五木寛之のレビュー一覧

  • 百寺巡礼 第三巻 京都1

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    京都をじっくりと見てまわりたくなる内容。
    日本人なら、京都のこと、日本のことをもっと知っても悪くない。
    読みやすいし、京都Ⅱ編もあるようなのでそちらも読んでみよう。

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    2012年01月04日
  • 人間の覚悟

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    日本人に洋魂は持てない。西洋の思想や行動の根底にはキリスト教精神があるということ。だから、見えるところだけ取り入れてもうまくいくはずがない。(第四章)

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    2011年11月26日
  • レッスン

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    なんだろう…もやもやする…
    不快なもやもやではないけれど…たぶん青年もこんな気持ちなんだろうなぁ。だから車をぶっ飛ばして運転したんだろうなぁ。


    あの人は何を思って運転したんだろう。あの人の孤独はどこから来たんだろう。いつから孤独だったんだろう。なぜ孤独を望んだんだろう。なぜ誰のことも愛せなかったのだろう。

    これは深い…

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    2011年11月14日
  • 息の発見

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    必要不可欠な行為でありながら、当たり前すぎて中々意識しない呼吸について、その大切さ、効用、身体との関連性についての対談。

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    2011年11月14日
  • 百寺巡礼 第一巻 奈良

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     五木寛之さんの同名のテレビシリーズを書籍化したものです。
     五木さんは知識が豊富で,感性がするどいので,とても楽しんで読み進めることができます。そして,そのお寺を是非訪れたくなるのです。
     五木さんの文章を読んでいると,石段一つにも,参道のちょっとした風景にも,心を揺さぶられていることがわかります。私なんかが有名な寺院などを訪れたときには,はやくめあての本堂へ…としか思いません。でも本書を読んで,もっとじっくりと古寺を回ろうと思いました。
     このシリーズの姉妹品に「写真ガイド」も出ています。こちらは,写真が豊富で,お寺の地図もあります。あわせて揃えられることをお薦めします。

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    2011年11月07日
  • わが人生の歌がたり 昭和の青春

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    たまたま売り場で目についたので買った本。
    戦後まもない日本社会をどうにか生き抜いた著者が、記憶に残る歌とともに時代、生活、仕事を振り返る。知らない時代ではあるものの、どこか懐かしく感じる。第一部も機会があれば読んでみたい。

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    2011年11月07日
  • 人間の覚悟

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    人間は情動で動くもの、知識や言葉としてではなく、人間に内包され蓄積されたルサンチマンなるものを非常に重く見ています。

    とりあえず生きているということで、人間は生まれた目的の大半は果たしている。存在する、生存して行くこと自体に意味がある。

    生きることの大変さと儚さを胸に、この一日一日を感謝して生きていくしかない。そう覚悟しているのです。

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    2011年11月05日
  • 百寺巡礼 第五巻 関東・信州

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    参拝の前に読んでおくとより立体的に感じ取れそう。
    身延山久遠寺の章、著者も言っているが、日蓮の印象が変わった。

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    2011年10月21日
  • 神の発見

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    カトリックと日本仏教(ここでは主に真宗)との宗教としての共通点、神に向き合う人々、神を必要とする人々の共通点をさぐる。
    アメリカのキリスト教(プロテスタント)はやはり別物か。

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    2011年09月27日
  • 青年は荒野をめざす

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    ・この前読んだ「荒野」って小説に出て来た超然とした少年がいつも読んでいたので、気になって読んでみた。そしたら高度経済成長の日本にぼんやりとした不満を持った中流育ちの青年が海外に飛び出して魅力的な金髪女性とセックスするって内容だったから、正直に言ってあの少年にはがっかりした。中学の頃からこれ熱心に読むとかどんな設定だよと…
    ・それを抜きにして読むと、結構面白かった。ハタチ前後で読んだらきっともっと面白かっただろうな。真に受けて海外に飛び出したかもな。
    ・今現在これを読むと、なんか甘ったれた奴が海外に飛び出してって良くある話なんだけど、昭和40年代に書かれてるところを考えてみると、かなり挑戦的な内

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    2011年09月02日
  • 生きるヒント2 ―いまの自分を信じるための12章―

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    ネタバレ

    嬉しいこと、楽しいこと、哀しいこともうまくいかないこともある、それが人生。悲観せず、絶望せずそういうものだと思い、生きていく。五木さんが勉強してた仏教の考え方もこういうことなのかな。

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    2011年08月24日
  • 青春の門 第七部 挑戦篇 【五木寛之ノベリスク】

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    青春の門を読み始めたのは高校生の頃です、今では主人公の伊吹信介の歳もとうに越してしまいました。でも彼はいまだにさすらい、青春の通過儀礼の最中です。彼を心の中に住まわせておくことが私の青春でもあります。この物語は完結しなくても良いのかな・・

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    2011年06月17日
  • 人間の関係

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    著者の本を初めて読んだ。平易な文章で読みやすい。内容は浅く広く、しかし、著者の人生から語られており説得力があった。

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    2011年06月12日
  • 青春の門 第四部 堕落篇 【五木寛之ノベリスク】

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    悩み、揺れながら自分が進むべき道を模索する主人公、反共、反米、学生運動の高まりに身を投じて存在の意義を見出したかに思えたのもつかの間…。
    時代背景やそこから生まれる主義、思想、そういったものは今となっては響いてくるものは無いが、主人公のぐるぐるとまわり混乱する思考は共感。

    理性と本能、正義感と同時に湧きあがる残酷な欲望は男としてはよくわかる。

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    2011年06月08日
  • 生きるヒント ―自分の人生を愛するための12章―

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    ネタバレ

    人生に希望はない。

    とはっきり言う著者に興味をそそられた。

    その希望がないというところから、

    発展、昇華する、

    生きるということのすごさ。

    日々の感動、喜び。

    とても読みやすく、歯切れの良い文章である。

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    2011年05月31日
  • 青春の門 第一部 筑豊篇 【五木寛之ノベリスク】

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    まさに人生を模索する不確かな思春期の物語。
    炭鉱を舞台に一人の少年の成長が描かれています。もし思春期にこの本に出会っていたら、共感で揺さぶられまくって、主人公と同様、何かを見つけたくて、このシリーズの続編を読み漁る自分が想像できる・・・
    読書は、内容はもとより、人生のどの時期に出会うか、そのタイミングも重要な要素。
    そういうわけで、思春期の少年の頭の中の大きなテーマ、性への目覚めなど、小説では結構な比重を占めるけれどいまいち響かず、もし将来男の子を生んだとしたら、参考にしようとかぼんやり思う。
    反対に舞台である炭鉱の荒々しさ、悲哀も秘めた力強さ、人間くさい部分には強く心惹かれるものがあ

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    2011年05月31日
  • 青年は荒野をめざす

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     本が呼ぶのか自分が呼び寄せるのか、そのときにベストな本と出会うことがたまにある。タイトルや表紙に惹かれる本は大概当たりだったりする。この本がまさにそれだった。
     斜に構えれば主人公の辿る道筋にいちいち難癖を付けたくもなる。しかし、舞台は60年代なんだからこれでいいのだ。当時に生きていなかったから、いくら現在の尺度で判断しようとしても無駄だ。
     変などんでん返しもなく、純粋に最後までトントン拍子にストーリーが進んでいって読んでいて気持ちがよかった。
     その順調な展開が、時が経てばずいぶん青臭いと苦笑するかも知れない。だけど、青臭さを感じられることを大真面目に言葉にできたこの小説が生まれた時代が

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    2011年05月23日
  • 人間の覚悟

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    [ 内容 ]
    そろそろ覚悟をきめなければならない。
    「覚悟」とはあきらめることであり、「明らかに究める」こと。
    希望でも、絶望でもなく、事実を真正面から受けとめることである。
    これから数十年は続くであろう下山の時代のなかで、国家にも、人の絆にも頼ることなく、人はどのように自分の人生と向き合えばいいのか。
    たとえこの先が地獄であっても、だれもが生き生きした人生を歩めるように、人間存在の根底から語られる全七章。

    [ 目次 ]
    第1章 時代を見すえる
    第2章 人生は憂鬱である
    第3章 下山の哲学を持つ
    第4章 日本人に洋魂は持てない
    第5章 他力の風にまかせること
    第6章 老いとは熟成である
    最終

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    2011年05月22日
  • 青春の門 第二部 自立篇 【五木寛之ノベリスク】

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    前作がかなり長い年月を物語としているのに対し、この自立編は僅か半年間ほどの出来事を一篇としている。

    濃度は当然高いが、どうでもいい部分も散見。

    続編的展開を余儀なくされたのだろうと推察。

    それでも、次を読みたくなる。生半可な官能小説を読むくらいなら、青春の門を読む方がいい。若い頃を思い出すとキュッと心臓をつかまれたような気持ちになる。

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    2011年04月05日
  • 林住期

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    テレビを観ていたらたまたま五木氏が出演されていて、この作品の執筆に関する話をしていた。そういうことから兼ねてより興味があった本。

    人生を百年と考え、二十五年ごとに「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」と区切る。五十歳からの二十五年間。これが五木氏のいう「林住期」だ。

    人生のクライマックスを五十代からにおく。それは、精神世界の自由を楽しむ第三の人生だという。

    精神世界を楽しむために、今するべきことを考えたい。

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    2011年08月04日