五木寛之のレビュー一覧
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相変わらず浄土真宗開祖の話とは思えない冒険活劇。どったんばったん。
前作は子供から大人への成長譚だったのですが、本作「激動編」の親鸞は初めから結構いい大人。
さすがに貫禄も出たろうと思ってたんだけど、どっこい持ち前の草食男子っぷりは健在で。
もう、なにしろ全然自分で決められない。いろんな事を。
見た感じお坊さんなもんだからまわりにいろいろ聞かれるんだけど、
んー、え、ちょっと、分かんないです。逆にどう思います?という相変わらずの調子。
しっかり親鸞!ちゃんとして!
それでも実直な言動で次第にまわりに味方が集まってきます。
というか、誰かが守ってあげないと、このひとまるで生きて行けないもんだか -
Posted by ブクログ
人間の運命は変えられるのか?「宿業」についての考えが書かれた本。五木さんの終戦時の強烈な体験から考察されている。
確かに変えられない運命を背負って人は生きていると思う。でもその中で少しでも良く生きたいと思ってもがいているのではないだろうか?だから本も読む。
ただ誰かが「よく生きる」影にほかの誰かの犠牲があるというのは、これまで考えたこともなかった。確かにそうかもしれない。
社会のある一定割合が落ちこぼれたり、イジメがなくならないことの根源はそういうことなのかもしれない。
何を書いても軽い気がする…。頭の良い人って、みんなこんなこと考えているのかな?凡人で幸せなのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
本当に久しぶりに五木寛之でも読もうかな、と。まったく穏やかで明快な語り口調の中に様々な自分の考えを詰め込むということの達人の文章で、素直に受け入れることができる。いわゆる「人生論」的な本は胡散臭いものばかりでまったく信用していないけれど、この人の言葉なら信用できる、そういう感じがする。色々な角度から「ヒント」を少しだけ与えてくれる本ですが、私が印象に残っているのは、「歓ぶ」、「惑う」、「喋る」かなあ。どれも、あまり自分が考えたことのない視点を与えてくれると思います。ちなみに、私は五木寛之が生きるということを苦しく険しい道のりであるということを根本条件にしているのを今回初めて知った。読んだのが昔
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Posted by ブクログ
先日出た句会で、ベテランの方が退会されるという…
その、挨拶のなかで触れられていたのが本書だった。
ボクは、さだまさしの「飛梅」の一節を思い出していた…
ーのぼりつめたら下るしかないと
下るしかないと気づかなかった 天神様の細道
ただ、どうせ下らなければならない道ならば、
できることなら、生きてある一瞬、一瞬を満喫して
下ってゆきたい…そう思うのは当然のことだろう。
本書のメッセージは、いたってシンプルだ。
ーどんなに深い絶望からも、人は立ちあがらざるをえない。
核に汚染されたあぢ地にも、雑草は生え、樹木は根づいてきた。
しかし、と、そこで思う。私たちの再生の目標は、どこにあるのか