五木寛之のレビュー一覧
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ネタバレ「親鸞」3部作を著した五木寛之氏が語る「親鸞像」。
氏が少人数のセミナー形式で語る親鸞とは。氏によれば、親鸞に自身が残した著作はなく、どのような人物だったかは想像するしかない、という。
間違いなく、歴史に残る天才であり、偉大な足跡を残した宗教家。私個人としてもいままで親鸞をきちんと勉強したことがなく、まさに「はじめての親鸞」だった。
当時の仏教や寺の位置づけについて。寺を作るにあたり、大工や庭師などさまざまな職人が大量動員される。これは一種の公共事業だった、とする。いったん大きな寺が出来れば、僧が集まり研究がなされる。その意味で大学の機能も果たし、仏教そのものも含め官僚養成所とし -
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著者が様々な方に会ってかわした言葉が紹介されていました。
優秀な人ばかりで作りあげた仕事は、百点はとれても百二十点はとれない 石岡瑛子
その土地に根ざしたものより、移植されて育った食物のほうが強い 林達夫
どんな立場のちがう人とでも、会って話をしなさい 池島信平
母音を美しく発生するには、口をあまり大きく開けないことが大切 桃山晴衣
歌も芝居も、ダレ場というものが必要なんじゃないかな 星野哲郎
きちんとひげを剃る。そんなタイプの男が、いざという時に強かった C・W・ニコル
うまい歌じゃなくて、いい歌をききたいんだ 馬淵玄三
外国人に気やすく謝っちゃ駄目だぞ 田村泰次郎
べつに -
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今年のはじめ、飼っているペットが亡くなりました。こういう日が来ることは、もちろんあらかじめわかっていました。この子がいなくなったら自分はどうなってしまうんだろう。そう想像したこともあります。しかし、そのとき私に訪れたのは、不思議に落ち着いた気持ちでした。それは、「こんなときだからこそ、この子のためにもしっかりしなくちゃ」と自分で自分を励ましたのではありません。悲しさよりも、「もうあの子はいないんだな」という淋しさがありました。そして、とにかく目の前のことをひとつひとつやろう。そういう気持ちになったのです。
その瞬間ふと頭に浮かんだのが「他力」という言葉でした。私の中で、がらりと世界が反転す -
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無数の病をかかえつつ、50年病院に行かない作家が徹底的に研究し実践しつくした、常識破りの最強カラダ活用法、満載。【目次】
第1章 不信と不安の時代に折れずに生き抜く知恵(健康は人生の目的;「身体語」をマスターする〜
第2章 私の「気やすめ」養生法(私はこんなふうに養生につとめてきた;非常識といわれても〜
第3章 私の実感的養生法(できるだけ病院にいかないという生きかた;きょう一日の養生を考える
第4章 腰痛との長い付き合い(腰痛が訴える命の悲鳴;腰痛かかえて東北紀行〜
第5章 私が感じる素朴な疑問(ストレスは本当に悪玉か?;現代はストレスが激化しているのか?
私自身の体験と偏見による養生の実 -
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御年九十歳になる著者、五木寛之さんは九十歳の壁を「直撃せずに 迂回する」 「よじ登るのではなく回り込む」と知恵のあることを仰っています。そんな五木さんでも「加齢の難しさは、全身くまなく 均一に衰えるのではなく各所バラバラに変化していくことにある」そうで、変形性ひざ関節症を抱えて今は杖の生活とのこと。そうであったとしても、九十歳で明瞭な文筆活動が出来ることに驚きです。作家を生業(なりわい)としてきた人の脳は衰えないのですね!
六十五歳で大好きな車の運転をやめた著者。懸命ですし、柔軟です。運転は「できるけど、しない」という一つの美学を感じます。「要するに老人は〈邪魔をせずに〉生きていけばいいのだ