五木寛之の作品一覧
「五木寛之」の「忘れ得ぬ人 忘れ得ぬ言葉(新潮選書)」「漂流者の生きかた」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「五木寛之」の「忘れ得ぬ人 忘れ得ぬ言葉(新潮選書)」「漂流者の生きかた」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
早稲田大学第一文学部露文科中退。1966年『さらばモスクワ愚連隊』でデビュー。数えきれないほど多数の作品を手がけている。『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞を受賞している。代表作のひとつ『青春の門』は少年時代に住んだ筑豊を舞台に、第七部まで書き継がれる大作となった。最近では『親鸞』上・下で第64回毎日出版文化賞特別賞を受賞している。
Posted by ブクログ
五木寛之さんの作品は、「青春の門」などの小説やエッセイなど、若い頃によく読みました。本書も確か一度読んだと思うのですが、まだ若かった自分には、五木さんが仰ることが何か暗く、後ろ向きに感じて、当時はあまり本書に対する印象は良くなかったような記憶があります。五木さんの70代の作品(2008)で、これから日本も世界も自分も下り坂になっていくので、その中で覚悟を決めて生きていかねばならないと説いています。あれから17年。どうでしょう、本書で言っているような社会の閉塞感がまさに、日本、世界を覆ってきているではありませんか。自分も人生後半戦に入り、若い頃とは異なる人生観を持つようになってきました。なんと、
Posted by ブクログ
自分はこの長大な物語をとても気に入っており、過去2度通読している。3度目となる今回も、主人公伊吹信介が通過していく時代と、関わっていくさまざまな人々とのやり取りを味わい尽くそうと楽しみにこの筑豊篇を手に取った。
物語序盤のこの筑豊篇において大きな存在感を放つ登場人物は何と言っても塙竜五郎だろう。新興ヤクザの親分といういかつさを持ちながら、伊吹重蔵の忘れ形見である息子信介を実の息子のように慈しみ、竜五郎が信介にかける言葉のひとつひとつが重みと深みを持つ。厳しい渡世の中で人間模様を知り尽くした人物であることが伺え、器の大きさを感じるばかりである。