五木寛之のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大河の一滴最終章を出版されたあとに五木さんのインタビューを観て、手に取ってみた。初版出版が1998年。ちょうど自分が高校生の時だ。確かに当時は狂気じみていて。今のトランプやプーチンに引っ掻き回される国際情勢とはまた違う狂い方だった。
当時、30年も失われると思わなかったし、日本のステータスがこんなに危うくなるとも思わなかった。でも、今、思えば、個人主義が少しずつ浸透し、自己責任論が行き渡り、社会が殺伐としようとするところだった。その時に、現代につながる問題を指摘しているのはさすがだなと思う。ほんとに自分の存在なんて大河の一滴だし、良いことも悪いことも含んで人生だから、細かなことに一喜一憂せずにおおらかに生きたい。
あの戦争を体験した人たちの人生観や社会観をもう聞けなくなりつつあるが、彼らの声こそ今大切にしたい。 -
Posted by ブクログ
最近、なんとなく感じていたことが言語化されていて、今読むべくして読んだ本なのかも。
「心を支えるのは体である」
対話について 「自分の固定した考えが揺らぐ」ということが大事
「人は誰かのために生きる」
PageTurnersにゲストでお話されていた時に、周りの流れ(大河)が早いから自分のペースで流れているだけでも逆らっていることになる
というような趣旨のコメントがあって、
流れについていこうと必死になって息切れしているかもしれないとふと感じた。
法然、今様の話がおもしろく、今も昔も変わらない と感じた。大人になって歴史をひも解くとおもしろい。 -
Posted by ブクログ
久々にすごく興味深い本に出会った。社会人になってから感じるモヤモヤした感情を言語化してくれた感じ。濁世を嘆くのではなく、濁った川なら足を洗えば良い。大河の一滴という考えも凄くしっくりきた。悩み事が小さく感じるしどうせ海に帰るんだからって良い諦めができる気がする。
p162散々乾いた世の中や現状を多くの知識を持った上で分析して話てきたのに終わり方が意外とシンプルで良い「いろいろなものを受け入れて、たくさんのものを好きになったほうが人生、楽しいのではないか」難しく考えない。ここに書かれたのが全てよね
顔施 にっこりと花のように笑うこと
p245 君看よや双眼の色、語らざれば憂なきに似たり
p262 本当のさびしさというものは、運命がおまえを育てようとしているからなのだよ
→正に自分に起きているから刺さる。育つためだと思っても辛くて辛いんだけどね。
p279本当に深く悲しむということは感動することですから、喜ぶのと同じように人間の生命力を活性化し、免疫力を高める。悩んだり、辛い思いをする、悲しむことも人間の体にとっては大事な行為である。 -
Posted by ブクログ
昨年の夏にインド旅行に行った際にお供として持って行った「大河の一滴」。刺激的なインド旅行に花を添える一冊だった。
発刊から約30年後のこのタイミングでまさか「最終章」が発売されるとは思ってもなく、書店で偶々見つけた時は思わず「マジか!」と声が漏れ出てしまいそのまま流れるようにセルフレジに向かい購入してしまった本書。
これも偶々ではあるが、友人がインド旅行に10数年振りに行く数日前にこの本に出逢ってしまったのもなにかしらの「運」めいたものを感じる。
「孤独」に対する筆者の考え方に恐ろしい程に共感を覚えた。道に迷うようなことがあれば、時折この本に立ち返りたいと思った。