金沢あかり坂

金沢あかり坂

550円 (税込)

2pt

4.0

古都・金沢を舞台に、恋と青春の残滓を描いた短編集。

「金沢あかり坂」
――金沢の花街で生まれ育った凛は、別れた恋人の記憶を引きずったまま
芸妓になった。その心をいやしてくれたのは父の遺した笛だった・・・。

「浅の川暮色」
――新聞社の事業部に務める森口は、十数年ぶりに記者時代の初任地、
金沢を訪れた。夜、浅野川を見つめる森口の意識に、それまで自分の内側に
押し込めていた女性の姿が浮かび上がる。

「聖者が街へやってきた」
――北陸のK市にあるラジオ局に勤める魚谷と同僚、友人の新聞記者は、
古い城下町の秩序に挑もうとして、世界各国に打電された奇妙な事件を
作りだすが・・・。

「小立野刑務所裏」
・・・いまから十数年前、私は金沢に住んでいた。金沢は誇り高く、そして
怖ろしい町だった。著者を思わせる男が回想する金沢で暮した日々。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

金沢あかり坂 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    昭和7年福岡県八女市(お茶が美味しいですねw)生まれの五木寛之さん、昭和40年から44年の4年間、金沢で過ごされたそうです。地元の人よりよそから来たものの方が、熱心に興味を持ち、よく勉強するって、よくありますねw。「金沢あかり坂」、2015.2発行、古都金沢を舞台にした短編4作が収録されています。「

    0
    2018年05月12日

    Posted by ブクログ

    懐かしい金沢、内灘、浅野川、間の抜けた方言。五木寛之が金沢に住んでいた事を初めて知った。私の場合高校の3年間を過ごしただけだが、この街に永く住むと抜けられなくなるという感覚はわかる気がする。

    0
    2022年02月16日

    Posted by ブクログ

    作者の五木寛之さんは、金沢に少し住んだことがあるらしい。しかも「金沢を選んで」住んだらしい。そんな人の描く金沢が、本物かどうかは別として(誰がどうやって本物と判断するか難しいが)金沢のとなり町・砺波で生まれ育ち、「街で遊ぶといえば金沢」だった私の感覚だがかなり金沢らしい気がする。金沢の華街ってなんか

    0
    2017年11月05日

    Posted by ブクログ

    古都=金沢の不思議な魅力が、そこに暮らす人たちの人間模様によって表現されている。地に足を着けて生きる者。外の世界に憧れて逃げ出すもの。変革を求めて新しい風を持ち込むもの。そうしたすべての者たちを、金沢という街は常に暖かく包み込んでくれる。そんな全体像がこの作品から見えてくる。

    0
    2017年04月16日

    Posted by ブクログ

    しっとりとした恋愛小説集かと思っていたら、
    遠い昔の金沢の恋のものがたりもあり、
    金沢という町の持つ、不思議な魅力が
    引き起こす、ちょっと怖い話や、
    作者がこの町に魅入られ、
    距離を取ったり取られたりしながら、
    やがて離れることになった理由など。

    どの話も、それぞれ違う色合いで
    金沢という町の魅力

    0
    2021年08月09日

金沢あかり坂 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

五木寛之 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す