2006年、原子力発電事業を強化したい東芝が飛びついた米国の原発メーカー、ウェスティングハウス。東電原発事故よりも5年前にその会社を手にしたときから、東芝の没落は始まっていた。と、経済雑誌「FACTA」は説く。
そして、近年の東芝。利益操作、子会社買収失敗の隠蔽、決算発表の遅延、社長と会長の冷戦な
...続きを読むどなど、企業が崩壊する原因となりそうなイベントのオンパレード。雑誌社としては次から次へと記事ネタをふるまってくれる、ありがたい大企業だ。これだけの事件を抱えても、生き続ける東芝という企業の底力は何なのだろうか。というより、東芝はゾンビ化しているのだろう。
東芝を延命させることに、社会的意義はあるのか。先日、東芝は東証一部から二部落ちしたが、これは終わりの始まりにすぎない。次なるターニングポイントは来年3月の上場廃止、7月の日米原子力協定見直しだ。