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シベリア横断を足の骨折で断念し、謎の日本人医師(ドクトル)・古謝克己の家で療養することになった伊吹信介。KGBの影に怯えながらも、ドクトルと恋人のタチアナの厳しい指導で現代史やロシア語を学び、新しい生き方に目覚める。歌手として自分らしい歌を探し求めて作詞を試みる牧織江。彼女の存在感に惹かれて担当することにした伝説のディレクター・高円寺竜三は名門レコード会社の内紛に巻き込まれていく。新会社独立に暗躍するフィクサー役の新聞記者・筑紫次郎の真の狙いとは?
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Posted by ブクログ 2023年07月03日
シベリアにいる信介の物語と歌手として成長しつつあるオリエの物語が、奇妙に結びついていく。それは、1917年ロシア革命が起きた時に、ロマノフ王朝の持っていた財産がどこに行ったのかという謎に深く関わる。300年の歴史を築いたロマノフ王朝は、途方もない金持ちだった。金に換算すると1240トンに達した。世...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月11日
自分が幼少時代のお話で、織江まわりのお話(演歌とかレコード会社)はある程度自分の記憶と照らし合わせながら読めていたが、信介まわりのお話(シベリア出兵やロマノフ王朝の金塊)は、ほとんど話題にもならなっかったという記憶。これまで日本では封印されていたお話を、五木さんが書かねば・・・となったんだろうかと勝...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月20日
「青春の門」の、「第八部 風雲篇」および「第九部 漂流篇」を続けて読んだ。
第九部の「解説」によれば、この物語の来歴は下記のようなものだ。
もともと、「青春の門」は「週刊現代」の1969年6月19日号から連載が始まったものらしい。連載開始から既に半世紀以上が経過している。また、第八部の連載がスター...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月05日
8月9日の参戦、シベリア抑留、北方領土問題などでは反露感情を、一方トルストイ、ドストエフスキー、ロシア民謡などロシア文化には親近感を。五木寛之は愛憎が半ばする日本の対露感情を象徴する作家。「青春の門 第九部 漂流篇」、2021.9発行、630頁。本巻は1961年8月から1962年4月までの間のロシ...続きを読む
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