、 ウクライナ 戦争ですでに枯渇しつつあった米軍の兵器 在庫は中東でさらに浪費され 米軍は鬱じゃない状況に追い詰められた(p4)

    ・ロシア イラン 中国は米国を がんじがらめにするために今や「連合」を組んでいる、帝国として公開課程にある米国は現在進行している世界大戦で勝利することはできないが完全に撤退することもできない、 なぜなら撤退は「敗北」を意味するからだ、 その敗北はアメリカ国民の贅沢な 消費生活を維持するために世界に経済的に規制し世界から 富を搾取してきた「アメリカ帝国 システムの終焉」を意味することになる (p5)

    ・自然人はドイツでは死滅した それゆえに この国は ナチズムを生み出した、一方日本には自然な人間、 人間らしい人間が今も生き生きと 存在している、 だからこそ日本人は戦争を拒否できると信じる (p13)

    ・こんにちは 我々が西洋に見いだすものは全く別のものである、以前は西洋のリベラルな価値観= 工業生産、 繁栄、 自由、 男女や 米国における黒人と白人の平等、であったが 偽装や価値観を誰も語ることがなくなったのが今日の西洋である、 まず 深刻な現実を直視する必要がある、 それは「 国内産業の空洞化」「 生活水準の低下」「 自由の後退」である(p28)

    ・ウクライナ 戦争の直前 ロシアとベルラッシュの GDP の合計は西側諸国のわずか3.3%であったが、 西側諸国が ウクライナに十分な量の兵器を供給できなかったのに対し 3.3%の方が多くの兵器を供給できた。 つまり この戦争は西洋の 生産性 不足という現実を露呈させた、 同時に 我々が習慣として用いている GDP という数値がもはや物を製造する真の生産力を示してないことも 露わにした(p31)

    ・生産力の衰退は何に起因するのか、 それは 米国・ 英国・ フランスといった西洋の主要国における エンジニア養成の能力の欠如に由来している、人口 が米国の半分以下のロシアの方が 米国よりも多くのエンジニアを輩出している、 これがウクライナ 戦争でロシアが米国に勝利した最大の要因である、 いまだ エンジニア 陽性 能力を維持している日本とドイツはむしろ ロシアに近い状況にある(p32)

    ・西洋の抽出をなしてきた 米国と英国の力強さの源は、 プロテスタンティズムという宗教が持つ「教育の力」であったが このプロテスタンティズム(= 読み書きを重視し 大衆の識字化に貢献)の消滅 が米国における教育の崩壊をもたらした(p33)

    ・ロシア軍が ウクライナに侵入したのは事実であるが、 歴史的な現実を見れば ウクライナを取り込んでロシアの国境にまで至る「 NATO の東方拡大」 ウクライナ人 自身によるウクライナのドンパス地方のロシア系住民に対する武力攻撃、こそが ウクライナ 戦争の真の原因である、 この戦争は基本的に防衛戦争である、という ロシア人の理解は完全に正しい認識である 、筆者に言わせれば ウクライナに武器を提供して戦争を誘発した米国と欧州 こそが 侵略者であるというのが 客観的な事実である (p37)

    ・プロテスタントでは 現世には何の魅力もないとされてきたため に 宗教のゼロ 状態を見出したが、カトリックは宗教としてそれほど厳格ではなく より寛容で人間味のある宗教で「この世界は美しい」という考え方を受け入れる 宗教である、従って カトリックでは偶像は拒絶されず 芸術的な 傑作 に満ち溢れている (p42)

    ・トランプは2つの不可能性に直面している、 すでに敗北している戦争を続けられないが 自らの敗北を認められない。 さらなる 対ロシア制裁を口にする一方で ロシアよりの和平安の受諾を ウクライナに 強要する という 一見不可解なトランプの言動はここから理解できる 、トランプ 政権が ウクライナ 戦争から少しずつ 撤退している様が見て取れる、 しかし 米国の敗北であるという事実は 隠しながら、そうしている。 敗北の責任をゼレンスキー 大統領とウクライナ 国民に押し付けたのは そのためである、 十分な資金と武器を ウクライナに供与しなかったとして責任を欧州諸国に押し付けているのも同様である(p55)

    ・ アメリカは中国に対する経済面で敗北した、 関税 攻撃で中国に圧力をかけようとしたが レアアースの対米輸出規制で反撃されると トランプ大統領は即座に中国に譲歩した、イランへの攻撃はロシアと中国の大国に敗北したという現実をごまかすための目くらましであった(p108)

    ・イランはイスラム 聖職者の国ではなく エンジニアの国である、 だからこそ 彼らは大量の弾道ミサイル や ドローンを製造できた。無人機 「シャヘド」 は、ウクライナ 戦争に革命をもたらしたイランの発明品であり、 ドローンはすでに「現代戦における決定的な要素」になっている(p122)

    ・現在の米国エリート層は「パワー」「プロフィット」「プレジャー」 という 3つの P を最大化するために生きている、 この3つを最大化できる人間こそ 一番優れた人間だと思い込んでいる(p137)

    ・ゴルバチョフ とえりチンによる15年間の大失政によって崩壊してしまった ロシアを再生するために不可欠なのは、 政治 経済 軍事ではなく「子供の教育」 プーチン の凄さがある、彼は教育が疎かになると 国家は滅ぶと信じている(p147)

    ・ ウクライナ 戦争とイラン戦争、 この2つの戦争は別個の戦争ではなく 第三次世界大戦の「南部戦線= イラン 戦争」と「北部戦線= ウクライナ 戦争」 という 同じ戦争の2つの戦線と捉えるべきである、4年前に概念として用いた「 第3次世界大戦」 がより具体的な姿を現してきた(p165)

    ・トランプ大統領やバンス 副大統領がイスラエルのネタニヤフ首相や 閣僚を激しく避難しているが、 これは「この敗北は我々を この戦争に巻き込んだ イスラエルのせいだ」という責任転換である(p166)

    ・現在 北部戦線でウクライナが軍事施設や石油関連施設など ロシア 領内のかなり奥にまで攻撃対象を拡大できているのは、米国が提供する軍事情報のおかげである、 南部戦線で米軍とイスラエルに対するイランのドローンやミサイルによる攻撃化 効果的だったのは、 ロシアが提供する軍事情報のおかげである。 これはウクライナ 戦争の初期段階でロシアがイランから提供されたドローンに大いに助けられたことも関係している、米国のミサイル 備蓄を総合させるという点で イランとロシアは共同戦線を張っている、さらに 北部戦線で米国と戦う ロシアを経済面で支えているのは中国で南部戦線で米国と戦う イランを経済面で支えているのも 中国である(p168)

    ・米国とイスラエルの高価な ミサイルがすぐに枯渇したのに対し安価な 弾道ミサイルとドローンを大量に 温存し 持久戦を辞さない イランの構えが 和平交渉で強気な姿勢につながっている (p170)

    ・リビアの政権は カダフィーの死によって崩壊イラクの政権もサダムフセインの軍事的敗北によって崩壊した、 しかし いずれも アラブ諸国の特徴として 脆弱な政治システムしか有していなかった、 しかし ペルシア系で シーア派のイランはこれとは根本的に異なる 社会である、 仮に ハメネイ氏が暗殺されてもイランの国家体制が崩壊することなどはありえない、 分厚い エリート層と彼らが共有する 愛国心が国家としての イランを支えている(p171)

    ・筆者がウクライナ 戦争の当初から「 西洋が敗北し ロシアが勝利する」 ロシアが勝利すると ロシアが勝利すると確信できたのは、人口が 米国の半分以下のロシアの方が 米国より多くのエンジニアを輩出しているという事実からである、 戦争が長引くほど必要になるのは高価な 最新鋭の兵器よりも大量の安価でシンプルな兵器である、 こうした兵器をどれだけ多く 製造できるかという生産力の戦いになる (p175)

    ・現在の GDP は 実際の生産力を測る指標としてのリアリティーを失っている、今日の米国の膨大な GDP には「 平均寿命の伸びに貢献していないのに高額すぎる 医療費」「 訴訟大国の法外な弁護士費用」「 世界一の収容人数を誇る 刑務所」といった 決して生産的とは言えない サービス部門の GDP がたっぷり含まれている、今日真の生産力を示すものは GDP ではなく「 エンジニアの数」(p175)

    ・非西洋圏で植民地化を免れた国はごくわずかで、日本・タイ・イランのみである(p177)

    ・中国において 少子化が進んでいるが 人口減少による優秀な労働力の不足は、化学工学系の高等教育の履修者の継続的な増加、 AI やロボットによる労働力の代替によって しばらくの間を補われる、 高い技能を持つ 労働力が本格的に減少し始める時期は「2080年頃」である、逆に言えば 中国には2080年まで 米国と対決するための時間がたっぷり 与えられている (p193)

    ・ 明らか なのは、 ウクライナ・ いらん 戦争がある時点で「西洋の敗北」幕を閉じるということである、 これは西洋と敵対する 陣営が勝利を収め、 16世紀以来続いてきた 西洋による 世界支配がついに終焉を迎えるということである。 真の平和は「米国の派遣システムの完全な 崩壊」の後にしか訪れないであろう(p195)

    ・日本は政治的・軍事的な意味において未だに米国の従属 状態にあるが、 米国のシステムから完全に独立した「 言語」「文化」を有しているが故に「強力な文化的自律性」を併せ持っている、 このことが 政治的な 従属と背中合わせの「 知的自立の潜在的可能性」(p215)

    2026年9月27日読破
    2026年9月28日作成

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    2026年09月28日
  • 西洋の敗北と日本の選択

    Posted by ブクログ

    著者の深い考察に感銘を受けた。アメリカによるニヒリズムは、我が国の自立、核武装を真剣に検討するキッカケになっていくと考えた。

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    2026年08月03日
  • 問題はロシアより、むしろアメリカだ 第三次世界大戦に突入した世界

    Posted by ブクログ

    片一方からの視点で物事を見ることは危険だと教えてくれる一冊です。
    ウクライナとロシアの戦争の裏側にある事情が書かれていて、ウクライナが弱者でそれを助けている西側、そして悪のロシアという構造を植え付けられているのは、まさにメディア戦略であるなと感じ、事実と向き合う必要がある強く感じました。
    自分はアメリカを悪だとは思わないですが、ロシアも悪だと思うことは止めようと思いました。

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    2026年06月08日
  • 西洋の敗北と日本の選択

    Posted by ブクログ

    西側の都合の良い情報に惑わされることなく、世界情勢の現状を直視するための良書
    G7でありながら、著者曰くBRICSの先駆けである日本の外交力もまた試されている

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    2026年05月31日
  • 2030 来たるべき世界

    Posted by ブクログ

    刺激的な本。
    自分用のメモを兼ねて、感想が長くなった。

    ソ連崩壊、アラブの春、英国のEU離脱などの予測を的中させてきたトッド氏(この本の中でもアメリカのベネズエラ攻撃を予測していた!)。2024年の彼の著書『西洋の敗北』は世界27ヵ国語に翻訳され読まれているが、この『西洋の敗北』という言葉を知るだけで、最近のニュースの聞こえ方が変わってくる。
    アメリカやドイツが勢いを失い内向きになっていることを、プロテスタンティズムの崩壊と重ねる考え方も衝撃的だ。
    トッド氏の発言のいくつかを、下段にコピペしておく。
    とはいえ、トッド氏が考える、崩壊していくアメリカから日本が独立する方法としての「核武装」については、私個人的には心理的抵抗が強い。

    もうひとつ、オードリー・タン氏のAIに関する発言も刺激的だった。
    氏は、シンギュラリティ(垂直離陸)は危険であり、これにプルラリティという概念を対置する。
    『プルラリティーは水平的な理解を求めます。つまり、AIやソーシャルメディアなどが、本来なら決して合意しない人々の間の理解と関係性の健全性を育むために活用されるべきだと考えるのです。』
    氏が関係したデジタルツール「vTaiwan」では、自身の考えをそこで共有する時、『ソーシャルメディアの反社会的な領域では、他人の投稿の皮肉や毒舌コメント付きで再投稿する、といった行為が見られますが、vTaiwanではありません。』『人々は非常に速く学びます。意見の対立する者同士の間で広範な合意を得る提案をすることだけが、「橋渡しボーナス」を獲得できる手段だと。』つまり、異なる意見を互いに尊重するような書き込みにしか、いわゆる「いいね!」のようなボーナスが付かないようなプログラム(教育されたAI)だということだ。そしてそれを、単にコミュニケーションツールとしてでは無く、政府の意思決定プロセスに組み込んだ。日本では考えられない、ホンモノのデジタル活用だ。
    つまり、AIが良いか悪いかではなく、AIをどう活かすか、結局は人間の問題なのだ。
    『ソーシャルメディアで目にするように、「For
    You」フィードはユーザーの依存行動やタッ
    チスクリーン操作に忠実です。つまりエンゲージメント(反応)数を最大化していますが、それはおそらく操作によるものです。
    そして人々が互いに数怒すると、水平的な連携は崩壊します。垂直的な忠誠心だけが残る一方で、社会という頼の基盤はオゾン層のように、個人に忠実なAIによって消耗されていくのです。
    つまり最大の課題は、功利主義哲学のように数値を最大化するのではなく、コミュニティ内のメンバー同士の関係性を健全に保つようAIエージェントを訓練することです。』

    そして、そんなタン氏自身はSNSをどう活用しているかというと、『面白いことに、私のスマホ画面は白黒表示にしているので中毒になりません。ソーシャルメディアで動画などを見ても、すべて灰色で色がありません。つまり現実の周囲の方が画面より鮮明なのです。
    もう一つは「ソーシャルフォーカス」というブラウザ拡張機能をインストールしていることです。これはメインフィード、つまり(AIのおすすめである)「For You (あなた向け)」フィードを削除します。私の好みを分析して中毒状態に陥らせる寄生的なAIですが、完全に排除しています。
    ソーシャルメディアに投稿する際、返言を確認したり、ハッシュタグを追跡したり、プロフイールを閲覧したりしますが、常に意図的な行動です。「For You」フィードの寄生的なAIによって、意図せずコンテンツを消費することは絶対にありません。
    実際、研究によれば、「For You」フィードと再投稿ボタンの組み合わせは、過激な声に拡声器を与えることで必然的に人々の分断を招きます。つまり「For You」フィードを排除することで、分断された極端な立場ではなく、市民的な中道に立ち返れるのです。』


    【以下、トッド氏発言の抜粋】
    日本はヨーロッパのいくつかの国々と似たような軌跡をたどっています。しかし、実際のところ、日本の西洋との出会いというのは、言うならばかなり暴力的で危険なものでした。つまり、西洋、主に米国ですが、まず脅威、あるいは挑戦として日本に現れたのです。大枠で言うなら、西洋の植民地にされるかもしれないという脅威です。
    これが、明治維新の最大の意味です。つまり、西洋を模倣すべきモデル、追いつき、追い越すべきモデルにして、自らも西洋的になりながら、自分自身でもあり続ける。これが日本の歴史でした。そして明治以来、それは大成功をおさめ、日本は世界で最も近代的な国の一つになったのです。
    しかし今、私が考えるのは、自分がお手本としてきた国々、つまり西洋の国々が崩壊したときに、日本のような国では何が起きるのだろうということです。近代化という理念や概念をもたらした西洋が、いうならば衰退と危機の局面に入っているのです。

    たとえばトランプ大統領についてです。彼はまもなく来日しますが、みんな彼のことを非常に重要な人物だと考えています。強大な力を持っているし、大きな脅威でもある。歴史の中できわめて行動的な登場人物だと見られている。たしかに、目立つ登場人物です。しかし彼は自分の思い通りにならない歴史(物語)の登場人物なのです。彼は物語を動かす主人公ではありません。
    まず、彼は敗戦国の大統領として来日するのです。

    現在の状況で逆説的なのは、国際関係の中で、より狂っていないのは最も権威主義的な国々だということです。困ったことに、私の属する世界、つまり西洋のリベラルな世界がちょっとおかしくなって、かなり信頼できなくなっているのです。

    ここでは細かい議論に入りませんが、頭のおかしな億万長者でいっぱいになった米国は内戦にも入りかねません。トランプは戦争か内戦かの選択でためらうことになるかもしれないと思うくらいです。とにかく米国は地球上で最も大きな不安定ゾーンになったのです。

    ここでイスラエルを支持するということについて、大事なことを指摘しておきたいと思います。今日、イスラエルに反対する姿勢を表明すると反ユダヤ主義者と指弾されます。イスラエルの政策への反対はユダヤ人差別だというわけです。で、イスラエルの政策への批判は反ユダヤ主義の証拠とみなされて、それを唱える人たちはアメリカでもドイツでも追及されることになる。(略)
    そのうち、イスラエルの政策に反対するユダヤ人が反ユダヤ主義者として指弾される、という不条理にまで行き着くでしょう。私は、これを反ユダヤ主義2・0と呼びます。そう考えれば、欧州で反ユダヤ主義者だったはずの右派や右翼の多くの政治家たちが今、イスラエル国家を支持する理由がわかります。(略)
    反ユダヤ主義はまず何よりも、ユダヤ人を物理的に抹殺してしまおうとする恐るべき試みとして姿を現します。ホロコーストです。これに対し、イスラエルへの支持は、ユダヤ人を道徳的に抹殺する試みです。

    最後に一言だけ。アメリカによる日本の征服、1945年の敗戦は日本にとってトラウマになりました。しかし、日本は知るべきです。今、目の前に二度目のトラウマが待ち構えているのです。それはアメリカ、勝者だった国の崩壊です。これによって、日本は自由になることを強制されるのです。

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    2026年05月21日

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