五木寛之のレビュー一覧
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五木寛之は、昭和6年生まれで現在85歳であるが、70代頃から自らの年齢に合わせて人の生き方に関するエッセイを多数執筆している。
本書は、2015年刊行の『嫌老社会を超えて』を再構成し、大幅加筆した上で書下ろしを加えたもの。
題名は「孤独のすすめ」であるが、全体を通して書かれているのは、副題の「人生後半の生き方」であり、原本題名に繋がる「嫌老社会」(老人を嫌悪する社会)を回避するための社会の在り方である。
本書から何を感じ取るかは、世代や現在の環境などにより異なるのだと思うが、知命を超えつつアラフィフとは言えない年齢に達した私としては、今後の自分の人生も想像しつつ、人生後半の生き方として以下のような点に大いに共感を持った。
◆歳を重ねるごとに孤独に強くなり、孤独のすばらしさを知り、孤独を恐れず、孤独を楽しむ。
◆古来、中国では、人生は青春・朱夏・白秋・玄冬の4つの季節が巡っていくのが自然摂理とされるが、それぞれの季節に適した生き方をする。
◆精神活動は高めながらも自然にスピードを制御する、即ち、トルクは高めながらもシフトダウンする。
◆生理的・肉体的な衰えを認め、受け入れる。
◆人生の下山を楽しむ。登山中は振り返って見る余裕もなかった、眼下に広がる、周囲の山々、下界の大パノラマを楽しむ。
◆古代ヒンズー教では、人生を学生期(がくしょうき)、家住期(かじゅうき)、林住期(りんじゅうき)、遊行期(ゆぎょうき)の4つの時期に分け、それぞれに相応しい生き方・役割がある。
◆大切なのは死生観の確立。自分の死生観を託することができる宗教を見つける。
◆未来を考えるより、むしろ昔を振り返る。記憶の抽斗を開けて、あのときはよかった、幸せだった、楽しかった、面白かったと、さまざまなことを回想する。回想はコストもかからず、認知機能の改善にも役立ち、楽しいことを思い出すのは心理的な効果も高い。そしてなにより、元気になり、人間とは愛すべきものだというあたたかい気持ちが戻ってくる。無限の宝物である。
人生後半を生きるための心の持ち様のヒントが得られる一冊と思う。
(2017年12月了) -
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日本という国は未曾有の長寿時代を迎えている。経済の不安、衰えていく体の問題、介護は誰がしてくれるのか。そこにあるのは、これまでの哲学や思想で語ることのできない、100歳までの長い道をいかに歩むかという重い課題である―ミリオンセラー『生きるヒント』から四半世紀を経て語り下ろす、まったく新しい生き方の提案【目次】序章 突然、百歳人生が➖
第1章 さあ準備をはじめよう第2章 五十代の事はじめ
第3章 六十代の再起動‼️第4章 七十代の黄金期⁉️
第5章八十代の自分ファースト 2023-4月再々
第6章九十代の妄想のすすめ 2018、7/6再読 -
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ネタバレ福岡生まれの五木寛之さん、金沢はもうひとつの故郷、第二の人生は金沢でスタートしたそうです。九州の文化とは大きく異なり、最初は反発心の塊りだったようですが、やはり住めば都のようです(^-^) 二つの川が流れる街っていいですね。盛岡は中津川と北上川、それぞれ宮沢賢治と石川啄木を生んでいます。金沢は犀川と浅野川。犀川は父なる川(男川)と呼ばれ山の手の文化、室生犀星を生み、一方、浅野川は母なる川(女川)、下町的文化で泉鏡花を生む。~湯島通れば思い出す~♪ 湯島天神には鏡花の筆塚が今も残っています。
五木寛之さん、1932年福岡生まれ、20代の末期から30代のはじめ、金沢で過ごされてます。1965年、衆院議員(後、金沢市長)の岡良一の娘、岡玲子と結婚。夫人の親類の五木家に跡継ぎがなかったから五木姓を名乗ってます(旧姓は松延)。五木玲子さんは1934年生まれ、医師であり画家。「五木寛之の金沢さんぽ」、2015.3発行、再読。京都でもなく江戸でもなく、その二つの文化をうまい具合に取り入れた金沢の文化、風情がよく描かれていると思います。
今は東京から新幹線で2時間半の金沢。九州の福岡で生まれ、金沢で新進作家としてデビューした五木寛之さん、「金沢さんぽ」(2015.3)は、もう一つの故郷、古い街・新しい風、ふりむけば鏡花、加賀百万石の面影、北陸ひとり旅 の5部構成です。初めて訪れたのは昭28(1953)の夏、宿帳の最後に士族、平民の文字が。著者は消して貴族と書いたw。江戸時代の木造の商家、明治時代の赤煉瓦の四高、現代の近代的な総合庁舎。京都はやさしさの陰に、冷たさのある街。金沢は表面的な冷たさの背後に、やさしさがひそんでいる。 -
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ネタバレ五木寛之さんの楽しいエッセイ「好運の条件」、2015.6発行です。著者は昭和7年福岡生まれですが、立ちションするご婦人方はめずらしくなく、世間話をしたりしてすこぶる屈託がなかったそうです。のどかな時代でした。「愛の水中花」という歌がありましたが、「愛」を「老い」に変えて歌うとぴったりとか、笑ってしまいました。最近は「常識」が通用しないおそろしい時代と。特に健康・治療。血圧は200でもOK、メタボOK、素食は駄目・高齢者は朝からステーキを、卵は一日5個でも10個でもOK、塩分と血圧は関係なしetc
①人間、長く生きていれば結構面白いことに出会うもの ②当てにならない健康寿命。小太りでもやせ型でも、長生きする人は長生きする ③なにが丈夫だって、人間の体ほど丈夫なものはない。畏敬と感謝の念を。 五木寛之 著「好運の条件」、2015.6発行。
昭和7年生まれの五木寛之さん、人生の大半は「努力」より「運」ではないかと、年をとるにつれてそう考えるようになったそうです。「好運の条件」、2015.6発行、再読。①子供の頃にやったことは一生忘れない。20歳を過ぎてやったことは60あたりで半分忘れ、70歳で3分の2、80歳を過ぎれば殆ど残っていない。子供時代の教育がすべて。②血圧は200でも大丈夫。健康とか治療に関して、あらゆる常識が常識でなくなってしまった ③なにが丈夫ったって、人間の体ほど丈夫なものはない ④心なきもの、それは医師。