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東国から帰洛した親鸞に魔手が伸びる。専修念仏を憎悪する怪僧・覚蓮坊が、親鸞の長男・善鸞をそそのかし『教行信証』を奪おうとしたのだ。だが、その前に立ちはだかったのは、数奇な半生をたどり、宋の富商に身請けされたという謎の女借上、竜夫人だった。このふたりと、親鸞の因縁とは? 入魂の三部作、完結。
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Posted by ブクログ
小説「親鸞」全6冊の5冊目。とうとうここまで読みましたという感じ。京に戻った親鸞が、長男の善鸞や弟子の唯円らと暮らしながら、また延々と悩み続ける。取り巻く登場人物も、親鸞の先の京での生活で因縁を持つ者たちで、高齢者がぞろぞろ。親鸞自体90才まで生きた人だが、この巻では81才までが描かれる。
だいぶ前に「親鸞」全三部作の第一部(青春編、上下)、第二部(激動編、上下)を読んでから、かなり時間をあけてようやく第三部(完結編、上)を読んだ。その間読みたい本が次から次へと出てきたためなのだか、今この完結編(上)を読んで、すぐに読まなかったことを後悔している。 青春編で親鸞の8歳から35歳までの京...続きを読むでの生い立ちと当時の社会風景、登場する色々な人物が親鸞と関わり影響することにわくわくした。そして激動編で越後から東国での36歳から61歳までの専修念仏説法の人生の物語に少しだれた。今回の完結編上巻は61歳にして再び京に戻り、新たな陰謀に巻き込まれる物語。青春編で登場した人物が90歳以上の高齢で登場し、大きな影響を及ぼすという物語で俄然面白くなる。 今でこそ浄土真宗は日本最多の門徒を有する仏教宗派だか、最初は異端の新興宗教で時代の例外なく弾圧されたことがわかる。そしていかにして闘い人々に支持されていったかという視点の物語ではないんだなとも思った。ミステリアスな謎から謎へと展開する歴史サスペンスであり、90年を経る因業の物語であるとわかった。 親鸞は好きな歴史的人物だが、何となく遠い存在の人物だったのが、どこか親しみを持った人物になったような気がする。 親鸞と長男善鸞との関係がどうなるのかも気がかりだが、覚蓮坊との闘いの行方、そして青春編から関わっているツブテの弥七や黒面法師も気になる。今回登場した竜夫人の存在感も気になる。完結編の下巻をこれからすぐに読もうと思う。そして青春編、激動編をもう一度読み直そうと思う。
前回から3年近く?文庫になるのを待ってました(。。;)いやいや、懐かしいお名前が出てきて、親鸞が範宴と名乗っていたころのワクワク感が戻ってきました。 それにしてもみんな年をとりましたね。
ご高齢になられた親鸞聖人の生き様ストーリー。前作前々作同様に、節々で起こるイベントに緊張させてくれる。楽しく読み応えあり。
京都に行った親鸞は動かない。周りは因縁の相手も含めて動きはあるが、親鸞はじっとしている。そうこうしていると80歳になる。それでもまだ迷う。迷いは尽きないし、即答が出来ない質問も多い。単純な教えゆえ、満足行く整理が難しいのだろうか。生に執着する事もおかしいという整理もあるようだし。宗教は難しい。善鸞の...続きを読む嫁の涼は恐ろしい。
60越えて京に戻って来たところからスタート、かなり伝奇的になってきて面白くなって来た。実は親鸞=イーサン・ハントでもよかったんでは、と思うが親鸞=チャールズ・エグゼビアな感じです。親鸞自身は親鸞なままなんですが、回りが普通の人でなさすぎるのでミラクルな事に(あははは)。ものすごくおもろいです。
他力本願とは何か? 非常に分かりづらく、法然、親鸞が生きていた当時から、誤解・曲解があり、京を中心とした西日本では布教が制限され、やむを得ず北関東を中心に東日本で布教活動をしていたことが描かれる。 特に「他力」についての、理解は難しく、悪行をなしても念仏すれば浄土にいけると理解されたりするが、作者は...続きを読む親鸞と唯円との会話で「他力本願とは何か?」「他力の本質」を表わそうとしている。
親鸞のことを快く思わない者がいて、そこからの嫌がらせを受けるっていう、この物語に通底する流れは相変わらず。でも本巻は、身内の揉め事とかも絡ませてきたり、親子の葛藤が描かれたりもして、ちょっとバラエティ豊かな感じ。次でいよいよ完結だけど、どんな高みにたどり着くのか、結論が楽しみです。
求道こそ人生なりということか。その意味ではある意味、凡人の極みの存在こそ親鸞と言えるかも。故にこの作家も共感を覚えるのかも。 しかし法然が巨人であることがますますクローズアップされるなぁ、意図しているか否かは別にして。
何となく今の感覚で読んでしまうけど、実は住む地が離れるというのは今生の別れを意味する時があるのか……。そして親鸞は遂に歎異抄へ!下巻が気になる!
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親鸞(しんらん) 完結篇 【五木寛之ノベリスク】
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