五木寛之のレビュー一覧

  • 異端の人間学

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    ネタバレ

    ロシア通の二人が、自らの大変に基づき隣国ロシアに関する人間・歴史・宗教など様々な点を対談する。気になった文面はロシアはソ連が崩壊するまで、驚くべき読書大国であったこと。それは消費的な文化産業が入ってこなかったので、読書は普通の人の娯楽だったから。また国民が詩をものすごく愛する文化であることも興味深い。小学校高学年から高校までの教育の中で読本を暗唱するため、さらさらっと詩を暗唱するらしい。ロシア人の知り合いは少ないが、次の機会にはドストエフスキーとかトルストイを読んで付き合おうと邪に思った。

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    2016年11月26日
  • 青年は荒野をめざす

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    面白いとは思う。60年代の若者たちが熱狂した理由もわかる。彼らは本書を読みナホトカ航路を目指した。当時の船上には何人のジュンがいたことであろう。

    しかし御都合主義が過ぎる。本物のジャズを求める旅がなぜセックス三昧になり、ジュンは挫折もなくこれほど万能なのか。荒野が人工芝のように感じる。そうか。平凡パンチに連載されていたのか。謎が解けた。否定するわけではない。極めて漫画的なのだ。現代であれば子供だましのフィクションと割り切れるが、情報の少なかった60年代、本書が若者たちの放浪の後押しになったことを考えれば多少の無責任さを感じてしまった。期待値が高かっただけに。

    破天荒な60年代はこれでよかっ

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    2016年09月29日
  • 玄冬の門

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    人それぞれの考え方があって良いと思うけど、私は著者のようにはなれないな。
    もちろん自由に生きていきたいけど、人と繋がりが出来ればそのまま受け入れれば良い。あえて人との繋がりを必要とはしないけど、あえて切って行く事はないと思う。家族だってお互いに居てほしい存在であれば、そのまま協力し合って生きればいいよ。

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    2016年09月21日
  • 70歳! 人と社会の老いの作法

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    五木寛之は齢を重ねとっくに達観の域に達して面白みに欠けるのではと勝手に想像していたが、あにはからんや、経験と宗教的洞察を前提に、老いてなお、鋭い感性を持ち続けておられるにには感心した。
    宗教者との互角以上の対談は、様々なエピソードや情報も引き合いに出しながら頷ける点も多い。

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    2016年09月07日
  • はじめての親鸞

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    「人間・親鸞をめぐる雑話」というタイトルで、三回にわたっておこなわれた著者の講演をまとめた本です。

    網野善彦の研究以来広く知られるようになった中世のアジールに生きる人びとに目を向け、体制の外で生きる彼らの間で親鸞の教えが受け入れられていったという、著者らしい解釈がやさしく語られています。

    著者の親鸞解釈には、宗教的な次元をヒューマニズムに平板化してしまっているきらいがあり、個人的には納得できないところがあるのですが、それでも小説の『親鸞』三部作には人間としての親鸞の魅力が十分に描き出されていておもしろく読めました。本書には、小説のように物語の力によって読者を引っ張っていくような魅力はありま

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    2017年12月03日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    範宴は比叡山を降り、綽空と改名し、さらに法然から秘伝書である選択集を授かったときに、善信と改名し、越後に遠流の刑となったときに、親鸞と改名した。

    恋あり、チャンバラあり、政争ありの俗世間にまみれた僧の話。

    仏道のみならず文化全体の最高学府としての叡山

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    2016年07月14日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    平家が廃れ源氏の世になろうとしていた時代
    後白河法皇は武力ではなく歌の力で世を治めたいとしていたとか

    忠範は口減らしで出家し、比叡山の僧となり、範宴となった。己の煩悩に悩み、仏とは何かという根本的な問いに悩み、今の仏道が弱き者の為にという本来の姿ではなく、貴族などの為にあることに疑問を感じていた。

    比叡山を下り、世俗の中で仏道を、己を見つめ直すことにした。

    意外と読みやすい。

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    2016年07月09日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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     浄土宗の開祖が法然で、法然の弟子の親鸞は浄土真宗の開祖である。違いは浄土宗を継承発展させたのが浄土真宗なのだとか、浄土真宗も後年には東本願寺・西本願寺・大谷派と分派する。同じ念仏仏教の雄、日蓮宗の開祖、日蓮について気になるので調べてみると、日蓮が親鸞より49歳年下で同じ時代を生きていた。ネットで調べるとお互い知ってはいたがあったことはないらいしい、いろいろと興味は尽きない。

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    2016年05月11日
  • 五木寛之自選文庫〈エッセイシリーズ〉 風に吹かれて

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    1960年代くらい、五木寛之 30歳代くらいのエッセイ

    当時既に死語になりつつある赤線
    GOGO ダンス?という私にはよく分からない、当時流行のダンス

    当時の空気を何となく感じることが出来た

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    2016年05月08日
  • 生かされる命をみつめて<自分を愛する>編 五木寛之講演集

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    本文より
    【ことば】へのこだわり

    人間はことばによって歴史を作ってゆく。

    文化もことばで伝達され、経済も政治も、じつは戦争も、みんなことばというものによって作り上げられていく。

    このことを考えると、ことばをきちんと学ぶ、ことばをきちんと整備するということが、人間として生きる上での一番大事な基本だと考えていいと思う。

    尊敬する他の方も、同様のことを仰ってる。
    ことば大事にすることが人生を豊かにするのではないかと思いました。
    また、ユーモアの大事さも知ることができました。

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    2016年04月20日
  • 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    「念仏をとなえて浄土へうまれる」修業、学問、悟りを求めること不要と法然は説くのだった。彼は範宴(若き日の親鸞)と同じ比叡山で修業し、将来を約束されたがなぜ下野へ下ったのか、その教えが多くの民衆に受け入れられる意味とは・・・下巻につづく

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    2016年04月13日
  • 青年は荒野をめざす

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    自分のジャズトランペットに足りないものは何か?
    を求めて旅に出たジュンイチロウ。

    ロシア、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、スペイン、ポルトガルと旅を続けながら様々な人に出会い経験を積む。

    音楽とは人間である。技術や知識も大切だが奏者の苦しみや喜び、葛藤を込めれなければそれはいい音楽とは言えないことを実感する。

    まだ若い主人公は生きる意味を求め、自分の中の未知なる荒野を目指して旅を続ける。

    ストーリーも登場人物もよかった。読んでいてのめり込むような面白さがあった。日本人の主人公がやたら外国でモテるのは ? だったが。

    自分の中にもまだ荒野はあるのだろうか?

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    2016年04月10日
  • 異端の人間学

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    五木寛之の本はあまり読んだことがない。「さらばモスクワ愚連隊」「蒼ざめた馬を見よ」が世に出た頃は当方は小学低学年だったし、その後もこちらのストライクゾーンに打てる球がくることがなかった。近年は「親鸞」など仏教に関連した著作や探訪記を書かれているのは知っていたが、手を出していなかった。

    佐藤氏が博識を披露する対談だろうと思ったが、五木氏が異端の信仰の口伝を収録しているとのエピソードに驚き。
    アンタは宗教学者か民俗学者か!。五木氏への認識を改めなければ。

    ロシア人については、残忍で極端な情熱家で詩人への尊敬が強いことが語られるが、ついていけないなあというのが正直な感想。ウクライナ、ポーランドの

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    2016年03月20日
  • 異端の人間学

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    知識を得て、アウトプットするために読むのでないから、記憶をする作業は省き、しかし、興味ある事はそれを広げるために、やはり固有名詞の暗記が必要となる。こんな事を考えさせられたのは、やはり佐藤優の博覧強記ぶりを見せられたから、というのが本音の所。限られた時間の中で、幅広く事象を押さえるのは難しい。その点、僅かな期間の体験でリアルな小説を書き上げる五木寛之との対談は面白い。

    タイトルの異端について、どう解釈すれば良いか。主に宗教における異端についてを取り扱った感が強いと感じる。信仰は一人で可能だが、宗教には、宗派としての組織が必要だ。組織において解釈が分かれれば、宗派を分かつ必要性が生じる。斯様に

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    2016年02月14日
  • 下山の思想

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    経済が停滞気味の日本、上昇しなくてもゆっくり下降してもいいのではないか、と。登山を例に、下山するときこそゆっくりと周りを観察し、思いをはせて降りる事こそ次につながる力を生み出すというモノの見方に関心させられる。ただ、途中からは彼の思いついたことが書き綴られている随筆になっている。

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    2015年11月29日
  • 下山の思想

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    比較的軽い随筆。その中で、平安末期の大変動期の厳しい時代に、今様が平民から流行して貴人まで歌われ、また、それまで身分の高い人達のためのものであった仏教が、法然、親鸞、日蓮などの新しい指導者によって民衆のものになってゆく様の記述は、平易かつ理解しやすいもので記憶に残った。

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    2015年11月28日
  • 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    ネタバレ

    どんな内容だか気になってはいたが、意外とドンパチものもあって、エンタメ的に仕上がってはいる。
    深くしようとするといくらでも深くできそうな気はする題材のため、これはこれでいいかも。

    本書は親鸞になって終わる。
    この話にはやはり続きがあるとのこと。その後、どう浄土真宗を開いたかまでやはり読まないといけないか。

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    2015年09月01日
  • 下山の思想

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    けっこうさらっと読めた。
    まあ、暗い世の中、日本全体が下山に向かっているなか、どうすればいいのか。
    確かに登山でも、下山のときの方が怪我が多いとよく言う。
    どんな感じで降りればいいのかを考えないといけない。
    とはいえ、現在の私にノスタルジーは、と疑問。
    年齢によると思った。

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    2015年07月04日
  • 親鸞(しんらん) 激動篇(下) 【五木寛之ノベリスク】

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    うーん、要は私には合わなかったということか。
    念仏の論争はなるほどなと思って面白かったけど。
    きっとこの本の魅力は「親鸞の人間くささ」なのだとは思うけど、私にはそこが合わなかった。結局は家族を犠牲にし自分のやりたいようにやってるだけだし、色んな困難に合うけど、自分で何ひとつ解決してない。恵信や周りの人々に助けられての「親鸞」なのに、何を偉そうにと穿った見方をしてしまう。高僧な親鸞とはいえその境地に辿り着くまでは「ただの人」だということか。

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    2015年06月10日
  • 親鸞(しんらん) 激動篇(上) 【五木寛之ノベリスク】

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    友達から借りた本
    初親鸞で初五木寛之作品。
    ずっと気になっててようやく読めた。思ってたより読みやすく面白かった。どこまでが史実でどこまでが小説なんだろう。結構エンタメ小説っぽかった。あ、だから読みやすいのか。

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    2015年06月07日