五木寛之のレビュー一覧

  • 養生の実技 ――つよいカラダでなく

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    ネタバレ

    やはり自分の身体語のささやきに従うようにしている 免疫というのは、単に病気の予防とか治療に関わる機構ではないもし、それが天の命ずるところならば。「わが計らいにあらず ストレスはなくせない。このことから健康の問題をあらためて考え直す必要があるのではないか 自分を叱咤激励して行う養生は役に立たない。気持ちがいいからやる、これが基本だ 

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    2015年07月14日
  • 仏教のこころ

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    真宗の仏教徒である五木寛之さんのエッセイ。玄侑宗久さんとの対談などもあります。

    現代に即して仏教には変わるべきところがあるという話が面白く、共感できた。
    確かに極楽の描写は昔のひとにとってはさぞ魅力的だったと思うけど、美しい色彩はあちこちの公園やイルミネーションで見られるし、妙なる音楽もダウンロードしてイヤホンで聞ける。そして、お釈迦さまが「無記」としたあの世のことについても語るべきなのではないかと。老いと死に関わる仕事が増える世の中、仏教からはどうやってアプローチするのがいいんだろう。

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    2015年05月05日
  • 五木寛之自選文庫〈小説シリーズ〉 雨の日には車をみがいて

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    最後に乗るのがポルシェというのは、好みかもしれないけど納得。ドライバーズシートとかイタリアやイギリスのクルマに比べたら、ワクワクするようには思えないけど、だからこそ走ることだけに夢中にさせてくれそう。江上が若くもなく、さほどキレイとも言えない人に惹かれるところも何となく頷ける。そんなものはなくても惹きつける人は確かにいる。正解なんてないと思う。

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    2015年03月12日
  • なるだけ 医者に頼らず生きるために私が実践している100の習慣

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    チェック項目5箇所。病気が治らない、完治しないのであれば、私たちにできることは、それが顔を出して暴れないように、なだめすかしておとなしくさせておくことだけです。人間が自分でできることなど、たかが知れている、「できるときはできる。できないときはできない。人事をつくしたあとは天命を待てばよい」。「加」は加えること、「減」は引くことです、ものごとを足したり引いたりして、ちょうど適当な「いい加減」が「良い加減」なのです。「清潔」という言葉には、何かしら不自然な感じがつきまといます、人間は本来、バイ菌と共生しているのです、皮膚には何十種類もの常在菌がすんでますし、体内にも無数の微生物が暮らしていて、それ

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    2015年02月12日
  • 親鸞(しんらん) 激動篇(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    越後に流された親鸞が河原坊の招きで関東へ行きそこで念仏を拡げる。法然亡き後の京での念仏の廃れを聞き、再度上京するまでの話。
    その間にいろいろな人との出会いや、恵心との夫婦喧嘩などの話が有る。
    宗教ぽい話は少ないが、所々に挟まる念仏に対する論争は、面白い。

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    2015年02月06日
  • 他力

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    10年前の本だけど、今でも十分勉強になる本だ。
    折に触れて、読み返したくなる。

    人の手本にはなれないが、見本にはなれる。
    確かに。

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    2015年01月05日
  • 下山の思想

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    まさに自分の境遇,心境にピッタリで非常に心に響いた.
    実際には少し早いのかも知れないが,いろいろ考えさせられた.
    最後の「ノスタルジーのすすめ」だけ流れが違うと言うか違和感と言うか取って付けた感がある.
    ここが無ければ無条件に数少ない5点評価だったのだが.

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    2014年11月09日
  • 人生案内 夜明けを待ちながら

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    眠れない夜中に、お茶を飲みながらひそひそとお喋り‥自分の悩みを伝えて相手の意見を聞く‥そんなイメージの本です。五木氏の言葉は押し付けがましくないのがいい。

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    2014年10月23日
  • 生きるヒント ―自分の人生を愛するための12章―

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    歓ぶ、惑う、悲む、買う、喋る、飾る、知る、占う、働く、歌う、笑う、想うというカテゴリーに分けて、人生のささやかな喜びを教えてくれる。

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    2014年10月21日
  • 神の発見

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    五木寛之と森一弘の対談。キリスト教と仏教を中心に、宗教で通じるものとは何か、現代の宗教観とは、など幅広い宗教の話。かしこまっておらず、肩の力を抜いて宗教に触れられる。
    以前から宗教に興味はあったのですが、関連する本はどれも難しすぎたり偏りすぎたりして中々読めませんでした。本書は異なる宗教に属するお二方がユーモアを交えながら対談されているのでとても読みやすいです。

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    2014年09月30日
  • ゆるやかな生き方

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    生きづらい世の中を、のんびりとゆっくりと生きる。どんなことでも、「これ一つ」でいいなんてことはない。五目炒飯のように、いろんなものがあり、いろんな価値観があるからいい。五木さんの本音が見える余生の過ごし方指南。

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    2014年08月04日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    比叡山を飛び出し、法然のもとへと走った範宴は、綽空と名を改めることになります。彼は、弁才とともに病人の治療に当たっていたときの彼に手巾を渡してくれた紫野という女性に惹かれていきます。

    しかし、やがて紫野は病を得て故郷へと帰ってしまい、彼女の代わりに紫野の妹の鹿野という女性が彼のもとへとやってきます。範宴は、鹿野が彼に寄せる想いに気づきながらも、紫野への思慕を断ち切ることはできません。そんな範宴の態度に傷つけられた鹿野は、彼の兄弟子である安楽坊遵西という僧のもとへと走ることになります。

    範宴は、やがて法然の厚い信頼を得るようになりますが、兄弟弟子の間には、そんな範宴に対する妬みがくすぶってい

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    2015年07月07日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    『他力』(講談社文庫)や『蓮如』(岩波新書)などの著書があり、浄土教に造詣の深い著者が、若き日の親鸞をえがいた小説です。

    のちに親鸞となる忠範少年は、八歳のころに両親をなくし、伯父である日野範綱の家に引きとられます。ある日彼は、馬糞の辻でおこなわれる「競べ牛」の見物に出かけ、河原坊浄寛という聖や、ツブテの弥七、さらに法螺坊弁才といった、個性の強い男たちに出会います。さらに、日野家の召使いの犬丸から、忠範には彼の祖父・日野経尹と同じ「放埓」の血が流れていることを教えられます。

    そんなある日、犬丸が「六波羅王子」という異名をとる伏見平四郎に捕らえられるという事件が起こります。浄寛たちとともに六

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    2015年07月07日
  • 親鸞(しんらん) 激動篇(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    激動編といいながら、大人な感じの親鸞だが、エンタメがいいバランス。しかし相変わらず黒面法師はツメが甘くて笑える。

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    2014年05月23日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    坊主エンターテインメント。初の五木寛之作品で、ほぼ装丁が気になって買ったので、読むまでどんなもんかと思ってたら、意外におもしろい。危機が意外とすんなり切り抜けられたりするけど、それはそれ。

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    2014年05月14日
  • サンカの民と被差別の世界 ――隠された日本 中国・関東

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    あまり表には出ることの無い日本の歴史を五木寛之が訪ね歩き、真実をとらえようと試みたノンフィクション。

    無性にロマンをかき立てられるサンカ…一説には、三角寛の創作とも言われるのだが、真実は…サンカなどの漂白民が、現代のフリーターに似ており、縛られることの不自由という著者の考えには納得出来る。また、漂白民と被差別の歴史が表裏一体の関係であったという著者の考察も非常に面白いと思った。

    第一部では、海と山の漂白民の歴史と差別が形成される歴史が描かれ、家船とサンカに触れる。第二部では、関東での差別の歴史が描かれる。

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    2014年04月13日
  • 無力 MURIKI

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    ネタバレ

    下降、下山してゆく時代であるこの現代で
    うまく生きてゆくための、

    二元論、2つの間、二分法の選択に囚われない偏らない、自力でも他力でもない
    「無力」という言葉から等の著者の考え方。
    とらわれない、融通がきく、柔軟な心。考え方など。

    本書では語られていないが、老荘思想に近いモノではと感じた。




    第七章の楕円の思想(の紹介)が個人的に非常に新鮮であった。

    第八章末の、
    「絆が叫ばれながらも、実は絆から外れるような時代に入っている。
    そのことを、あらためて覚悟すべき時代が目前にせまっているのです。」
    という部分の鋭い指摘に非常に同意。

    簡素な文の本だが、逆に読み終えた後の無意識的影響が

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    2014年03月31日
  • 養生の実技 ――つよいカラダでなく

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    若く健康な人には解り難いだろうけれど、持病があるとか虚弱な体質であるとか、私くらいの中年層以降ならばなるほどと思わされる。世の常識よりわが身に聞けというところに共感しました。いま読んでみてわからない人も将来どこかで再会してそうだったのかと腑に落ちたりできればいいなと思う本です。

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    2014年03月18日
  • 人間の覚悟

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    人口が減り、高齢化が進んでいることを、正面から受け止めることなく、未だに所得アップや売上げ増大というものに向かって流れる現代。
    現状をしっかり見据え、下手な期待や闇雲な楽観視をすることなく、等身大の身の処し方をしていかないと、国や会社は何も守ってくれないよというメッセージと受け止めた。
    何となく分かっていながら、受け止められない自分がいる。

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    2014年01月25日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    親鸞自身が なかなか 悟りを開くことができないことを
    自分の業が深いと思っている。
    また、女性に対する想いが強く 煩悩を断ち切ることが
    できないことも、親鸞をなやませる。
    『放埒の血』になやむ。
    じつに 人間臭い のである。
    仏に つかえる身 であり、仏に 解脱することが
    修業であるが 苦行を通じてしか生まれない。
    一種の狂信的な行為が 必要なんだね。

    基本もしくは 原点で素直に悩む。
    『仏とは?』
    この問いかけが 親鸞の原動力となる。

    範宴は、釈尊に出会うのではなく
    聖徳太子に 出会うことが 面白いな。

    鹿野に対する 態度に対して
    サヨが手酷く しかる ところは、
    さすが オンナの目が

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    2014年01月23日