五木寛之のレビュー一覧

  • 百寺巡礼 第六巻 関西

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    文春文庫の浅田次郎が選んだ短編集に「見上げれば 星は天に満ちて」というのがあって、そこに載っている井上靖の「補陀落渡海記」はかつて和歌山県の補陀落山寺で行われていた観音菩薩信仰の一つの儀式をモチーフにした物語で、とてもインパクトがあるお話だった。
    百寺巡礼の旅は四たび関西に戻って、熊野は青岸渡寺の項に補陀落山寺も登場し、しばしそこに描かれた高僧の心の葛藤を思い起こす。
    しかし同じ関西とは言っても高野山から熊野から、京都や奈良へもよう行かん身にはとても遠いよねぇ。
    相変わらず四方八方に広がる話。道成寺の名は聞いててもそれ以上は知らない安珍・清姫の絵解きの楽しみ。
    鶴林寺の太子像の凛々しさに驚き、

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    2011年07月18日
  • 天命

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    …五木寛之、彼自身の死生観を形成する“実体験”が
    大きくその生き方を方向付けている。

    死と向き合い己をよく知ることこそ、生きるということなのだ。



    戦後の朝鮮よりの引き揚げに際し、
    想像を絶するような苦難に満ちた経験を積み重ねる。
    母親に関する想いの強さゆえ、時代の中で混迷し
    叩きつけられたかのように、悲劇という光景が
    原体験として刻み込まれてしまった…



    僕らの時代、今を生きる僕らには、想像すらできないであろう
    時代の凄まじさは、人を強くもし弱くもする。
    その境目は、やはり人としての真理…死生観を持つに至るかどうか…


    死生観は、とても大きな大きな思想の一つだと思う。
    人は

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    2009年10月04日
  • 百寺巡礼 第五巻 関東・信州

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    冬の京都では「非公開文化財特別公開」ということで普段は見ることが出来ない庭園や仏像が公開されるイベントがあり、この間は東寺を訪れ五重塔の中を見せていただいた。道すがら、第3巻の東寺の項を今一度確認する。
    有難いことにご案内付きで、大日如来に見立てられた心柱を中心に如来像や菩薩像にお参りする。あわせて講堂や金堂でも団体さんへの説明に紛れ込んで、そこにおわす立体曼荼羅の二十一尊や薬師三尊に手を合わす。何故か泣きたいような不思議な気持ちが湧いてくる。
    前にも来たこと有るにもかかわらず五重塔の外観以外は全く印象に残っていなかったのに、歳を取るということに加え、このシリーズを読んで仏様に対する心持ちが深

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    2011年07月18日
  • 百寺巡礼 第五巻 関東・信州

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    何か惹かれるものがあって買って見ました。
    とりあえず近場だしいけるところなら行きたいな、と。

    増上寺と築地本願寺に行ってみたい!
    そして鎌倉を回りたい、と切実に思いました。

    …まあもう少し温かくなったら…
    (そうなると花粉が酷くて出歩けないんですが…)

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    2009年10月07日
  • 百寺巡礼 第二巻 北陸

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    第1巻の奈良のお寺をどこも訪れないままに早一月経って第2巻は北陸へ。
    19番目の明通寺から読みました。
    昔、敦賀に住んでいた頃に大阪からのお客様を、そのもっと昔、逆の立場で私がしてもらったようにお連れしたお寺で、鬱蒼とした杉木立の中の三重塔が目に浮かび暫し懐かしさに浸りました。
    次の神宮寺の項と合わせて、かつて若狭地方が日本の表玄関として文化の入り混じりの中心地であったことが良く知れます。
    今回も筆者の筆は縦横無尽で、その寺に纏わる話から話題は色々な方面に飛びますが、『宗教的感覚が豊かでいきいきとした社会をつくる』こと、『目に見えない言葉の大切さ、役に立たない言葉の大切さ』があることなど、そこ

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    2011年07月18日
  • 五木寛之自選文庫〈小説シリーズ〉 ガウディの夏 THE SUMMER FOR GAUDI

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    家の本棚にずっとあったけれど読んでいなかった。
    広告マンが主人公。
    彼をとりまく得意先の企業や、芸能プロダクションの社長、そのタレント、大物女優。
    みんながある人物を通じて繋がっている。それは逃れることのできない網に入っている様。
    情報をたくさん持つ者ほど強い権力が持てるのか?
    ダークな情報がダークな情報を増やしていく・・・そしてそれを握っている者が好き放題できる世の中なのだろうか?

    ガウディに噛まれた人がキーワード

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    2009年10月07日
  • 五木寛之自選文庫〈小説シリーズ〉 晴れた日には鏡をわすれて

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    主人公は不器量で、本が好き。主人公の働く民宿にクサカゲという男性が泊まりに来るところからお話が始まります。クサカゲはパーフェクトすぎるし、主人公は頭の良いコンプレックス持ちなので感情移入が少し難しいけれど、読みやすい。

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    2009年10月04日
  • 蒼ざめた馬を見よ

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    直木賞受賞の表題作を含む全5篇を含む短編集です。それら全てに共通していたのは、最後に重たく悲しい事実を読者に突きつけて終わるという手法でした。青春小説である「青年は荒野をめざす」を読んで以来、一度読んで見たいと思ってた小説だったので、それだけに全体的に暗い印象を受けました。

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    2009年10月04日
  • 青春の門 第二部 自立篇 【五木寛之ノベリスク】

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    大学生が主人公。信介が上京後、様々な事を経験していく。昔の青春とはどんな物だったのか、思いを馳せた。

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    2009年10月04日
  • 蓮如物語

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    祖母が読み終わったものをもらいました。文章が子どもでも読めるように大変平易になっています。私は無神論者ですが、ときどき読んでは心を落ち着かせています。ところでこれを歴史ジャンルに分類するのはおそらく間違っています。

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    2009年10月04日
  • 五木寛之自選文庫〈小説シリーズ〉 雨の日には車をみがいて

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    主人公の恋と車の遍歴を綴った連作短編集です。
     次から次へとお気に入りの車を乗り換えて、その時々の人生をそれらの車とともに過ごしていく設定です。そして、恋もまた、移ろっていきます。

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    2009年10月07日
  • 青春の門 第二部 自立篇 【五木寛之ノベリスク】

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    筑豊から早稲田大に進学した伊吹信介。幼なじみの織江との出会い。学生運動。売血。昔の青春。どこまで読んだが忘れてしまった。

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    2009年10月04日
  • おとな二人の午後

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    イタリアのセンスを偏愛する五木さんと、そこに30年以上暮らし古代ローマ史に打ち込む塩野さんの対談集です。2人が古都ローマを散策し、人生の宝物について談笑する。ブランド・買い物・住まい・靴・車・ワイン・年齢・ 健康法・政治・宗教・教育などなど、カフェでのユーモアあふれる歓談が載っています。特に2人が対談しているホテル、エデンの最上階のレストラン、テッラッツァから眺められる元メディチ家の屋敷の写真、本の中に散りばめられている様々な美しい写真にうっとり。また塩野さんのエッセイものからはわからない塩野さんの考え方がわかって楽しい♪あと、塩野さんの書斎の写真や塩野さんがデザインなさった机、それに塩野さん

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    2009年10月04日
  • 五木寛之自選文庫〈小説シリーズ〉 奇妙な味の物語

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    読んでいて、気分が悪くなった小説。短編集です。
    奇妙っていうか、どれもこれも「うわ、最悪…かわいそう…」って感じだったのです。読みやすいですけどね。

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    2009年10月07日