五木寛之のレビュー一覧
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中学生のころ、『青春の門』を少し読んで、読みやすすぎると感じてそっと閉じた。生意気な年頃だった。難解な文体にこそ文学的価値があると思い込んでいた。
あれから何十年。読みやすい文章を書くことが、どれほど難しいか。読書歴を積み重ねてようやくわかってきた。五木寛之の文体は変わっていない。変わったのは、こちらの目のほうだ。
CFプロデューサーを主人公に据えた本作は、情報を操る闇の組織が絡んでくると、しだいにオカルトめいた様相を帯びてくる。かつての自分なら荒唐無稽と笑い飛ばしたかもしれない。だが今は笑えない。ネット社会とAIが情報流通を根底から変えつつある現在、この物語はもはや寓話ではなく、現実の輪 -
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ページターナーズで対談をみて、上品でユーモアがあり、すごい情報収集量、知識量、行動量。とても惹きつけられた。
自分も50代に入って急に人生の終わりが迫ってくる感覚があって、みんなどんな気持ちで、考えで、歳を重ねているのかが気になっていた。本を読んでいて、わたしはいま50半ばだが、体力気力を失っている場合ではないと猛省。
生きる意味とか、どう生きていけばいいか、この歳になってから考えるようになった。シンプルにだいじな人たちのために長く生きる、誰かのために生きる。という目標こそが、本当の生きる力になる。と考えるのがしっくりくるし、誰かのため、も大小あるのだろうけど、目の前にいる人のためを思って -
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直木賞の表題作を含めた短編集。
ソ連やロシアを中心とした、戦後に関連した話。
・蒼ざめた馬を見よ
衝撃的な面白さ。というか、凄さ。
新聞社に勤める鷹野は、ロシア批判の長編を日本に持ち込み出版しようとする。
100ページ弱の中に、緊張感あり、どんでん返しあり、多数の伏線回収あり、そしてさらに。
圧巻でした。
・赤い広場の女
戦争をした国々。平和になってからそれをどうとらえるか。過去は過去として忘れるか。抱えていくか。
戦後世代だからこその観点。感じ入る。
・バルカンの星の下に
パリ赴任5年を迎え、帰国前にとブルガリアのブカレストに旅行に来た商社マンが、とある日本人夫婦に出会う。
これは純文 -
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高校時代から20代前半の頃、五木寛之氏の本に夢中になった。「戒厳令の夜」「さらばモスクワ愚連隊」など衝撃的読書体験だった。久しぶりに読む氏の本は随分感じが違ったけれど、今の時代を鋭く描いていた。
今の時代は情とかウェットなものが嫌われて他人に干渉しないドライなものになってしまった。今の日本の交通事故死亡者は1万3千人、自殺者は2万3千人(自殺未遂を含めると10万人)自殺は死因の7位。8位の肝臓疾患よりも多い人が自ら命を絶っている。氏が言うには、日本の人々は心に内戦を抱えている。生きていることそのものが地獄であり、自分の命も人の命も軽んじて奪ってしまう。もっと人の心に情を育んでいかないといけな -
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ネタバレ「人間はただ生きているというだけですごいのだ」という言葉は、戦後の混乱の時代を生き抜いてきた著者だからこそ実感を持って語れる言葉だと思う。私のようにのほほんと生きている人間にはなかなかそのように考られない。
一番心惹かれたのは「私たちは死んで地獄へ堕ちるのではない。人はすべて地獄に生まれてくるのである」という言葉。これは究極のプラス思考ではないだろうか。自分がいま置かれたところが地獄だと考えれば、あとは上を目指すだけなのだから。
これに関連して、「極楽はあの世にあるのでもなく、天国や西方浄土にあるのでもない。この世の地獄のただなかにこそあるのだ。極楽とは地獄というこの世の闇のなかにキラキラ -
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ネタバレはい、というわけでね
トレードマークは荷台に描かれた聖徳太子の一万円札!
恐妻家で子だくさん
いつも明るくて、情にもろくて騙されることも多いそんな人
運転技術もたいしたことなくて、腕っぷしもからっきしだし、けっこうなビビり
だけど一番星桃次郎のピンチには必ず駆けつけ、恐怖に震えながらも4トン半の小さなトラックで倍以上あるトラックに立ち向かいます
そうなんよ!わいのヒーローは桃次郎じゃなくて「やもめのジョナサン」やったんよ!
なんでジョナサンはそんなことが出来たんだろう?
それはきっと自分の心の声に常に忠実だったからじゃないか?と思うのです
本当はすぐにでも逃げ出したい状況で、迷わずアクセ