青春の門 第九部 漂流篇 【五木寛之ノベリスク】
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青春の門 第九部 漂流篇 【五木寛之ノベリスク】

小説・文芸
1,166円 (税込)

5pt

3.8

シベリア横断を足の骨折で断念し、謎の日本人医師(ドクトル)・古謝克己の家で療養することになった伊吹信介。KGBの影に怯えながらも、ドクトルと恋人のタチアナの厳しい指導で現代史やロシア語を学び、新しい生き方に目覚める。歌手として自分らしい歌を探し求めて作詞を試みる牧織江。彼女の存在感に惹かれて担当することにした伝説のディレクター・高円寺竜三は名門レコード会社の内紛に巻き込まれていく。新会社独立に暗躍するフィクサー役の新聞記者・筑紫次郎の真の狙いとは?

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青春の門 【五木寛之ノベリスク】 の一覧

1~9巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~9件目 / 9件
  • 青春の門 第一部 筑豊篇 【五木寛之ノベリスク】
    1,056円 (税込)
    誰もが1度は通りすぎる、そしてただ1度しか通ることの許されない青春の門。熱い血のたぎる筑豊の地に生を享けた伊吹信介。目覚めゆく少年の愛と性、そして人生の希望と旅立ち……。ひたむきな青春の遍歴を雄大な構想で描き、世代を超えて読みつがれる不滅の大河ロマン。【1975年2月、1981年1月公開映画 原作】(講談社文庫)
  • 青春の門 第二部 自立篇 【五木寛之ノベリスク】
    1,155円 (税込)
    筑豊の山河を後に、1人上京した伊吹信介。大学入学第1日目の失望、そして次々に開かれていく東京という未知の世界の扉。苦しい日々のなかの熱い友情と異性への想い。信介はいま青春のただなかにいる。だが、自らの命を賭ける夢は見いだせない。青年の魂の昂揚と愛を描く大河ロマン。【1977年2月、1982年1月公開映画 原作】(講談社文庫)
  • 青春の門 第三部 放浪篇 【五木寛之ノベリスク】
    968円 (税込)
    未知の世界を求めて東京を旅立った伊吹信介。演劇への志に結ばれた仲間とともに冬の海峡を越えた信介は、いま函館に。若者のまえに立ちはだかる巨大な港の暴力。北国の街に青春の意味を模索する放浪の群像。彼らには、いったい何ができるのか? 圧倒的な共感を呼びおこす大河ロマン。(講談社文庫)
  • 青春の門 第四部 堕落篇 【五木寛之ノベリスク】
    1,012円 (税込)
    人間は生き、人間は堕ちる──春浅い北海道をあとに上京した信介の、重く澱んだ倦怠の日々。歌手を目ざす織江は去り、学友たちは政治運動に青春を賭ける。訣別の哀しみと熱い屈辱感のなか信介は限りない虚無を見つめていた。苛酷な運動に翻弄される青春の苦悩を描く大河ロマン。(講談社文庫)
  • 青春の門 第五部 望郷篇 【五木寛之ノベリスク】
    1,056円 (税込)
    屈辱感にさいなまれながら、なつかしい筑豊に帰った信介。だが、そこに待っていたのは塙組の没落と、恩人竜五郎の死だった。いまや故郷との縁(えにし)は切れた。さらば筑豊、さらば香春岳(かわらだけ)……。孤独だが、自由の身となった信介は、ふたたび新しい旅に……。青春の苦悩と息遣いを描く大河ロマン。(講談社文庫)
  • 青春の門 第六部 再起篇 【五木寛之ノベリスク】
    1,078円 (税込)
    ぬくぬくと居心地のいい冬眠の季節はもう終りだ。人生の目的を見つける過程が青春なら、信介は、いまやそのただなかにいる。若さに賭けて、再会した織江とともに未知の芸能の世界へ踏みこんでゆく。いま信介の新天地への出発! 混沌とした現代をいちずに生きる若者の魂が、熱い共感を呼ぶ大河ロマン(講談社文庫)
  • 青春の門 第七部 挑戦篇 【五木寛之ノベリスク】
    1,210円 (税込)
    未知の時代を目前に、嵐の前の静けさが日本を覆っていた1960年。伊吹信介(いぶきしんすけ)はタバ風の吹き荒む江差(えさし)にいた。そこで会ったオーストラリアの友人・ジョンの「あなたは一度日本を出てみるべきです」という言葉に惑(まど)う信介。特攻船やソ連との関係に揺れる函館を訪れたとき、彼の背中を押す風が吹く。世代を超えて読みつがれる不滅の大河ロマン。(講談社文庫)
  • 青春の門 第八部 風雲篇 【五木寛之ノベリスク】
    935円 (税込)
    故郷の筑豊を離れ、上京して以来七年。葛藤、挫折、再起をくり返し苦悩する伊吹信介は、ユーラシア大陸横断の大望を胸に秘め、シベリアへの密航を果たす。国際情勢の複雑多岐な現実に戸惑いながらも、大自然に生きる人々との出逢いに心打たれる信介。未知の世界の息吹に触れ、冒険の旅は続く。不滅の超大作・第八部
  • 青春の門 第九部 漂流篇 【五木寛之ノベリスク】
    1,166円 (税込)
    シベリア横断を足の骨折で断念し、謎の日本人医師(ドクトル)・古謝克己の家で療養することになった伊吹信介。KGBの影に怯えながらも、ドクトルと恋人のタチアナの厳しい指導で現代史やロシア語を学び、新しい生き方に目覚める。歌手として自分らしい歌を探し求めて作詞を試みる牧織江。彼女の存在感に惹かれて担当することにした伝説のディレクター・高円寺竜三は名門レコード会社の内紛に巻き込まれていく。新会社独立に暗躍するフィクサー役の新聞記者・筑紫次郎の真の狙いとは?

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青春の門 第九部 漂流篇 【五木寛之ノベリスク】 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

     シベリアにいる信介の物語と歌手として成長しつつあるオリエの物語が、奇妙に結びついていく。それは、1917年ロシア革命が起きた時に、ロマノフ王朝の持っていた財産がどこに行ったのかという謎に深く関わる。300年の歴史を築いたロマノフ王朝は、途方もない金持ちだった。金に換算すると1240トンに達した。世界の金の20%の量だった。エルミタージュ宮殿に世界の美術品を集める財力もあった。
     世界各国は、ロマノフ王朝の財産を収奪するために、ロシアに派兵した。日本も7万数千人のシベリア派兵をしたのだった。バイカル湖は、大きく透明な湖と知られているが、1600m近くの水深があり、そこにはたくさんの死体とロマノフ王朝の金塊が沈んでいるという伝説がある。
     『漂流篇』は、2021年に出版された。五木寛之、89歳の時である。今までの『青春の門』とはテイストが違う。
     歌手牧オリエのマネージャー山岸守は、父親は銀行の役人で芸能事務所に勤めるようなタイプの人間ではない。誠実で、実直。浮かれたところはないが、オリエの才能に惹かれていた。そして、オリエのディレクターがいなくなることで、伝説の艶歌のディレクター高円寺竜三に手紙を出し、オリエのディレクターになってほしいと懇願する。高円寺は1000人近くの歌手たちを育てたのだ。この高円寺竜三というのが実に魅力的な人物に描かれている。また、歌について幅広い知識を持っている。
     高円寺は、オリエの持つ不思議な才能を認めて、プロデュースすることを決める。残念ながら、『漂流篇』では、高円寺竜三がプロデュースするオリエは登場しない。
     時代は、今までとは違ったテレビが登場する時期であり、音楽の有り様も変わろうとしていた。1961年4月からNHKで始まった『夢であいましょう』から坂本九『上を向いて歩こう』、ジェリー藤尾『遠くへ行きたい』、梓みちよ『こんにちは赤ちゃん』おなじ1961年6月から日本テレビで始まった『シャボン玉ホリデー』から、植木等の『スーダラ節』が流行った。
     まさに、私はその頃少年だった。そして、青春に向かう時期でもあった。テレビが家に演ってきた時代であり、テレビがシロクロからカラーに変わっていった時代だった。
     信介が九州から上京した頃、うたごえ運動が流行っていた。かあさんの歌、仕事の歌、原爆を許しまじ、国際学連の歌、赤とんぼ、ふるさと、おおブレネリ、カチューシャ、カリンカ、バイカル湖のほとりなどが流行った。確か、学生の頃、歌声喫茶にいったことがあった。
     高円寺竜三は、学生たちが歌う『ともしび』に対して、情緒的すぎる、戦争に向かう勇ましさが足りないと指摘する。日本の歌は、なぜ短調が多いのかと問う。この場面は、実にいいなぁ。
     オリエは『あの夏に帰りたい』でヒットを飛ばすが、筑豊出身であることや炭鉱で落盤事故で死ぬ人がいることに、心を痛め、そして自分の歌いたい曲ではないと率直にいう。もっと歌いたい歌を歌いたいと目覚める。
     沖縄出身の新聞記者の筑紫二郎(沖縄の苗字じゃないのが残念)が、流しが歌う田畑義雄の二見情話でなく、沖縄で歌われている二見情話を歌う。うん。この歌はいい。私が唯一歌える沖縄の歌だ。
    この辺りの歌をめぐる展開は、五木寛之の重要な構成部分でもある。そして、オリエは詞をかいていて山岸守にみせる。それにしても、オリエの友達であるホステスのフミが実に色っぽく、幅広い人脈もあり、暗躍する。歴史は夜つくられる。
     一方、シベリアにいる伊吹信介は、足を痛め、日本人のドクトルに世話になる。ドクトルの家には本がいっぱいあり、その本を読む。そしてドクトルの恋人であるタチアナに徹底的にロシア語を教えられる。ドクトルは、ロマノフ王朝の財産が、関東軍、そして当時の総理大臣田中義一に流れているのを調査していたのだった。このドクトルが、人生を賭けていることが、中野剛という恩義のあった人に報いるためでもあった。やはり、浪花節なのだ。
     ふーむ。そしてドクトルと信介は日本にいくのだった。この『漂流篇』が青春の門ではテイストが違って面白い。それにしても、シベリア独立運動など、ロシアについて深い洞察をする五木寛之は、プーチンのウクライナ侵攻をどう見ているのか。ロシアの成り立ちから、紐解いた物語を作ってほしいなぁ。『青春の門』第十部は、どう展開するのだろう。まだ出版されていない。

    0
    2023年07月03日

    Posted by ブクログ

    感想ではないのですが、末國善己氏の解説の最後「青春の門は現在、連載中の『新 青春の門 第十部 疾走編』で完結する。」って!
    いつ連載が始まったのかな?やっぱり週間現代なのかな?
    どなたか教えて下さい

    0
    2021年09月21日

    Posted by ブクログ

    織江は、まだヒットしないのか。
    福岡のミツバチの小嶋扶美さんに興味を持ちました。
    マネージャーの山岸君頑張れ❗️

    0
    2022年08月27日

    Posted by ブクログ

    第十部で完結させる予定(2026年夏現在未出版)らしいので、それへのアプローチ的な作品で、なんかあんまり進展なし。特にロシア編は勉強になる以外にはイマイチに感じた。織江の方も、どう終わりにするんやろう・・・

    0
    2026年09月17日

    Posted by ブクログ

    自分が幼少時代のお話で、織江まわりのお話(演歌とかレコード会社)はある程度自分の記憶と照らし合わせながら読めていたが、信介まわりのお話(シベリア出兵やロマノフ王朝の金塊)は、ほとんど話題にもならなっかったという記憶。これまで日本では封印されていたお話を、五木さんが書かねば・・・となったんだろうかと勝手な憶測です。

    それにしてもロシアのウクライナ侵攻の前に書かれた本なので、現在執筆中であるという噂の最終予定の第十部(もう結末も決まっているらしい)はさぞ書きにくいだろうと、これも勝手な憶測しています。

    果たして、第十部の文庫版を読むことはできるのだろうか?

    0
    2023年07月11日

    Posted by ブクログ

    ストーリーは相変わらず無理筋が多いけれども、スラスラ読めてエンタテイメントの王道だと思う。完結となる疾走篇をリアルタイムで読みたいのでここまで読んできた。いざ完結を待つ。

    0
    2023年06月07日

    Posted by ブクログ

    「青春の門」の、「第八部 風雲篇」および「第九部 漂流篇」を続けて読んだ。

    第九部の「解説」によれば、この物語の来歴は下記のようなものだ。
    もともと、「青春の門」は「週刊現代」の1969年6月19日号から連載が始まったものらしい。連載開始から既に半世紀以上が経過している。また、第八部の連載がスタートしたのは1993年で、本にまとまったのが2016年であるらしく、連載開始から本にまとまるまでに20年以上を必要としている。また、第九部の連載開始は2017年からであり、2018年には完結している。単行本になったのは、2019年9月、文庫になったのが2021年9月のことだ。現在も「週刊現代」では、この物語は、「新 青春の門 第十部 疾走篇」として連載中であるらしい。それが完結篇だとも、「解説」には書かれている。筆者の五木寛之は1932年9月の生まれなので、現在、90歳になる。年齢を考えると、そろそろ完結を筆者が考えていても自然なタイミングかとも思う。

    「青春の門」は、もともとは、福岡県の筑豊地方を舞台とした物語として始まり、その後、主人公の伊吹信介が早稲田大学に入学するのに合わせて東京が舞台となり、また、信介が所属する劇団の公演旅行計画に合わせて函館を中心とした北海道が舞台となっていた。いずれも国内が舞台であったが、第八部・第九部の舞台は、旧ソ連、その中でもシベリア地方である。第九部では、シベリアでの信介の生活と、日本でのオリエの物語が半々程度の分量で語られる。それは、いずれ、日本で一つに交わるだどうという伏線を持ちながら。

    伊吹信介がシベリアに渡った際の、信介の意図は、いったんソ連・シベリアには渡るが、ソ連から東欧に抜けて、更に世界中を旅するというものだった。物語はそのように進んでいくのだろうと思っていたし、世界中を旅する伊吹信介の「青春の門」物語は面白そうで楽しみにしていたのだが、実際には、第九部で一転、信介は帰国することになる。そして第十部の舞台は日本ということになりそうだ。第八部でシベリアに渡った信介には実質的な変化は何も起きていない。おそらく、第八部の最初には、信介に世界中を旅させようと、五木寛之は考えていたのではないだろうか?それが、物語上、うまく展開できないか、あるいは、途中で気が変わって、このような展開になったのではないか。
    そのように思わせる、やや中途半端なストーリー展開である。

    0
    2023年03月20日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     8月9日の参戦、シベリア抑留、北方領土問題などでは反露感情を、一方トルストイ、ドストエフスキー、ロシア民謡などロシア文化には親近感を。五木寛之は愛憎が半ばする日本の対露感情を象徴する作家。「青春の門 第九部 漂流篇」、2021.9発行、630頁。本巻は1961年8月から1962年4月までの間のロシアの信介25歳~26歳と日本での織江の状況が交互に語られている。アムール、アニョータと馬で旅を続けた信介はイルクーツクで落馬、日本人医師宅で治療・リハビリとロシア語の勉強を。織江には伝説の高円寺竜三が面倒見を。

    0
    2023年09月05日

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