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Posted by ブクログ
「青春の門」第6部は「再起篇」という題名がついている。第5部の「望郷篇」では、信介は、生まれ故郷の筑豊に戻り、世話になった塙竜五郎の最後を看取ることとなった。その後、ひょんな偶然から実業家の早しに見込まれ、林の家に書生的な立場で住み込むことになるところまでが、第5部だ。
第6部では、林家を出て、プロの歌手となっている織江のマネジャーとして再出発することになる。だから、「再起」という言葉は、実業家の林の庇護のもとでの恵まれた暮らしを捨てて、再度、自分の力で世間と渡り合っていこうという意味合いとなる。普通、再起と言えば、失敗とか挫折とかといった状態から、再び立ち上がって元の状態に戻ることを言うと思う。信介が林家にいたことは、別に失敗でも挫折でもないので、最初、再起という言葉は大げさかなと思った。
しかし、五木寛之にとっては、青春の只中にある者が、誰かの庇護のもとでリスクの少ない生き方をすること自体が、失敗であり、挫折になるのであろう。そういう風に解釈した。
Posted by ブクログ
ふーむ。
林三郎の書生となって、飛躍するかと思ったら、
林みどりとの間だけに 縮小してしまった。
おい。おい。
それで、オリエのマネージャーになると言うのは、
ふーむ。なんじゃそれ。
という感じだね。
ブルジョアジーとプロレタリアートという図式のなかで
今の時代の流れをつかみきれないものがあるのだろう。
それで、再起 なのだろうか。
信介の行動原理は、敵が明確であれば、立ち向かう時に、
勇気をふるい、たたかう。
歴史の中の個人、歴史との関わり合い、
貧乏であったという過去の生い立ちから、
プロレタリアート意識なるものに、そぐわない何かがある。
食べて、生活するだけでは、物足らない。
オリエは、そのことに満足する。
好きな歌を歌って、自分で生きていければ、良しとする。
ずっと、信介のことを想い続けてきた。
しかし、信介は、オリエだけを見るのでなく、
遠くを見ている。また、別のオンナに魅力を感じたりする。
タエ、オリエ、梓先生、英子、カオル、トミちゃん、
五木寛之は、オッパイの大きな女が好きなようである。
そして、お見舞いに登場したミドリ。
結局は、母親への思いが深く横たわる。
クラシックというのが、知的素養なのだろうか。
むつかしい本を読むということ。
英治と英子。
カオルと石井。
信介とオリエ。
緒方とトミちゃん。
それにしても、信介はなぜ緒方に魅力を感じたのだろう。
理論的とは言えず、明確な主張があるとも言えない。
図式的な階級闘争論。
五木寛之が 挫折した 理由が この再起篇にはありますね。
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