エマニュエル・トッドの作品一覧
「エマニュエル・トッド」の「西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか」「西洋の敗北と日本の選択」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「エマニュエル・トッド」の「西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか」「西洋の敗北と日本の選択」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
普段いかに親米的な情報しか得られていなかを実感した。米英を中心とする西洋の敗北を述べる内容。世界で25ヶ国語に翻訳されていながら、英語版のみ出版されていないという事実から、内容が米英に都合が悪く、また米英の言論空間が閉鎖的になっていることが窺える。現状を破壊する衝動を表すニヒリズムという概念からウクライナ、イスラエルの惨状を語り、いずれにおいてもアメリカが敗北していると述べられる。ニヒリズムの原因は宗教のゼロ状態がもたらす価値観の空白にあるとされている。この点については生活の中で宗教が意識されない日本はどうなのかと個人的に気になった。また、家族構造の観点から社会や経済を説明する視点は初めて触れ
Posted by ブクログ
2025/12/28 エマニュエル・トッド 「西洋の敗北と日本の選択」☆
「米国覇権体制の終焉=西洋の敗北」が著者の主張ポイント。
その著書は世界25ヵ国語に翻訳されたが、英語版は出来ていない。
トッド氏は、英語版禁書の事実が本書の真実性と価値を表すと。
1.米国覇権の終焉
(1)米国は財政赤字・貿易赤字[各々Δ1兆ドル/年]のファイナンスが必要。
そのためにドル高を堅持して、ドルへの投資を確保している。その結果、金融業は好況化し、投資家・銀行家・弁護士・会計士の仕事は活況。
他方、実力以上のドル高は、産業へダメージとなり、空洞化をもたらしている。産業人は仕事を失い生活レベルを下げている。これ
Posted by ブクログ
トッドが本書で冷徹に描き出すのは、西側諸国(アメリカ、ヨーロッパ)が不可逆的な衰退期に入ったという衝撃的な診断である。特にウクライナ戦争を、「集団的西側」の優位性が崩壊に向かうプロセスとして分析する。
トッドの論点の核心は、西側の敗北が軍事や経済の表面的な問題ではなく、精神的・人口学的な深層構造に起因するということだ。西側の精神的基盤であったカトリックの終焉(出生率の低下と識字率の向上による)が、普遍的なイデオロギーとしての求心力を失わせた。そして、低い出生率は、長期的な国力の衰退を不可避にする最大の要因であると指摘する。
西側が経済制裁によって崩壊すると踏んでいたロシアは、予想外の強靭さ