五木寛之のレビュー一覧
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ネタバレ常陸の国から京へ戻った親鸞。そこでは、幼い頃に京へ出した長男の善鸞との関わりから、親鸞も様々なことに気づかされ、悟りを深めていく。
他の本では、善鸞が悪者に描かれる事もあるが、本書では、善鸞をそこまで悪者に描かれてない。どちらかというと、善鸞の妻、涼を悪く描いているように思う。ただ、そこも、陰と陽を描いて、読者にどう感じさせるか、著者の思惑があるのかもしれない。自分の思ったことをずけずけ言うことが悪いのであれば、涼はまぎれもなく悪者だが、逆に、思いをストレートに告げれず、yesもnoも言わない、言えない、いえる強い考えを持たない善鸞が悪者と捉えられる節がないわけではない。
親鸞が常陸 -
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75歳にして思うこと
私も、本年、75歳に突入して、どんな本かな?と、興味半分読み始めた。
何年かすると、私も、いつかは、老いて死んでいかねばならないのかなと少し寂しくなった
他の、五木寛之さんの本を読んで、五木寛之さんの人生観が、私たちに近いものがあり共感を持っていたが、この本は、釈さんの意見に添った感じの内容が多く、私には、理解できないことがあり、ちょっと、がっかりした。もう少し、五木寛之さんにどうしたら悔いなく死ねるのかどういう風に生きれば、悔いなく死ねるのかズバリ教えてほしいという感じがした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ古代インドでは、人生を「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」に分けたそうです。そして50~75歳、社会人としての務めを終えた後の、すべての人が迎えるもっとも輝かしい第3の人生を「林住期(りんじゅうき)」(人生の黄金期)と呼んだそうです。著者、五木寛之氏の生き方、存念、願望のような内容が書かれています。社会から身を引く60歳を、人生の「臨終期」のように考えることをやめようと、そんな思いで書かれたようです!「林住期」、2007.2発行です。
古代インドでは、人生を学生期、家住期、林住期、遊行期の4つのステージで考えたそうです。五木寛之さんは、林住期(50~75歳)こそ人生のピークだと。「林住